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エピローグ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:エピローグ
投稿者: 背徳の妻
ここだわ。海を見下ろせる山腹に作られた高級リゾートマンションの
玄関の前に立ち、大きく深呼吸し、3時間運転し続けた疲れも忘れ、
部屋番号を押した。
しばらくし「はい」と応答が。「佐伯です。遅くなりました」震える声で
応えるとオートロックのドアが開き、最上階である14階のボタンを押し、
指示された部屋の前に立った。

本当に良いの和江?心の中でそう囁く自分がいた。
しかし病に伏す愛する夫の良太、今年中学3年生の愛娘静美を守るため、
玄関のチャイムを震える人差し指で押した。

ドアが開き、夫の同級生である一也が顔を出した。
「疲れたでしょ、入って」言われるままにリビングのソファーに座る。
「今お茶入れるから、それともワインが良いかな?」
「いいえ、お構いなく。今日は私のためにお時間を頂き申し訳ありません」と立ち上がり、深々と頭を下げる。

「昼間は時間がとれなくて悪かったね、で、良太の具合は?」
「今は落ち着いてはいますが・・・」「今日は何?」ワイングラスを
口に付けながら一也は聞いた。

和江は眼下に見える夜景と、漁船であろう海上にローソクのように
浮かぶ灯を見ながら大きく深呼吸をしてから
「お金をお借りしたくて詣りました」と、小さく弱々しいが
力強く今日の目的を告げた。

「幾ら必要なの?」天井をみつめ一也は益々不機嫌な声を出し聞いた。
「1000万円、是非今月中にお願いします」イスから降り、
床に頭を擦りつけ哀願する。
何が何でも、代々続いた会社を夫の代で潰すわけにはいかない、
娘を不幸にするわけにはいかない。和江の頭にはそれしかなかった。

送風機の音だけが流れる部屋は、重く息苦しかったが和江はひたすら
頭を下げ続けた。
わずか30人だが精密機器の3代目である良太と、学部こそ違うが
小中高大学と同じ道を歩んだ幼なじみの一也は、経営コンサルタントとして成功していた。

沈黙を破り一也が「全部で幾らになる?。いゃ、保証人も含めてさ」
和江は頭を床に付けながら「今回助けて頂ければ8千6百万円です」
すかさず「同級生だから担保も取らず、協力したつもりだが」と、突き放すような冷たい声で一也は応える。

「まぁ、ここにお座り」一也は和江を左横に座らせ、
「問題は担保なんだよな。何かある?無いよな、うぅん、困ったな」
「俺は金貸しではないし、利息だって取っていないんだよ」
一也は和江の肩に手を回しながら、何度も何度も言い含めるように
繰り返す。

肩を抱いていた手が腰に回され引き寄せられた時、和江は身をよじり
「いゃ」と呟き、逃げようとしたが、「良太の回復が見込めない以上、担保がなければ、これ以上は」と抱きすくめられ、逃げる術を失ってしまった
事が、和江、静佳を不幸にしていくのであった。
 
2004/10/05 10:24:20(km/2/V6N)
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