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愛が深まるとき
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:愛が深まるとき
投稿者: ミタフラワー ◆LTKoo/6qQE
 最近は出会い系で知り合う男女が、職場などの社会的空間で知り合う男女よりも増えている。理由は簡単である。セクハラなどでお互いが「加害者-被害者」という関係になるのが怖いからである。とはいえ、出会い系で知り合った男女の方が社会的空間で知り合った男女よりも、お互いが熱し易く冷め易いのである。お互いをよく知らない恋愛は、一時的な遊びなら効果的だが、長期的になると危険をもたらしてしまう。男女の少なくとも一方が純粋であればあるほど。
 ある夏の8月半ば、ある24歳の女性がある場所を彷徨っている。彼女の名は、遠藤 桐子(仮名)。他人の目から、彼女の人生は問題ないように見える。親が嫌いで家出するが、次第にホームレス状態に耐えかねて、知人の家に身を置いて生活している。しかも、娘を心配する母の支援を受けながら生活しているのである。そこで努力して知人の家から自分のアパートへ引っ越すことができれば、彼女はホームレス状態に陥ることはない。しかし彼女には精神的に弱いところがあり、知人の家に身を置いて生活するも、バイトに定着性がなく、間借り生活から2年経った今でも母親から過剰な金融支援を受けているのである。かといって、彼女には実家に戻る意思はない。そんな彼女が思い立ったことは、自殺である。彼女が彷徨っているのは深夜の人気のない大きな公園である。
 旅行風のカバンを肩に下げて、最適な場所を探している。カバンの中にはホームセンターで買ってきた5mくらいのロープと洗面セット、そして僅かばかりのお金である。深夜の公園は恐怖に満ちている。ましてや、女性一人である。夜中の公園を漫然と歩くことは、痴漢に対して誘惑しているようなものである。しかも、白色のTシャツに薄茶色の綿パンにパール色のスニーカー、さらにはノーブラ・ノーパンである。おまけに、彼女の胸はCカップあり、巨大な乳が透けているのである。しかし、年齢と見た感じは一致しておらず、他人が見た印象はだらしない40くらいのオバサンである。ここまで書くと、あなたはその女性を襲いたいだろうか。
 痴漢を誘惑する意図のない彼女は、静かな公園にビクビク怯えながら、目的地を探し回っている。しばらく歩くと、理想に近い場所が見つかったのか、カバンからロープを取り出し、首吊りの準備をしている。四苦八苦しながらも、ようやく準備を整え、首吊りにかかった。近くに適当な台がないため、ロープを高めにして木に少しだけ攀じ登っての行為である。ようやく首吊り態勢に入った。地面には足が付かず、苦しさのあまり暴れれば背中や足が木に当たって痛みが走るばかりである。いくら暴れても、彼女は助からないのである。あまりの苦しさに彼女は思わず「助けてぇー!」と無意識に叫んでしまった。このとき、公園内を偶然にバイクで巡回していた男性警察官が彼女の声に反応して、彼女が苦しみもがいている所まで駆け付けたのである。彼は彼女の足をバイクに乗せると、彼女は首から縄を外し、彼の所へ倒れ込んだのである。彼は倒れることなく彼女を受け止め、バイクの後ろ側に腰掛けさせ落ち着かせた。彼女は泣き叫ぶ一方である。彼女が泣き止むと彼は開口一番「大丈夫ですか?」と聞いた。彼女は黙ったまま。彼は「自殺なんて良くないですよぉー」と優しく声を掛けた。彼女はその声に反応するかのように「あなたには私の何がわかるのよぉー!」と怒鳴って再び泣き出してしまった。彼は彼女の格好を見て、すぐに無線でパトカーを呼んだ。彼女が泣き止みかけたときに、パトカーが近くに到着し、2人がかりで彼女をパトカーへ運び、残りの1人が彼女の荷物を運んだ。警察署で彼女は彼らから色々質問され、自殺は良くないことを諭された。このとき、彼女は死ぬことを後悔したと同時に、当時助けてくれた彼の名を知った。ある部屋で仮眠を取った彼女は、朝になるともらったタオルを胸に巻き、歩いて家まで帰った。
 彼の名は佐々木 久一(仮名・26歳)。大学を卒業後、地元の警察官に勤務している。この日は深夜勤務で、深夜の見回り巡回をしていた。彼の住む地域は比較的治安は良いのだが、最近は深夜にこの公園で不審者が目撃されているという通報が多く、それを警戒しての巡回だったのである。彼女がおらず親切心が強い彼は、何か悩み事があればいつでも相談してかまわないということで、彼女が署を出る際に名刺を渡したのである。名刺には彼の名前と住所、携帯番号が書かれている。
 1週間後、非番で朝から昼まで寝ていた彼の携帯が鳴った。桐子である。彼女は彼にお礼を言うのに合わせて、相談事があるので近くの喫茶店で話をしようと誘ったのである。彼は承諾し、待ち合わせの喫茶店へ。彼が見た彼女は、首に縄の痕があるものの、首吊り自殺しようとした彼女の姿とは対照的に色気を漂わせるのである。彼女のいない彼にはドキッとしたが、彼女が再び自殺しないようにと心掛ける彼は相談員みたいな感じで彼女が来るのを待った。
桐子「あのときは大変ご迷惑をお掛けしまして、申し訳ありませんでした」深々と頭を下げた。
久一「いえいえ。私はただ警察官としての指名を果たしただけであって、あなたの元気な顔が見られてホッと致しました」彼もにこやかに頭を深々と下げた。お互い頭を上げると、しばらく黙っていた。
久一「あのとき、あの場所で首吊りしようとしたか教えて頂けませんか?言える範囲で構いませんので。あのとき名刺を渡したのは、出来得る限りあなたの力になりたいと思ったからなんです」彼女は黙ったままである。また沈黙が続いた。
桐子「ありがとうございます。でも、今は何も言えません」と沈黙を破るように言った。
久一「そうですよね。わかりました。また何かありましたら、いつでも僕の携帯に連絡して下さい。公務等で出られないときもありますので、その場合は留守電にメッセージを入れといて頂ければ幸いです」そう言うと、2人は喫茶店を出た。
 その1週間後、また彼女から電話があり、例の喫茶店で待ち合わせることになった。このとき、彼女は自分の人生がなんとなく嫌になり自殺に至ったことを彼に告白したが、詳しいことについては喋ることなく、喫茶店を出た。それから1週間毎に会っては、彼女は少しずつ告白していき、彼はそれに相槌を打つばかりであった。そのことが3ヶ月ほど続くと、彼女は彼を次第に信用するようになり、半年が過ぎた頃には彼の話も聞くようになったのである。1年が過ぎた8月の終わり頃、彼は3日間の休暇を利用して、彼女をプールへ誘うことにした。彼女は快く承諾し、大規模商業施設内のプールへ行くことになった。彼が彼女にプレゼントし着せた水着は彼女に似合っていた。青色のパレオで、少しくびれている腰のラインがCカップの巨乳を際立たせていた。そして、何よりも彼を驚かせたのは、彼女の子供っぽさである。プールに入ると、はしゃぎまくっていたのである。プールを出ると、ゲームコーナー、そしてレストランへ向かった。食事が終わり、外の夜景を2人は眺めていた。
久一「キレイな景色だね」
桐子「そうねぇ」しばらく2人は黙っていた。その間、彼は彼女を頻繁に見ていた。
久一「君の美しさに比べたら・・・」彼女の手を握ってきた。彼女が驚いてしまったのは言うまでもない。
桐子「何するんですか?!」目を大きく見開いて、彼の顔を見た。彼は手を引いてしまった。
久一「ごめん。実は、僕の姉が君と同じ年にあの公園で首吊り自殺をしてしまったんだ。その姉の姿と君が似ていて、君には再びして欲しくないんだ」彼の真剣な表情に彼女は言葉を失い、彼を凝視していた。
久一「僕は君に何でもする!だから、再び自殺なんてして欲しくない!君が自殺してしまったら僕は・・・」彼の目に涙が浮かんだ。
桐子「久一さん・・・」それを見た彼女も目に涙を浮かべた。そして、彼の手にそっと触った。
久一「桐子さん!」彼は彼女の手を握った。しばらく2人は見つめ合っていた。
 2人はレストランを出ると、ラブホテルへ向かった。部屋に入ると、彼は壁に彼女を押し付け見つめた。彼女は目をつむりキスを受け入れる姿勢になった。
桐子「久一さん・・・」彼は人差し指で彼女の口を触れた。
久一「桐子は僕のものだ」彼女を思い切り抱き締めディープキスをした。キスをしながら、白のTシャツを上げてブラを緩め、Cカップの巨乳を乳首をつまみながら優しく揉んだ。そして、彼は胸から腰、尻、股間に手を這わせ、薄茶色のズボンのチャックを下ろしシルクのパンティーを撫でた。
久一「もう感じてるのかい?君のパンティー、濡れてるよ」彼女の耳元で囁いた。
桐子「イヤぁ。脱がせて」と猫撫で声で囁き返した。パンティーの中に手を入れ、クリ○リスを中指で撫で回した。
桐子「あ~ん」彼女は体をピクッとさせて反応した。彼はパンティーを下ろしてクリ○リスを撫で回した。彼女は感じながら彼にしがみついた。すると、彼の膨らんだ股間が彼女の股間に当たった。
桐子「久一さん、大きくなってるぅ」
久一「君に痺れているのさ。チ○ポが爆発しそうだぁ」彼は一気にズボンとパンツを下ろした。彼女はしゃがみ、彼の大きなチ○ポに見とれていた。
桐子「いやぁー、大きいぃー!」彼女は手でしごきながらフェラを始めた。
久一「桐子ぉー!」彼は桐子の髪をクシャクシャにしながら、快楽に顔を歪めていた。興奮が増すと、彼は彼女を抱きかかえてベッドへ運び、彼が仰向けになると、彼女はまたフェラを始めた。次に69の姿勢になり、お互いの興奮度が増すと、騎乗位となった。彼女は前後左右上下に腰を振り、彼は腰を動かしながら彼女のオッパイを揉んでいた。更に興奮度が高まると、彼が上になり、正上位となった。彼女がイキそうになり彼の背中に両手を絡めてきたの感じた彼は必死で出すよう腰を振り続け、彼女がイッたのに合わせて彼がイキ、彼女のオッパイに精液をかけた。彼は彼女の口にチ○ポを持っていき、残り汁を吸い取らせた。吸い取り方は非常に優しく、彼は野生の雄叫びをあげた。それを見た彼女はフェラしているチ○ポから噴出して「久一さんって、面白~い」と笑った。それを聞いた彼は、彼女の横に倒れ込み照れながら「君のフェラ上手だから、思わず声に出ちゃったよぉ」と笑った。
 体に精液が付いたまま、2人はシャワーを浴びて、もう一度セックスをした。風呂場でフェラをしながら彼をイカせて口内射精。ベッドでは、口内射精と顔かけである。顔に精液をかけられた彼女はビックリしてしまうが、ティッシュで顔を拭き取ってくれる彼を見ると、笑顔になっていた。
桐子「久一さんのって、温かいね」茶化すように言った。
久一「何言うんだよ」と笑って返した。
しばらく余韻を楽しむかのように、2人はベッドで寄り添いながら横になった。彼は彼女の髪を撫でながら彼女を包み込むように抱きかかえ、彼女は彼の腕に顔を包まれるような格好になっていた。
桐子「今、久一さんとこんなことをしているなんて信じられなーい」
久一「もし僕があの公園を巡回していなければ、君はあの世行きだったよね」彼女は首を縦に振った。沈黙が続いた。
桐子「久一さん」
久一「何?」
桐子「もし私が今、ロープをカバンの中に入れていたらどうする?」笑い口調で聞いた。
久一「縛りプレイに使うさ」彼は彼女の額にキスをした。
桐子「へんたーい」笑いながら彼の体にキスをした。
桐子「冗談よ。私は縛りプレイなんて嫌いだから。今私は、久一さんの心のロープで縛られているよ」
久一「本当かい?」彼女は頷いた。
久一「僕は誰が縛っているの?」
桐子「私のハ・-・ト」彼女は彼のチ○ポに手を伸ばし、優しくしごいた。
桐子「試してみる?」彼はチ○ポを彼女の顔に押し付け、69の姿勢をとった。彼女は彼のチ○ポをしごきながらフェラをし、彼はクリ○リスを舌先で舐め回した。彼女は「入れてほしい」と囁くと、彼は向き直り、正上位の姿勢をとり、突いたり腰を時計回りに振ったりした。その度に彼女は喘ぎ声を洩らし、生暖かい息を彼の首に吹きかけた。先にイッたのは彼で、彼女のオッパイに射精した。残り汁を吸い取ると彼女は「すごい精力ねぇー!これ以上すると、気絶しちゃうゥー!」とやらしく言った。彼は「もっとする?」と聞くと、彼女は彼に抱きついて「イヤ。久一さんの胸に顔埋めてこのまま朝まで眠りたい!」と返した。このまま2人は朝まで眠った。翌朝、2人は巨大テーマパークへ行き、夕方まで遊んだ。近くのレストランで食事を取ると、電車で家に向かった。別れ際、2人はディープキスをした。
 そのことがあって以来、彼女は派遣社員のバイトを見つけ、働いている。彼はいつも通り、公務に精を出している。1ヶ月おきに出会ってはどこかへ遊びに行き、ホテルでエッチをするという感じのデートをしていた。ここでハッピーエンドとなればいいのだが、1年が経った頃から彼に悪魔が近づくようになったのである。それは、彼を1年程片思いしていた女性が彼にアタックしてきたのである。親切心の強い彼は、新入りの女性警官から「佐々木先生」と呼ばれていたのである。彼を慕う彼女達の中でとりわけ彼に対する気持ちが強く、巡回パトロールは一緒に付くようにしていたのである。彼女の名は西 由香利(25歳)。大学を出て、地元の警察に勤務しているのである。彼女も学生時代に首吊り自殺しようとして失敗したことがあり、そんな彼女に理解を示す彼に好意を抱いているのである。彼と同じ警察署に勤務してから1年が経ったある日、勤務が深夜勤であり、帰りがけ彼女はレストランに誘ったのである。そのレストランで告白されてしまったのである。桐子が彼女であることを知らない由香利は、彼を強引に惹きつけていくのであった。桐子とのデートがない日は、由香利とデートをし、それが半年続くと、由香利は彼をホテルへ誘ったのである。
 ラブホに入ると、彼女は早速脱ぎ、ぽっちゃりとした体にAかBカップの乳房を彼に披露した。彼女は積極的で、彼をすぐさま全裸にすると、シャワーへ一緒に向かい彼をフェラで口内射精させた。そして、ベッドで彼女はより大胆になり、腰を激しく振って、膣内射精もさせたのである。コンドームをはめていた為、大事には至らなかった。ホテルに備え付けのコンドームに加えて、彼女も何個か自前で用意しており、彼女の手技とフェラテク、腰の振り方に彼は何度も射精した。彼女も腰を振りながら、何回もイッていたのあるが、彼に負担を強いない彼女のエッチテクが彼の脳裏から桐子の存在を薄れさせていった。由香利とのエッチをしてから約半年くらいは、由香利と桐子と両方付き合っていたが、次第に由香利との時間を優先するようになり、桐子とは1年過ぎた頃にはデートをしなくなった。
 しばらく連絡が来ないことを心配した彼女は、もしかしたらという不安を日に日に募らせていった。その不安が現実となったのは、彼が由香利とエッチをして1年半後のことである。このとき彼女は25歳であり、由香利と年が同じである。彼は29歳である。彼女は派遣先での仕事を終え、電車で家路に向かっていた。その電車内で、ある男女カップルのうち見覚えのある男性を見かけた。よく見ると、久一である。久一が自分と年が同じくらいの女性と仲良く笑顔で話し合っていたのである。彼女はもしかしたらと直感し、2人の後を気付かれないように追った。レストラン、そしてその後2人が向かった先は、彼と初めてエッチしたラブホである。彼女はその光景が信じられず、肩に掛けていたバッグを落としてしまったのである。夜であったことから、チェックアウトは翌朝になると感じた彼女は意識がはっきりしないまま家路に着いた。
 この光景を見てから彼女は元気を無くし、派遣先の職場を無断欠勤し、即座にクビとなった。1ヶ月くらいは、ショックで何もする気が起こらず、あたかも生気が抜き取られたような顔つきになっていたのである。1ヶ月が経過した頃、彼女は彼の携帯に電話した。彼の様子はあの時と変わらないが、彼女の元気の無さを察知した彼は例の喫茶店で会う約束をした。翌日、例の喫茶店で会うと、開口一番彼は「どうしたの?元気ないじゃん。仕事はどうしたのかな?」と聞いてきた。その言葉に彼女は泣いてしまった。彼女のすすり泣きがしばらく止まらず、彼はそれを見続けるしかなかった。すすり泣きながら彼女は「もう信じられない・・・」と言うと、席を立って店を出た。彼はその言葉に驚愕した。1ヶ月前に由香利とデートをしている時、駅を降りてから誰かに後をつけられている気がして、そのときは気にしていなかったが、もしかしたらそれが桐子だったのではと直感したのである。それ以来、彼女から連絡が来ることはなかった。
 1ヶ月くらいは気にしていなかったが、それを過ぎると桐子は自殺したのではと心配になり、常に自殺事件の情報が出てくると、敏感に反応するようになった。そんな彼の行動振りを見た由香利はどうしたのと彼に聞くが、彼から返事がくることはない。それが1ヶ月ほど続くと、由香利は彼の様子が尋常ではないことを直感し、彼を問い質すことにした。しかし、彼は未だに口を割ろうとしない。そんなある日、彼らが勤務する警察署にある女性が訪れた。彼女は受付をしていたが、その女性の表情がただならぬ雰囲気を漂わせていた。由香利が恐る恐る「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」と聞いた。それでもその女性は答えず、そのまま近くの階段を上っていった。お手洗いの常連だろうとこのときは思いながらも、その女性の様子をじっと凝視していた。このとき、彼が同僚と一緒に階段を下りてきた。彼が彼女と目が会うと「桐子!何でここにいるんだよ?!」とビックリした表情で彼女に言った。このとき、由香利はその女性が久一の知っている女性であることに驚いたと共に、桐子のとった行動に体が固まってしまったのである。桐子は「許さない・・・」と言うと、カバンから大きい包丁を素早く取り出し、彼の右胸目掛けて刺してきた。狭い階段で避けきれない彼はまともに心臓を刺されてしまい、彼は苦しみながら階段を転げ落ちてしまった。近くにいた同僚、受付の由香利、そして桐子の3人は同時に下まで転げ落ちうつ伏せとなった久一を動かずにじっと見つめていた。久一が動かなくなり、桐子が笑い始めると、由香利は即座に階段を駆け上がり壁際の手すりに桐子を押さえつけた。近くの同僚は急いで上って2階に居る者に応援を頼んだ。同僚から簡単に状況を聞いた警官たちは桐子を殺人の現行犯で逮捕して取調室へ連れて行った。救急車が署に着くと、久一を担架に乗せて病院へと急行した。入り口は、事件現場と化した。
 病院に運び込まれたものの、久一は帰らぬ人となってしまった。そして、桐子は取調室で警察官等に色々質問されるが、あの女も許さないとか私も死にたかったとかの言葉を繰り返す一方である。由香利が桐子と向かい合わせで座ると、桐子は「あなたが久一さんを奪ったのよぉー!」と怒鳴り由香利に掴みかかってきた。しかし、数人の警察官に取り押さえられ彼女は泣き叫びながら椅子に座った。
由香利「遠藤 桐子さん、もう少し詳しく話してくれないかしら?」
桐子「この悪魔ー!久一さんはあの時、首吊り自殺しようとしていた私を助けてくれて、なおかつ私を精神的にサポートしてくれた!私は彼を好きになり、彼を信じて今まで頑張ってきた。なのに、あなたは彼を奪った!」彼女は取調室とその両隣の部屋に居る人の鼓膜が破れるくらいにまで泣き叫んだ。取調室に居た数人の警官のうち、ある1人の警官が「遠藤桐子」と「首吊り自殺」の2つのキーワードで反応した。その警官は由香利に取調室出るよう促した。別室に移ると、その警官は開口一番「遠藤桐子さん、忘れもしない。今から2年前の8月、佐々木が深夜の巡回をしていたら、ある公園で首吊り自殺をしている女性を発見して助け出したんだ。あいつから俺の無線に応援の依頼があって、即座にパトカーで現場近くに急行したんだ。で、翌朝遠藤さんが署を出る際に佐々木が名刺らしきものを渡していたのを見たんだ。面倒見が良くて彼女のいない佐々木のことだ、プライベートで相談員みたいなことしていたんだろう」と言うと、その警官は彼女を残して部屋を出た。彼女はこの言葉に何かを悟った。あのとき頑として口を割らなかったのは、由香利以外にもう1人の彼女・桐子がいることを隠したいためだったから。彼女は久一に許せない気持ちが沸き起こったと同時に、桐子に同情を感じた。
 その事件があった1年後、彼女は警察を自主退職した。
 
2004/08/13 00:37:49(VkuIELNq)
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