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紀子・再会
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:紀子・再会
投稿者: (無名)
まるで口から心臓が飛び出さんかの動悸の中で努めて平静を装うと、受話器
に向かい返事をした。
「あー、どうも、ご無沙汰しまして。」
驚きで声が裏返らなかったのが精一杯だった。
「突然でご迷惑でした? 」
「いいえとんでもない、あの、宜しければこちらから電話掛けなおします。
差し支えなければ、そちらの番号教えていただけますか?」
メモ用紙に、隣町の市外局番の電話番号が残った。
とりあえず目の前の書類を片付けると気もそぞろに休憩室へと向かう。
メモ用紙を片手にもどかしげに携帯のボタンを押す。呼び出しコールが続
く。
「はい、村松でございます。」紀子の声だ。
「山下です。先程はどうも失礼しました。突然だったんでビックリしてしま
って。」
「こちらこそゴメンなさい。ご迷惑とは思ったんですけど、どうしても課長
の声が聞きたくって。あっ、もう課長じゃなかったんですよね」
「山下、で結構ですよ。それにしても随分と久しぶりだね。元気だったか
い?」
昔、肌を合わせた女だ、だんだんと俺の口調が打ち解けていくのが、自分で
わかる。それにしても、どうして今の俺の居所が判ったのか。紀子はそんな
俺の疑問の気配を察して
「先日、○○子から電話があったんです。街でバッタリと課長、あっ、ゴメ
ンなさい、山下さんと会ったって」
そうだったのか、先日街で偶然出あった、昔の部下の○○子に名刺を渡した
ことがあった。確か昔、紀子は○○子とは仲がよかったはずだ。それがこん
な形で紀子に伝わったのか。

あの13年前の退社事件のあと、俺は友人のコネで東京の会社に勤めたが、
昨年、家庭の都合でこの街に舞い戻り、ハウスメーカーの営業部長として働
き始めていた。
「それで山下さんの会社の番号聞いて・・だけど声聞くまでドキドキしちゃ
って。でもひどいんだから、あれから1度も連絡ナシなんて、本当に山下さ
んって冷たい人だったんですね・・」
紀子も大分、調子が出てきた。簡単なお互いの近況等の会話の後、
「実は山下さんにお渡しいたいものがあるんです。今度、時間作っていただ
けます、いいでしょ?」
いやとは言わせぬ、強い意志の口調でたずねてきた。俺は少し後ろめたさも
手伝ってすぐ返事をした。
「もちろんOKだよ。時間さえ指定してくれたらいつでもいいよ」
二人はもう完全に、あの頃の会話に戻っていた。
「じゃ、出来るだけ早いほうがいいです。平日でもかまわないんですか?」
営業は時間の自由が利く。今週末の金曜日、午前中が待ち合わせの指定だっ
た。
「どうせなら私の家にいらっしゃいませんか?」
否応無しに彼女の自宅の住所を書き留めさせられた。紀子は電話の局番通り
隣街に住んでいた。
訪問時間は明後日、金曜日の午前10時が約束の時間になった。

 
2006/10/20 15:35:57(8w1BpaLj)
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