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貞子奥様の家出(1)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:貞子奥様の家出(1)
投稿者: 取手の間男 ◆FdPey/gRfc
3年ほど前だが1週間ほど貞子が私のアパートの部屋に転がり込んできたこ
とがあった。
夜中に携帯が鳴り貞子からだった。今晩泊めて欲しいとシャクリあげながら
話しだした。PCの右隅みの時計を見ると21:49を示している。
「今どこだ?」
「取手の駅にもうすぐ着くわ。今はタクシーの中」
携帯を耳に当てながら私はリュックを掴むと立ち上がっていた。
「お前、泣いているんだろ。そんな顔で電車なんか乗るな。今から俺が向か
えにいく。取手のどこかで待ってろ」
アパートを出ると隣の駅の小中学校の同級生のもとに走った。彼はY新聞の
配達所の跡取息子だから、商売柄こんな夜中でも起きているはずだった。
「よぉ。健二か。こんな時間にどうした?」
訳があって事情は話せないが車を貸してくれと頼んだ。ガキの頃からの親友
は黙って話を聞きながら私の顔を見ていた。
「よし、分かった。しかし軽しか貸せるのがない。ポンコツのワゴンRだが
それで良ければ」
「助かった。サンキュー」
「ガスないかもしれんから、自分で入れてくれ」
キーを受け取り運転席に滑り込むと同時にエンジンをスタートさせた。

美女木ICで外環道の乗りさらに常磐高速に入り北上をした。
その軽はオートマではなかった。運転免許を取るために通った教習所以来の
マニュアルに私は冷や汗をかきながら深夜の外環と常磐道をひた走った。
後付けのカーナビが案内するルートを辿り、柏のインターで一般道に下り
るとさらに水戸街道を走った。いま思えば無謀なことをやってのけたもの
だ。大型のトラックやタクシーが疾走する流れに煽られながら利根川を越す
と取手の街の光が目に飛び込んできた。

24時間営業のファミレスに駆け込んだのは2時になる直前だった。こんな深
夜にもかかわらず店内は込み合っている。若者ばかりの客で貞子は浮いてい
た。
近寄ると目が腫れ頬には殴られた痕跡があった。隠すように顔を俯かせてい
てもハッキリとそれは目だった。
「貞子」
私は思わず手をとった。
「あなた」
目から涙がポロポロ落ちた。それこそ店内じゅうの視線が集中していた。

すぐに店を出てワゴンRに乗せるとファミレスを出た。来たときと全く逆
のコースを一路私のアパートに向かった。
助手席に乗ったとたんに貞子は大声で泣きはじめてしまった。号泣、大泣き
だった。神経が異常に高ぶってまともに話が出来ないほどだった。
こういうときは私の経験則は、ひたすら聞き手に徹すべしというものだ。
ハンドルを握りながら深夜の常磐高速道路の上り線をワゴンRのエンジン
に悲鳴を上げさせながらひたすら走った。
「でも、あいつ今ごろ泡を食らって、お前の携帯かけまくってるんじゃない
のかなぁ。だけどさっきから全然鳴らないけど」
「うるさいから切ったよ」

興奮して支離滅裂なことを、何度も同じ話に戻ったりしている、貞子の言い
たい事を私なりに整理すると、こういう事だった。
娘の○美が突如結婚すると宣言をした。自称日本一の亭主関白を豪語してい
○紀は、寝耳に水の話に驚愕をし、激怒した。その光景が目に浮かんだ。社
内に○紀常務はしばしば怒声が轟かしていたから私にも想像がついた。
さらに既にお腹には3ケ月の赤ん坊がいる、と娘から打ち明けられて○紀の
鉄拳が娘にヒットした。○美は悲鳴を上げてすっ飛んでフローリングの床に
頭から倒れてしまった。
それを見て貞子が、ゴキブリ一匹で腰を抜かしてしまう貞子が、夫に突進し
ていったというのだ。しかし怒りに正気を失った○紀は、貞子を殴る蹴る、
しまいには髪の毛をつかんで引きずり回し、怒声を放ったというのである。
二階の自分部屋に駆け上がった○美は両親の修羅場の間隙をぬって勝手口
から家を出て行ってしまった。着の身着のままで。
ようやく○紀が落ち着きを取り戻し、黙ったまま部屋に引っ込んだ。
貞子が○美の部屋を見にいくと、そこはもぬけの殻。
机の上に『ママごめんんさいわたし彼のもとに行きます後で連絡します』
そう書かれたメモが残されていた。
この瞬間に貞子の30ン年間の、抑えに抑えていた憤懣が爆発した。
財布と携帯と簡単な化粧道具くらいしか入っていないバックを一つ抱える
と家を出て、たまたま通ったタクシーに乗り、そして私に電話をかけたの
であった。

外環道に入ったあたりで貞子が静かになった。助手席を見ると眠っていた。
スカートから素足が出ていた。
いったんアパートに乗りつけ貞子を部屋に入れてから新聞配達所に車を返
却し、コンビニで缶ビールと烏龍茶、それと弁当を2個に、タオルと絆創膏
を買った。薬局は閉まっているので、そんなもので顔の腫れを何とかしよう
と考えたのだ。
部屋のドアに鍵を差して回そうとしたら中から鍵が開けられた。
「おかえりなさい」そういうと貞子が抱きついてきた。
「一人っきりで怖かったわ、あなたが帰って来なかったらどうしようって」
顔を何筋もの涙の流れた跡が半乾きで残っていた。それを口でぬぐうと自然
に唇が重なり合い、そのままベッドに転がり込んだ。

「今日はお休みして」
そういう貞子に
「いや。そんなことをすると奴の目に止まってしまう。今日は絶対に普段
通りにしないとまずい」
明け方まで貪りあい眠ったのは2時間たらずだった。しかし私は睡眠不足
の身体に鞭を打って満員電車に乗った。
出勤してみると常務は「取引先直行」で会社には顔を出さないことになっ
ていた。
「何が得意先訪問だよ。どうせ家にいてジタバタしてるに決まってる」
私は机に向かって、さも仕事をしているふうを装いながらPCから携帯に
メールを送信するソフトで、貞子に状況を伝えた。最後に「俺の指示を守
れ。とにかく今日はおとなしく部屋で留守番をしててくれ」と打った。
数秒で返信がきた。『了解しました あなたのご指示に従います』





 
2005/10/16 22:43:24(2GcMVzr3)
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