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双子 Episode 4
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:双子 Episode 4
投稿者: Blue Roses
 二人が何曲かを弾き終え、麗子が二人の技量を把握した頃には、三人はすっかり打ち解けていた。双子は父親の言いつけ通りに、麗子を庭園に案内した。巧妙に配置された草花が美しい。
 「気持ちいいわね」
 麗子は、同じ顔をした二人の美しい青年を左右に従え、手を後ろに組んで緑の中を歩いた。風で髪が顔にまとわり付くたびに、さっと首を振って振りほどく。双子達は、庭を案内しながら言葉巧みに麗子を笑わせた。麗子も何時しか饒舌になっていた。
 ― フフ、ちょっとした女王様気分だわ。佐藤さんが見たら、悔しがるわね ―
 「麗子さん、こっちが綺麗ですよ」
 「あら、そう?」
 双子は一段と草木が生い茂った場所の中に麗子を導いた。
 「まあ」
 中に入ると、色とりどりの花が咲き乱れていた。花々が、虫を誘う甘い香りを競い合いながら放っている。香りは合わさって奔流となり、辺りを渦巻いていた。ほとんど息苦しいほどだ。
 麗子は感心しながら周囲を見回し、その中に一際目立つ青い花を見つけた。
 「この花、綺麗だわ」
 麗子は前かがみになって、顔をその青い花に近づけた。茎をそっとつまみ、髪を耳の後ろにかきあげながら、香りをかぐ。
 
 ― えっ? ―
 
 はっとなった。テニスコートの視線。双子は何も喋らない。一人は麗子の右隣に、一人は麗子の背後に立って、無防備にヒップを突き出した麗子をじっと見ている。麗子は動けなかった。
 ― 気のせいだわ・・・気のせいよ・・・ ―
 が、視線は確かに麗子の体を這い回っていた。
 髪がかきあげられて現れた白い耳。暑さでほてった頬。鎖骨のくぼみ。下がった襟元の中に広がる暗闇。背中を走る背骨。そして、スカートにくっきりと形が浮かび上がったヒップ。
 ― やっぱり見てる・・・だめよ・・・そんなに見ちゃ・・・ ―
 麗子はごくりと唾を飲み込んだ。このままスカートをめくられる自分を想像した。めくられて、下着を二人にのぞかれる。手が伸び、下着をおろされ、そして・・・
 ― いやらしい! 何考えてるの! ―
 黙って上半身を伸ばした。身を硬くして双子の方を見た。兄の健一と目が合った。健一は真剣な顔をしている。思わずその美しい顔に見とれた。
 「麗子さん?」
 「う、うん? なあに?」
 「僕達、麗子さんに憧れてます」
 「え、ええ? いきなり何を言うの?」
 「すみません。でも、初めてお会いした時から二人ともひかれてしまったんです」
 「あ、ありがとう。でも困るわ。そう言ってくれるのは嬉しいけど・・・わかるでしょう?」
 「僕達、いつも同じ人を好きになってしまうんです」
 「お気持ちだけ大切に頂くわ。もう行きましょう・・・」
 「キスしてもいいですか?」
 「ば、馬鹿なこと言わないで。怒るわよ」
 健一の隣に直樹も並んだ。二人は麗子をじっと見つめた。照りつける日ざしと、むせ返るような花の香り。並んでいる同じ二つの美しい顔。幻想を見ているようだ。
 「キスだけです。それで忘れます」
 「お願いします」
 「な、何を言ってるの?」
 「だめですか?」
 「だめよ・・・当たり前じゃない・・・」
 「麗子さん」
 「麗子さん」
 双子の四つの目が、麗子の目を釘付けにした。
 「一回だけです」
 「誰にも言いません」
 麗子の奥底で何かが揺らいだ。息遣いが微かに荒くなった。
 「ほ、本当にキスだけなのね。一回だけ? 誰にも言わない?」
 「約束します」
 「約束します」
 同じ声だ。
 「な、ならいいわ。でも本当に一回だけよ」
 ― 私、何を言ってるの? ―
 「麗子さん、ありがとう」
 「麗子さん、ありがとう」
 健一がゆっくりと歩み寄った。麗子の両肩に優しく手をかけ、顔を近づける。熱い息が顔にかかった。麗子は顔を上に向けて、目を閉じた。怖いほど動悸が激しくなった。結婚以来、夫以外とキスしたことは、もちろんない。麗子は自問した。
 ― ほ、本当にいいの? ―
 唇がそっと重なった。時が止まる。こめかみから、汗がすっと垂れるのを感じた。
 
 軽いキスのつもりだった。
 
 ― えっ? ―
 健一の舌が、麗子の口にするっと差し込まれた。麗子は思わず目を見開いた。
 ― き、聞いてないわ・・・早く突き放して怒るのよ・・・早く・・・ ―
 だが動けない。健一の舌先が麗子の舌先を軽くつつき、麗子を誘った。麗子が舌を縮こませて拒否する。健一の舌は、麗子の舌をチロチロとくすぐりながら、辛抱強く麗子の応えを待った。
 目を強く閉じた。からみ合う二つの舌の姿が脳裏によぎった。唾液に濡れた二匹の生き物がくねり、先端をこすりあわせ、互いに激しくぶつかり合う。
 ― ああ、応えたらだめ・・・応えたら・・・ ―
 健一の指先が麗子の背骨にそっと添えられた。電流が走った。体が微かに震える。
 背骨の骨を一つずつ確かめるように指先が動いた。そして、背骨と肩甲骨の間のつぼに微妙な圧力を加え始めた。
 麗子の深部に潜む何かが、むっくりと頭をもたげた。
 ― か、からめたい・・・強く・・・ ―
 麗子がついに舌をゆだねようとしたその瞬間、健一の舌がさっと引いた。半開きになった麗子の唇から舌がのぞいた。麗子は恥ずかしさに顔をそむけた。いったん離れた手が再び麗子の肩に添えられ、そむけた頬に熱い息がかかった。唇を求めている。
 「だめよ・・・一回だけの約束よ・・・」
 「僕、直樹です」
 「あっ・・・う、うん・・・」
 「麗子さんお願いします」
 唇が押し当てられ、直樹の舌が侵入した。健一よりも大胆に麗子の舌を誘惑する。麗子は抵抗できなかった。舌をゆだねた。直樹は、麗子の舌を優しくすくい上げ、そして転がした。
 直樹の手がゆっくりと麗子の腰に回された。指がじりじりと、腰骨をなぞって行く。甘い興奮。全てを忘れ、激しく舌をからめ合いたかった。
 ― もっと強く・・・もっと・・・あっ・・・―
 直樹が舌を抜いた。抜く瞬間、ペロリと麗子の唇をなめた。
 麗子は我に返った。額から汗が吹き出していた。脇の下と背中が冷たい。
 双子が上気した麗子の顔にハンカチをポンポンと押し当てて、汗を拭いた。
 「麗子さん、ありがとう」
 「麗子さん、ありがとう」
 「こ・・・これで終わりよ・・・これっきりよ・・・」
 
 麗子は濡れていた。
 
 三人は車寄せに向かった。
 麗子は車に乗り込み、エンジンをかけ、アクセルを踏んだ。車が門を出るまで、双子が並んでこちらを見ているのが、バックミラーに映っていた。
 
 その夜、麗子は自分から夫に求めた。激しく乱れ、邦夫を驚かせた。
 
 < To Be Continued >
 
2004/03/18 13:58:48(rq5vNs2v)
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