バスルームに入ると、彼は私を抱き寄せて名残りを惜しむようなキスをしてきた。
彼に身体を寄せていると、ちょうど下腹部に固いモノを感じた。
まさか？と思い、手で確認すると、やはり隆々と勃っている。
なんて強い人なんだろうと思うのと、逞しくなったペニスに久しぶりに触れてみたくなった。
唇を離すと、

「私にも見せて」

と言って、その場に座り込んだ。
ソレは目の前で見ると一段と逞しく大きく見えた。
私は取りつかれたように見つめたままペニスに両手を添えると、硬さを確認するように力を込めた。
ああ、硬い！
興奮して頭に血が昇るようだ。
恐る恐る亀頭に唇を宛ててみる。
皺一つないくらいパンパンに張った弾力が懐かしい。
舌先でチロチロと舐めてから口に含んでみた。
信行のでさえ、こんなことは滅多にしたことがないのに自分から進んでしていることが不思議だった。

あれだけ感じさせられると女って自然に従順になるのだろうか？
このペニスが心底愛おしいと思いながら、彼に絡み付いた私の愛液を唇と舌で清めるように舐めた。
雁から幹そして玉のほうまで舐めていると、羞恥心など吹き飛んでしまったように夢中になってた。
すると彼が私の手を取って立たせると壁にもたれさせて、片足を持ち上げるとペニスを押し込むように入れてきた。

「ああっ」

思わず切ない声が漏れる。先程までの激しい挿送ではなく、ゆっくりと余韻を楽しむような動きに、形状まではっきりわかって生々しく感じる。
彼のペニスがヒクつくのもよくわかる。
変わらずゆっくりの動きなのにどんどん快感が増していく。
するとさっきみたいにペニスが一回り大きく硬くなった。
山本さんもイキそうなんだ！
「お願いそのままきて！私の中に！」

と思わず叫ぶように言って彼の頭を自分の胸に押し付けるように抱え込んだ。
さっきはゴムをしていたから感じなかった彼のマグマを子宮で感じたかった。
道理的にはいけないと分かっていても、それが女の性だから仕方ない。
彼は夢中で腰を打ち付けると、私の中に激しく放出ししてくれた。
当たる！私も彼のマグマをはっきりと子宮で感じて激しくイッた。
支える足がガクガクして立ってられなくなって
そのまま二人で崩れ落ちるようにタイルに座り込んだ。
どちらからともなく長いキスをした。

「君の身体との相性がどんどんよくなってる」

と言われて

「うん、本当にこんなに感じたの初めて！セックスがこんなに凄いなんて思わなかった！本当にありえないくらい感じたの」

と言ったが、本当にすればするほど気持ちよくなってくる。

「僕の方こそ最高に気持ちよかったよ、気にいってもらえてよかった。」

「お礼に君の身体を洗わせてくれるかなあ」

と言って、手の平で身体を優しく洗ってくれた。
大きな暖かい手が心地よくて、身体中を洗われてゾクゾクするくらい気持ちいい。
そしてお腹からお尻、太腿から足の指の一本一本全てを手の平で丹念に洗ってくれて、最後にまだ濡れたままのソコを優しく洗ってくれた。
まだ身体中の性感帯が治まってなかったから、気持ち良すぎて何度も声が漏れたけど、それ以上に心が癒された。

「貴方で本当によかった」
と心から呟いて、彼の身体も同じように洗った。
なんだか名残惜しくて、彼のモノを丁寧に洗っていると

「ご主人元気になるといいね」

と言われ

「ええ、でも私がこんなに乱れたことは言わないで！こんなに感じたことなかったから反って傷つけるかもしれない」

「刺激を与えたら治るかも知れないよ、今度ご主人に二人のしてるとこを見せつけたらどうだろう？」

と笑いながら言った。

「そんなことできない」

「僕の方から言ってみるよ、自分の女房が乱れてるとこを見たら、ＥＤなんて吹っ飛ぶかも知れないぞ！って」

「そんなこと絶対ムリです」
と答えた。

「そうか、それじゃあ治らなかったら僕が一生ご主人の身代わりをしようかな♪」

「えっ？」

一瞬、その言葉に心が揺れた自分が恥ずかしくて、苦笑いを浮かべると、彼も私を見つめてお互いに目を合わせて笑った。

バスルームを出て身支度をしていると、先に終わった山本さんが

「先に出るからご主人に迎えに来てもらうといい」

と言って出ていった。

「えっ、あっハイ！」

と返事した時には、カチャとドアの閉まる音がした。
私は鏡に向かって

「ありがとう」

と呟いた。

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