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―ジロー日記― ◆3P計画① 「青山さん‥!」 「‥んっ‥? なんだい‥?」 「喜んで下さい‥!青山さんに嬉しいご報告が有ります‥!」 「‥えっ‥? なに、なに‥?」 「‥良子さんが‥ ‥‥‥‥‥‥‥ 遂に3Pを受け入れました‥!」 「‥えっ‥!? ‥‥‥‥‥‥‥ マジかい‥?」 「はい‥マジです‥!」 私は、彼の放ったその言葉が信じられず驚きを隠せなかった。 「へ~‥そう‥! ‥‥‥‥‥‥‥ あの良子が‥ ‥‥‥‥‥ 良く了承したねぇ‥!」 「今日の‥あの電話の効果が有ったみたいです。」 「そう‥ ‥‥‥‥‥‥‥ あの電話が‥?」 「はい‥! ‥‥‥‥‥‥‥ それで早速なんですが‥ 3Pの段取りと打ち合わせを早めにした方が良いと思うんですよ‥! 良子さんに心変わりが起きないうちに‥!」 「そうだな‥! ビデオも早く観てみたいしな‥!」 「はい‥! 週明け早々でも会いますか‥?」 「ああ、そうしよう‥! 会えそうな時間がはっきりしたら直ぐに連絡入れるよ‥!」 「はい‥! 待ってますので連絡下さい‥! 因みに‥映像はビデオではなくDVDに移してますんで‥」 「判った‥! ‥‥‥‥‥‥‥ じゃあ、早めに連絡入れる様にするから‥!」 「はい、判りました。 それじゃあ‥詳しい事は、会った時に」 「ああ、判った‥ そうしよう‥!」 ‥‥‥‥‥‥‥ 9/29 昨日私は上田君から、 妻の隠し撮りDVDの編集を終えたとの連絡を受けていた。 一刻も早く彼からDVDを受け取りたかった私は、 出社後直ぐに、 一日のタイムスケジュールの予定を組み、その後直ぐに彼へ連絡を入れた。 彼の都合で、 待ち合わせは、渋谷で19:00という事になり、 私達は約束の場所で会い、 人に話を聞かれない場所が良いと言う事で相談をし、 近くのカラオケBOXへ行く事にしたのだった。 入店し、部屋へ案内された私達は対面に腰を降ろし、 取り敢えず私はビールを、 彼はジンジャーエールを頼んだ。 「すいません、お付き合い出来なくて‥これからまだ、 クライアント先を、二件回らないとならないもんですから‥!」
2009/07/01 04:04:11(OMi/6VPw)
◆3P計画② 苦笑いの彼の口元から溢れる真っ白な歯が、 彼を清潔で精悍な印象の男に映し出していた。 久しぶりに再会した彼の顔は、真っ黒く日焼けをしていた。 仕事でクライアント先を走り回っている結果だろう‥ 「どうなの最近‥ 仕事の方は‥? かなり大変みたいだけど‥?」 「はい、もう最悪です‥! 余り詳しいお話はできないのですが、 うちが取引している企業の大半が外資系の株を保有していまして、 今回の株の暴落で、国内企業の株への影響もバブル以降の最悪な落ち込み方なんです。 うちの社内でも、 今はもう、リストラの噂話ばかりが持ちきりで‥ 誰が首切られただとか、次は誰の番だとか、そんな話ばっかりですよ‥!」 「そうかあ‥ 大変なのは今は何処も同じみたいだけど、上田君の所は特に大変そうなんだな‥余り、無理しない様に気をつけないと‥」 「はい‥! お気を使って頂きありがとうございます‥! ‥‥‥‥‥‥‥ 青山さん‥ はい、これ‥ お約束のDVD‥!」 そう言うと彼は、 徐に鞄の中からケースに入った二枚のDVDを取りだし、 私の前に差し出した。」 「ぁ、ああ‥ありがとう‥! 色々と手間かけたみたいですまなかったね!」 「いえいえ、とんでもないですよこれ位の事‥! そんなに気を使わないで下さい‥ お礼を言わなきゃならないのは私の方なんですから‥! ‥‥‥‥‥‥‥ 青山さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいなんですよ‥あんな素敵な奥様との関係をお許し頂いて、私の提案にまで乗って頂いたのですから‥」 「それはこっちも同じさ‥! 私の方こそ君のお陰で、 前の生活とは比べ物にならない位、 刺激的な夜を過ごせる様になったんだから‥! ‥‥‥‥‥‥‥ それに‥ 私に接する良子の態度が前に比べ、 凄く優しくなったんだよ‥! 私の方こそ、君には本当、感謝しているよ‥!」 「そうですか‥! 青山さんにそう言って貰えると私も本当に嬉しいです‥!」 「ところでこれ‥ 二枚有るけど‥?」 「あ、はい‥! 一枚が原盤のDVDで、もう一枚が、 編集したDVDです‥!」 「あ、、そう‥! 君の分は‥? ‥‥‥‥‥ コビーしなかったの‥?」
09/07/01 04:11
(OMi/6VPw)
◆3P計画③ 「はい、コビーしてないです‥! 青山さんの許可無くそんな勝手にコビーなんか出来ないですよ‥!」 ‥何て、正直な奴なんだ‥! 原盤の返却の事など、私の口から一言も彼には言ってなかったのに、彼はそれを当然の様に行動で示してくれた‥! 私はこの時‥ 彼という男に対して正直、感動を覚えたのでした。 「上田君は、要らないのかい‥? 良子との想いでの記録‥?」 「いえ‥正直言うと‥欲しいです‥! 想いでの記録ですから‥ ‥‥‥‥‥‥‥ 実は‥お恥ずかしいのですが、 昨日も編集しながら、実は二度もオナってしまったんです。」 「そうかあ‥ ‥‥‥‥‥ それなら‥ 君もコビーしたら良いじゃないか‥! 君が個人的に楽しむんだったら良いよ、コビーしても‥!」 「えっ‥!良いんですか‥本当に‥?」 「ああ‥良いよ‥! 私ら夫婦と君とは、もう普通の間柄じゃ無いんだし‥ ‥‥‥‥‥‥‥ その代わり、 絶対に人には見せないって約束してくれるよね‥?」 「勿論です‥! 絶対に人には見せないって神に誓ってお約束します‥!」 「分かった‥! それじゃあ‥はい此れ‥!」 そう言うと私は、 編集前の原盤のディスクを彼に手渡した。 「すみません‥ それじゃあ、遠慮なくお借りします。 編集したら直ぐにお返ししますので‥ ‥‥‥‥‥‥‥ あっ‥それからこれ‥! お約束してた、診断書です。」 そう言うと上田君は、病院名の印刷が入った封筒を私の前に差し出した。 彼から封筒を受け取り中身を確認すると、それは病院が発行した性病検査の診断書だった。 心の片隅では、 彼に対して、万が一と言う疑心な気持ちが無かった訳ではないので、 診断書の結果が、 彼に問題が無い事を示していた事に私は、 改めて安堵の気持ちが込み上げていた。 「しかし‥ まさか、カメラを4台も仕込んでいたなんて‥思ってもみなかったよ‥!」 「ああ、あれですか‥ 実はあれ、もう随分前に仕込んだやつなんです。」 「え‥! そうなの‥? 何でまたそんな事を‥?」 この時私は一瞬、 彼には盗撮癖が有ったのかと驚いてしまった。
09/07/01 04:16
(OMi/6VPw)
◆3P計画④ 「実は‥以前、 例の、奥さんを亡くされたご主人に隠し撮りを依頼された事が有りまして、 その時に二人で相談して付けたんです。その時のやつをそのまま使ったんです‥!」 「そうだったんだ‥!」 彼の言った答えを聞いた瞬間、 何故か私はホッと胸を撫で下ろしていた。 「じゃあ、その時撮った映像も持っているんだ‥?」 「えっ‥あ、はい‥一応、持ってます‥!」 私は、次に彼が返してくる答えに期待を込め、彼に質問をしてみた。 「そうかあ‥持ってるんだ‥! それって‥少しだけで良いから私に見せる事とかって出来ない‥?」 「えっ‥!! 青山さんにですか‥?」 私の放った問いかけで上田君の表情が、一瞬で動揺の表情へと変化した‥! 「申し訳ないですが、そればっかりはどうか勘弁して下さい‥! 誰にも見せないって約束で先方から頂いた物ですので‥!」 私の期待してた通りの答えを返してくれた‥! この瞬間私は‥ 彼という人間は、 心の底から信頼出来る奴だ‥と確信する事が出来たのだった。 「ごめん、ごめん‥上田君、冗談だよ、冗談‥! 最初から君が承諾する筈なんか無いって思っているよ‥!」 「もう、青山さん‥冗談きついっすよ‥ああ‥焦った‥!」 「ごめん、ごめん‥悪かった‥! ハッ、ハッ、ハッ」 彼の顔から安堵の表情が溢れ、私達はお互いに声を張り上げながら笑った。 「ところで3Pの話なんだが‥ ‥‥‥‥‥ あの良子をよくその気にさせる事ができたねぇ‥? 一体どうやって説得したの‥?」 「いや‥特別、何かをした訳じゃないんですよ‥! 今までもあの最中に、こと有る事に青山さんの名を出しては意識をさせてきてたんです。 旦那さんとはどんな風にするのか‥とか、 旦那さんの前ではどんな声を出しながら喘ぐのかとか‥ 俺と旦那さん二人のチ〇ポで同時に責められてみたくないか‥とかです。」 「‥ふん、ふん‥! それで‥良子はどんな風に反応を‥?」
09/07/01 04:23
(OMi/6VPw)
◆3P計画⑤ 「はい‥ 始めの頃は嫌がってましたよ‥ あの人の事は言わないで‥って言って‥ ‥‥‥‥‥ それでも、毎回‥ 良子さんが旦那さんとしてる所を観てみたい‥ 俺と良子さんの絡んでる姿を旦那さんに見せたい‥って言い続け、毎回責めたんです。」 「ぅん、ぅん‥!」 「すると‥最近では行為の最中だけは、かなり反応を示す様になってきたんです。 でも、行為が終わり素に戻ると、 やっぱり恥ずかしいから無理だって、 毎回はぐらかされていました。」 「そうかあ‥ だから最近の私とのセックスの時‥ 良子の感じ方が急激に変化してきてたのか‥!」 「はい、そうだと思います‥! 今の良子さんは、 私達に抱かれる毎に3Pの事を自然と意識してしまう様になってるんだと思いますよ。 それに輪を掛けて、媚薬の効果が良子さんの躰を敏感にしてますからね‥!」 「それで‥? 先日のあの電話が‥良子の気持ちにどう変化をもたらしたと言うの‥?」 「はい‥! 実は、あの電話の後の良子さんの乱れ方が半端じゃない程凄かったんです。 あんなに激しい乱れ方をする良子さんの姿を見たの‥ 私も初めてでした。 青山さんと会話しながら私にハメられた事で、今まで感じた事もない様な快感と興奮を得られたんだと思います。 で‥行為の後、 何時もの様に3Pの話を振ってみたんです。すると‥ 私に見られるのは凄く恥ずかしいけど、私がそこまで言うのなら‥って言ってくれたんです‥!」 「ほぅ-そっかあ‥ そうだったんだぁ‥ ‥‥‥‥‥ 遂にやったね上田君‥! 良く良子をその気にさせてくれたね‥! ありがとう上田君‥!」 「はい、良かったです‥本当に‥!」 私達は、自然と互いの手を差し出し、 固い握手を交わしたのだった。 「只、良子さんが言うには‥ 前に3Pの話題を青山さんから持ち出された時、 一度キッパリと断ったから、 自分から青山さんに 3Pの話を切り出さない限り、 主人の方から私に3Pの話をす事なんて絶対に無い‥ だからってそんな話を自分からするなんて事、絶対出来ないって言うんです。」 「そりゃそうだろう‥! あの時の良子、凄い剣幕で怒っていたからな‥ それを今更、自らが私に言える筈なんかないよなあ‥」
09/07/01 04:27
(OMi/6VPw)
◆3P計画⑥ 「はい‥ そこでです‥! 私から良子さんに言ってみたんです。 もし、旦那さんが3Pを持ち掛けたらオッケーするんだね‥って‥!」 「うん‥!で‥?」 「そう言うと‥ 主人が誘ってきたならオッケーしても良いけど‥ でも、どうやって和也を主人に選ばせれば良いの‥? って聞くから、言ってやったんです‥ 旦那さんに、何処のサイトでも良いから掲示板に相手募集を応募させて、 相手は自分に選ばせて欲しいから相手のプロフィールには必ず顔写真を添付させてくれって頼めば良いって‥! それで、良子さんの方から僕に何処のサイトに載せたかを連絡してくれれば、 直ぐに応募するから、後は僕を選べば良いって‥! ‥‥‥‥‥‥‥ どうです‥? 良いアイディアでしょう‥!」 「なあ~る程‥! そんな上手い方法が有ったか‥! それならお互いが何にも怪しまれる事もなく顔合わせが出来るし、 スムーズに話を進める事が出来る‥! 凄いね君は‥!」 「ありがとうございます。 後は、青山さんが、良子さんを抱いてあげてる時に何気なく3Pの話を切り出して誘うだけでオッケーすると思います。 良子さんは、青山さんが誘ってくるのをずっと待っている筈ですから‥!」 「そうか‥分かった‥! 善は急げだ‥! 今夜、早速やってみるよ‥!」 「はい‥! 結果を楽しみにして待ってますので、 頑張って下さい。」 「ああ、分かった。頑張る‥! 上手くいったら直ぐに連絡するよ。」 「はい‥! お待ちしてます。 ‥‥‥‥‥‥ それじゃあ、私はそろそろ行きますんで‥! 青山さん‥ 残ってDVDご覧になるんでしょう‥?」 「あぁ、そうだな‥家では観れないかも知れないしなぁ‥ もう少しだけ居るよ‥」 「分かりました。 それじゃあ私はこれで失礼します。 頑張って下さい。」 「ああ、ありがとう。 上田君も仕事頑張って‥!」 何て‥頭の切れる男なんだ‥! 私は、彼の誠実さと頭の良さに改めて感心させられてしまっていた。 上田君が去り、 カラオケルームに一人残った私は、 早速、彼から受け取ったDVDをノートパソコンを立ち上げ、 インソールした。 ディスクをトレイの上へ乗せるのに、 手が震えてしまい、戸惑ってしまった‥ ―次話へ続く― ※次回 《第一部最終回》となります。
09/07/01 04:35
(OMi/6VPw)
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