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双子 Episode 1
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:双子 Episode 1
投稿者: Blue Roses
 「まあ、そっくり」
 麗子は目を丸くして、目の前にいる双子を見つめた。
 「どちらがお兄さんなの?」
 「兄の健一です」
 「弟の直樹です」 
 「二人とも学生さん?」
 「ええ、大学院に行っています。二人とも同じ大学なんですよ」
 「でもいずれはお父様の会社で働くんでしょう?」
 「ええ、今はそのための勉強ということで」
 「しっかりしてるわ」
 「いえ、そんなことないですよ」
 「本当はまだ遊びたいだけです」
 双子は爽やかな笑顔を見せた。
 
 「な? 言ったろ?」
 双子がその場を離れた後、夫の邦夫が得意げに言った。
 「ほんとそっくり。驚いちゃうわ」
 二人は双子が他の客と挨拶を交わすのを眺めた。
 今日、夫婦は一人娘を夫の実家に預けて、双子達の父親が主催したこのパーティーに出席していた。
 有名一流企業の会長である双子の父親、塚本久雄は、裕福な者達が数多く家を構えるこの町の、名士的存在だ。今宵彼は、親交のある地元の住人達を自宅に招いて、ホームパーティーを開いた。季節は初夏。驚くほど広い敷地に開かれた部屋の中と外では、招かれた客達が椅子に座り、あるいは立ったまま、グラスを片手に談笑していた。
 ― それにしても綺麗な顔してるわ、あの子達。モデルみたい ―
 ホストの家族として如才なく振舞う双子を見やりながら、麗子は思った。
 一卵性双生児である健一と直樹は、互いを鏡に映したかのようにそっくりだった。身長は180cm近くあり、スリムだ。色白で、貴族的な顔立ちをしているが、決して弱々しい印象はない。明るくて、礼儀正しく、同世代の者にしばしば見られる屈折は、微塵も感じられなかった。
 「髪型まで同じじゃない。同じ服を着てたら絶対見分けがつかないと思うわ」
 
 高岡麗子、30歳。中流家庭に育ち、音楽大学のピアノ科を卒業。一流商社のOLとなるがそこで出会った邦夫と結婚。出産後に退職し、最近、夫が育ったこの街に家族三人で越してきた。家事のかたわら、自宅で主に地元の子供達にピアノを教えている。
 身長165cmの麗子は、黒いドレスを着て、ストールを羽織っていた。銀のネックレスが透けるように白い胸元にキラキラと輝いている。髪はさらさらとしたロングヘアー。美形で、黙っていると冷たい印象をもたれることもあるが、笑うと、ぱっと花が咲くようだと言う者もいた。シンプルなドレスが、体の線に合わせて美しい曲線を描いている。歩く度に形の良い尻が服の下で微かに揺れた。
 
 「あの子達、かっこいいわね。きっともてるわよ」
 「うん。実際、ファンクラブみたいなものまであるらしいよ」
 「わかるわ」
 「お前も若かったら入るんじゃないか?」
 「フフ、今も入っちゃおうかしら」
 夫婦は笑った。
 「あら、高岡さん、来てたの? ご主人もこんばんわ」
 主婦仲間の一人、佐藤美子。赤い派手なドレスを着ている。小柄でグラマーな女だ。
 「私初めて来たの。おっきい家ねえ」
 美子は、はしゃぎぎみだった。
 「本当ね。私も初めてなのよ」
 「ねえねえ、あの双子見た?」
 「ええ、今挨拶したばっかりなの」
 「そっくりよねえ」
 「そうね。それにハンサムよね」
 「あら、ご主人、気をつけた方がいいわよ。フフ」
 美子は少しだけ二人と喋ると、「じゃあ、後でね」と言って、他の客の方へ移動して行った。
 
 「邦夫君、いらっしゃい」
 二人は同時に振り向いた。双子の父親、久雄だ。邦夫によれば、歳はすでに六十を越えているはずだが、見た目は五十台そこそこに見える。久雄は四十台で二度目の妻との間に双子をもうけたらしい。その妻とも別れ、現在は独身だという。紺のブレザーにグレーのパンツ。首にはアスコットタイを巻いている。白髪交じりの髪をオールバックにし、口髭を生やしていた。
 「ご無沙汰しております」
 邦夫が頭を下げた。
 「いやあ、立派になったねえ。前に見た時にはまだ学生だったね」
 「もう十年以上前になりますね。両親がいつもお世話になっています」
 「いえいえこちらこそ。そうか、もう十年になるか」
 「こちらは家内です」
 「初めまして。麗子です」
 「おお、これは失礼しました。邦夫君は子供の時から知ってるんですよ。それにしても綺麗な奥さんだ。ご主人が羨ましい」
 「そんな、嫌ですわ」
 久雄は目を細めて麗子を見つめ、麗子は社交的な笑みを返した。
 ― あら、お父さんもなかなか素敵じゃない ―
 夫と久雄が男同士の話をしている間、麗子は双子の父親を観察した。
 ― 若い頃は相当もてたんじゃないかしら。やっぱり親子ね ―
 麗子も独身時代には、その美貌から多くの男が近づいてきた。その内の何人かの男と付き合った。ほぼ体だけの付き合いだったこともある。だが、邦夫と知り合ってからは、他の男に魅かれたことはなかった。邦夫の温厚な性格は好ましいものに思えた。経済的にも不自由しない生活だ。
 
 肉体的には?
 
 麗子は快楽を知っている。が、浮気はしたこともなければ、するつもりもなかった。邦夫との性生活には満足していた。最高とは言わない。といって不満とも言えなかった。セックスが全てだとは思っていない。
 「ところで、麗子さんはピアノを教えているそうだね」
 久雄が話題を振った。
 「ええ、ほんの数人ですけど」
 「子供だけ?」
 「いえ、お年を召した方もいらっしゃいますよ」
 「いや、私も昔、習っていたんですがね」
 「まあ、素敵じゃないですか。今は全然?」
 「これでも忙しくてね。でも、また弾きたいと思っているんですよ」
 「それは良いですわ。お歳は関係ないと思います」
 「麗子さんにレッスンをお願いしようかな」
 「私は喜んで」
 「うちにもグランドピアノが置いてあるんだが・・・家に来てくれると有り難い」
 「かまいませんわ」
 「それは良かった。邦夫君、かまわないだろう?」
 「ええ、もちろん」
 「その代わり、私、厳しいですわよ」
 「どうぞお手柔らかに」
 三人はなごやかに笑った。
 「ねえねえ、息子さん達が手品を見せてくれるって」
 美子がはしゃいだ声で麗子達に声をかけた。三人は、人だかりのする方へと歩いていった。
 
 パーティーが終わり、高岡夫婦は邦夫の実家から娘を引き取って自宅に帰った。子供の様子を見てきたナイトウェア姿の麗子が、寝室に戻って来た。邦夫はすでにベッドに入り本を読んでいる。
 「なんだか久しぶりね、ああゆうのも」
 「たまには良いだろう?」
 「ええ、何だかうきうきするわね」
 「綺麗だったよ」
 「なあに? それにしてもあのハンサムな双子には驚いたわ。それに、お父さんもかっこいいわよね」
 「そんなに気になる?」
 「フフ、妬いてるの?」
 部屋の電気を消した。ナイトスタンドの柔らかい光が麗子のナイトウェアを透かし、美しいプロポーションを浮かび上がらせた。麗子はベッドに滑り込んだ。
 「その手はなあに?」
 「いいだろう?」
 「フフ」
 二人は体を重ね合わせた。
 シーツが擦れる音。微かな吐息。
 
 やがて甘い声が漏れ始めた。
 
 < To Be Continued >
 
2004/03/15 13:08:30(xpX1euek)
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