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1:40数年ぶりのお医者さんごっこ
5月の連休、実家に帰り、近くにできたホームセンターをのぞいていたときのことだ。
「お兄ちゃん、明兄ちゃんじゃないの?」。呼び止める声に振り返ると、50前後の小柄な女性が立っていた。私が怪訝そうな表情をしていたのだろう、彼女は「いやだ、私よ、千恵子よ。さっちゃんと同い年だった」と言いながら、私の顔を覗き込んだ。 「えーーー? ちーちゃんかぁ? うわぁ、おばちゃんになったなぁ。俺も人のこといえんけど、誰かわからんかったわ」「まぁ、おばちゃんて、でも当たり前よ、40年ぶりよ、会うの。お兄ちゃんが東京の大学へいって以来だもの」「そら、そうや。時間あるか? お茶でも飲もう」「大丈夫よ、いいわ」。2人はすぐ近くのラウンジに入った。 ちーちゃんは6歳下の妹の友達。妹は病弱で10歳で死んだが、ちーちゃんは幼い頃からよく私の家に遊びにきていた。離れのような別棟が私と妹の部屋。短期入院を繰り返していた妹がいない時もちーちゃんはよく上がり込んでいた。そんなちーちゃんは、3、4歳ごろから私のお医者さんごっこの相手だった。 「ちーちゃん、おいで。ズロース脱いで。おなかみてあげる」 低い机の上に座らせ、足を開かせ、食い込むような割れ目を広げ、指でなぞった。 「おにいちゃん、こそばいよ」「我慢するんだよ。じっとしててね」「うん」 強烈な臭いがするその割れ目をなぞり、なかにたまった白いカスをすくいとっては舐めた。「これがばい菌なんだよ、ちーちゃん。消毒するからね」そう言って、私はちーちゃんのそこを舐め回した。誰もいないときは、庭に出て彼女を後ろから抱え「しー、しー」と、おしっこをさせては、その後を舐めた。彼女もそうしたことを嫌がりもせず、当たり前のように「おにいちゃん、きれいきれいして」と、私の前でズロースをずらしてみせたりしていた。 ひとしきり話が弾んだ後、「ちーちゃん、覚えてるか?」と聞いてみた。 「何を? えっ、あぁ、覚えてるわよ。もちろんよ」 「あぁ、そうか。遠い昔の思い出だなぁ」 「そうね。でも、さっちゃんが死ぬまでだから、10歳になるまでしてたのよ。忘れるわけないわ」 「そうだったなぁ。俺が受験勉強してたころだもんなぁ。ちーちゃん、俺のあれ、クワエてくれてたよねぇ」 「おにいちゃんが教えたのよ。最初はいやだったけど、すぐに慣れたわ。おにいちゃんが喜ぶのが嬉しかったの」 「ちーちゃんも少しは感じてたよね」 「わからないけど、くすぐったいのとはちょっと違う気持ちで、どきどきしてた。お家でもよくひとりで触るようになったわ」 「そうかぁ、おれたちは互いに初体験の相手ということか」 「そうかも。私、大学で彼氏ができるまで、オナニーするときはいつもおにいちゃんのこと考えてたもん」 「うわっ、よくそんなこと言えるなぁ。おばちゃん」 「いいわよっ、おばちゃんで。でも、ホントのことだもの。恥ずかしがる年頃じゃないでしょ」 「よーし、じゃ、これから続きをやるか」 「ええーーっ、今これからぁ?」。そう言って彼女は周りを見回した。そして言った。「いいわ。夕方までよ」 郊外のホテルへ車を走らせた。助手席で彼女はじっとしたまま、寡黙だった。 「どうした、ちーちゃん? 緊張してるのか?」 「ううん、思い出していたの。甘酸っぱい記憶だわ。私、おにいちゃんが好きだったの」 「俺もちーちゃんが好きだったよ」 「私、親に、大きくなったらおにいちゃんのお嫁さんになる、ってよく言ってたわ」 「俺にも、そう言ってたよ」 「そうなればよかったのに……」 「どうしたの?」 「えっ、うん、私、いま別れて実家に帰ってるの。子供も独立したし」 そうだったのか、と私もしばらく口をつぐんだ。40年という歳月の中には、互いの語り尽くせない人生が当然ながら、確かにあったのだ。 「よっし、40年前に戻ろう。怖いもんなしだ、ちーちゃん」 「おにいちゃん」。言いながら、彼女は運転する私の肩にしがみついてきた。 「でも、おにいちゃん、私たちまだ本当のエッチしたことないのね。おにいちゃんのおちんちんくわえたし、あれも飲んだけど、生理が始まる前におにいちゃん東京へ出て行って、それっきりだったし」 「きょうが二人の初夜だよ、ちーちゃん」 ホテルに着いた。 「さぁ、ちーちゃん、パンティ脱いで、おにいちゃんが見てあげる」 彼女は綿パンごとパンティを脱ぎ捨て、ベッドに仰向けになった。私を見つめる目がうるんでいる。「よーーーく、見てあげるからね」 そう言って私は彼女の両足を開き、そのまま折り曲げるように彼女の頭の方へ押し付けた。目の前に彼女のあそこが…。毛がないといっていいほど薄い。「ちーちゃん、毛がないんだね。くっきり割れ目が見えるよ。きれいだよ、とても50過ぎてるとは思えないよ」 「いや、50って言わないで」 「ごめん、あのころと一緒だよ。消毒しようね」 ヌメッとした光沢の割れ目を舌で押し広げ、コリコリっとしたクリトリスを舌でころがし、前歯で柔噛みした。40年前と違い、彼女は体全体で私の動きに反応した。腰を私の顔に押し付けるように動かし、手でシーツをつかみ、ふーーっ、はぁーー、と声を漏らした。しばらくして彼女が言った。 「おにいちゃん、最初はおにいちゃんと一緒にイキたい。入れて。激しくしないで。おにいちゃんを感じたいの」 私は服を脱ぎ捨て、久しぶりにいきり立っているそれをゆっくりと入れた。 「ちーちゃん、わかる? 入ってるよ」 彼女はうなずいた。両手をまわして私を抱きしめた。動かないで、と言ってるように思え、私は動きを止めた。そのまま彼女の上に覆いかぶさった。 「感じるか? ちーちゃん」 「うん、おにいちゃんが入ってる。一番奥まで当たってるわ。おにいちゃん、すごく幸せな気分よ。何も考えられない。ずっとこのままでいたい」 「ちーちゃん、ヒクヒクッて締め付けてる。意識してしてるの?」 「ううん、あそこが勝手に。おにいちゃんを離したくないないの」 10分、いやもっと。そのままの体勢で互いを感じ合っていた。あの部分だけでなく、二人のすべてが一つに融合したような感覚だった。 「イキたくなったら言って、おにいちゃん。私、いつでもイケる。一緒にイケる」 「中に出したいけど、いい?」 「もちろんよ、おにいちゃんのアレ、前も全部飲んでたわ。私の体の外に出しちゃいや。全部中に出して」 私は上体を少し起こし、腰を動かし始めた。ゆっくりと。見つめ合ったままだったが、わかった。同時にイッた。声はなかった。かわりに、初めてといえるほどの快感が、頭のてっぺんを貫いた。彼女もそうだった。一瞬、全身をふるわせ、痙攣した。口からよだれがあふれた。私の体を強く抱きしめ、両足を固く閉じた。私のそれが抜けないように、中に出た精液が漏れないように、というかのようだった。 3時間ほどの濃密なセックスだった。しかし、40数年のブランクを埋めるにはまだまだ時間が必要だ。再会を約束した。
2004/08/01 16:59:41(BBH.go7e)
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