「ぉぁぅ！」ストッキングをつめ込められた由利恵の口から苦痛の呻き声がし
た。源三が乳首を噛んだのだ。
　ベッドの上で裸に剥かれた由利恵は、熟れた肉体を激しく蹂躙されていた。
しかし、その激しさは倦怠期の只中にいる人妻の燻った性欲を確実に目覚めさせ
ていった。源三の猛り狂った性交に身を委ねたいと由利恵の本能が訴える。
　後から尻を抱えられて突かれながら、由利恵は自ら尻を振っていた。
　屈曲座位で交わると、腕を大きな源三の背中に回した。
　正上位で激しく揺すぶられて、何度もアクメを迎えた。
源三が膣内で果てたとき、由利恵の頬に涙が伝った。それは悔し涙ではなく、女
としての悦びをとり戻した素直な涙だった。
　由利恵が源三の胸に頭を預けて、甘えるような仕草をした時、由利恵が自分の
女になったと源三は確信した。
　源三が唇を吸うと、由利恵はそれに応えた。
　「ねぇ、また逢ってもらえる？」由利恵は、艶やかな声で甘えるように囁いた。
☆
　美佐江と由利恵を手中に納めた源三は、その触手をさらに伸ばそうとしていた。
会社を存続させるためには、もうひとつ落とさなければならない獲物がいる。
　その日、源三はスーツ姿でマンションに現れた。最上階のワンフロア－にその
獲物はいる。支店長・山崎の妻、ひろみを毒牙にかける計画を源三は綿密にはり
めぐらせていた。
　ひろみはかつて山崎の部下だった。山崎が出世の階段を踏み外してまで、手に
入れた若い美貌の妻である。去年、山崎がこのうらぶれた地方の支店に配属され
たのもいわゆる降格人事だった。
　とはいえ、一国一城の主であることに違いはない。この時を迎えるために、美
佐江と由利恵を源三は何度も抱いていた。
　手筈は整っている。２人の女の協力を得て、ひろみは何の疑いもなく源三を迎
えようとしていた。　５０１号室へ　To be continue...

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