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1:友人の母を犯す
投稿者:
祐次
中田洋介と知り合ったのは、二ヶ月ほど前の予備校の入学式の日で、教室に入って偶然に席が隣同士になったことで、最初に簡単な挨拶の言葉を交わしたのがきっかけだった。
背は俺よりも高かったが、体型はまるでもやしみたいにひょろっとしていて、顔の色も男にしては異様なくらいに青白かった。 こういう見るからに真面目で陰気そうなタイプの男は、どちらかというと俺としては苦手な感じがしたのだが、まあとにかくその予備校に入って初めて言葉を交わしたという因縁もあって、友達付き合いをすることになった。 予想通りに洋介は、高校時代にもあまりともだちはいなかったということで、俺との付き合いをひどく喜んでいるようで、自分の経歴や身の上を訊きもしないことまで事細かに話しかけてくるのだった。 中学二年の時に父親を不慮の交通事故で亡くしてから、母親との二人暮しだということから、国立大学の受験の日の前日にひどい高熱を出して、精神も体調もふらふらの状態で試験問題に臨んだのが災いして、無念にも失敗をしたということだった。 趣味はパソコンと洋画鑑賞ということらしく、小説は太宰治の作品はほとんど読破しているとのことで、同じ年令で同じ予備校生というのに、俺とは全く違う世界を生きてきているような感じがした。 きわめて平凡なサラリ―マンの中流家庭の出来の悪い次男坊で、高校時代からタバコと酒と一応は女の体験も済ませていて、二流の私大の受験にものの見事に失敗した俺と洋介の間のギャップはどうしようもないくらいに深かった。 不思議なことだったが、俺はそのギャップの深さに飽きるということはなかった。 俺のような野放図でませたガキからすると、洋介の口から発せられる言葉の 内容の大半が、意味は詳しくわからなくても妙に新鮮でおもしろく訊こえるのだった。 最初のころは、洋介と俺との付き合いは予備校の中だけだった。 予備校の授業が終わると、遊ぶ金欲しさに俺は結構アルバイトに励むし、洋介は本屋と図書館通いが専門だった。 予備校に入ってから一ヶ月ほどたったある日、洋介と近くの喫茶店へ昼食をとりに出かけたことがあった。 洋介のほうから、一度家に遊びに来てくれよ、という誘いの声があり、 「でもなぁ、お前のおふくろって結構真面目で堅苦しいんじゃないの?」 と、俺が言葉を返すと、洋介は徐にズボンのポケットから折り畳みの財布を出して、中から一枚の写真を取り出してテ―ブルの上に置いた。 「僕のおふくろだよ」 白いブラウスと黒のスカ-ト姿で、公園かどこかのベンチに座っている女の写真だった。 長く伸ばした髪を後ろに束ねていて、色白で濃い眉毛の下の目が切れ長で深く見えた。 頬骨がやや出張っていて、顎の線が細く、鼻筋もすっきりと通っている感じだった。 俺はもう少しで、あっという声を上げそうになるくらいに驚き、思わず胸をときめかせていた。 洋介の母親だというその顔に、俺ははっきりと見覚えがあった。 「い、意外に美人じゃないか」 そういって俺はその写真を自分の手にとって、わざと大袈裟に顔を近づけて見た。 間違いはなかった。 高校三年の夏の日の夜、ふとした偶然の出来事から、俺はこの女を抱いてそして犯したことがあった。 まさかあの時の女が、いまの自分の友人の母親だったとは、想像だにしていなかった奇跡だった。 「わかった。近いうちに必ず遊びに行くよ」 その場はそういって、洋介と俺は喫茶店を出た。 その日の午後からの授業は、普段よりももっと俺の頭と耳に入ってくることはなかった。 俺は思い返していた。 高校三年の夏の日の夜、それも深夜だった。 中学を出てすぐに就職をした俺の友人のアパ―トに、バイクで遊びに行った帰り道だった。 住宅街と商店街の間のあまり人通りのない通りで、たしかもう誰も入っていない三階建ての市営住宅の前の暗い歩道に、自転車が倒れていて、その横に人が蹲っているのが見えた。 周囲に人の気配は全くなかった。 バイクを止めて、俺は倒れこんでいる人影のほうに近づいた。 女の人だった。 一瞬、俺は交通事故の轢き逃げかと思った。 「大丈夫ですか?」 と、俺は小さく声をかけながら、うつ伏せに蹲っている女の人の肩に手をやった。 蒸し暑い夜の闇の中で、女の体臭と化粧の匂いが、女の身体を仰向けにした時に、俺の鼻腔に強烈に飛び込んできた。 息はしているが意識を完全になくしている女の身体のどこにも、血を流したり怪我をしているような兆候はないような感じだった。 すぐ横に倒れている自転車を立ち上げ、市営住宅の入り口の幣の後ろに隠すように置いたのが、その時その場で最初に俺がとった行動だった。 続いて、自分が乗ってきたバイクも自転車の横に隠した。 斃れこんでいた女を抱きかかえて、俺は廃屋の市営住宅の中に入った。 短い階段を上がってすぐのドアのノブを廻してみると、施錠はされていなかった。 中は真っ暗闇だった。 俺は女を抱きかかえて土足のまま中に上がり込んだ。 畳の室があった。 女を畳の上に仰向けにして下ろした。 真っ暗な闇の中で、俺は窓のほうに寄った。 閉め切られていた雨戸を開けると、十メ―トルほど向こうにある外灯の明かりで、室の中はそれまでの暗闇とは比較にならないくらいに明るくなった。 畳の上に倒れ込んでいる女の顔がはっきりと見えた。 女はかなりの年増な感じだった。 髪の毛が長かった。 女は半袖の黒のTシャツの上に白いサマ―ジャンパ―を羽織っていて、大きな花柄模様の入った薄いオレンジ色の丈の長いスカ―ト姿だった。 仰向けになった女の横に、俺はゆっくりと添い寝をするように身を横たえた。 女の濃い眉毛の下の切れ長の目は閉じられたままで、両手をだらりと畳の上において、丈の長いスカ―トの下の足は全くの無防備状態のようにやや大きく開いている。 気絶したままの女の吐く息は、まるで深く眠り込んででもいるかのように正常な寝息だった。 俺はいきなり女の胸の上に手をおいてみた。 Tシャツ越しに女の乳房の隆起の豊かさと柔らかさが、俺の掌と指先に充分すぎるくらいに熱く暖かく伝わってきて、瞬く間に俺の下半身に強烈な刺激と興奮を与えてきた。 興奮を押さえ込むように喉の奥に生唾を大きく飲み込みながら、俺は女の乳房の片方を強くゆっくりと揉みしだいた。 女の意識に復活の気配は微塵もなかった。 Tシャツの裾がスカ―トから離れ、女の臍の周りの肌が露わになった。 Tシャツの中に俺は手を入れた。 ぴたぴたと吸い付くような女の肌の感触と、ブラジャ―の中の乳房の柔らかい膨らみを、直に掌に感じた俺は瞬く間に有頂天になった。 女の乳首を俺の指先が捉えた。 頭の中も何もかも爆発しそうになるくらいの興奮を、もう一度強く押さえ込むように俺は大きく深呼吸をしてから、ゆっくりと乳首を揉みしだいた。 乳首を揉みしだきながら、俺は顔を女の顔に近づけた。 女の唇がすぐ目の前にあった。 唇を重ねると柔らかかった。 女の唇は無防備なままだった。 舌を入れると、女の歯と歯の間は力なくすぐに開いた。 女の舌を俺の舌が捉えた。 長い間俺は女の乳首を揉み、女の唇に唇を重ね舌を吸った。 女はまだ意識をなくしたままだった。 唇を離して俺は自分の上体を起こした。 スカ-トの裾を思いきりたくし上げた。 女の細長い両足の肌と、薄い水色のショ―ツが露わになった。 ショ―ツの上からその部分に手をおいた。 おいた指先を動かせてみた。 ざらざらとした毛の感触と同時に、妙な湿りのようなものを俺は指の先に感じた。 つづく…
2004/06/16 04:29:46(AW3KnT5K)
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