「奥さん、良かったよ。なかなかの上玉だ」年配の男が目を細めて言った。
妻はぐったりとしたまま、動かない。ビリビリに破られたストッキングから白い肌
が模様のように露わになっていた。
　「二人を一度に相手するってのは、はじめてだろう。だがな、あんたらの借金を
数ヶ月で返してもらうには、複数の男を一度に相手してもらわんと無理だ。いや、
かえっていやな客を対マンでこなすよりはずっと楽かもしれないぜ」男は矢継ぎ早
に、これからのプランを提示していく。
　「今日、楽しませてもらった分は元本の凍結ということで手打ちにしよう。これ
から、奥さんがこちらの企画に参加する度に借金を帳消しにしていくよ。軽く見積
もっても８ヶ月、いや半年で完済だな」そう言うと、男は私に返済計画書と誓約書
を渡した。
　「ここにサインとなつ印を」そう言って迫る男に、無言の抵抗をした。
　「これだけの条件は、あんたの女房だから出すんだ。カミさんに感謝するんだ
さぁ、往生際が悪すぎるぜ」男は私の左手を取ると、親指にナイフで一筋の傷をつ
けた。血が滲んだその指を書類に押し付ける。「あとはサインだ」止む無くサイン
をさせられた。血判状を手に男達は出て行った。

　数日後、呼び出しの手紙が届いた。夫婦同伴で、都心のシティホテルへ指定の時
間に行った。
　「よく来た。初仕事だな」あの男が声をかけた。ホテルの最上階のスイートルー
ムに私達を案内すると、男は仕事の内容を話し始めた。
　「今日の客は５人。素性ははっきりしている。医者から弁護士、大学教授と様々
だが、ようするに輪姦趣味の男達ってわけだ。それぞれ診断書もとってるから病気
の心配は要らない。あんたにはカメラマンをやってもらうよ」説明が終わると、ビ
デオカメラと前金を渡された。
　妻が入浴をすませ白いガウンに着替えた頃、揃いのガウン姿の男たちが部屋に入
ってきた。西田と名乗る男が、妻を紹介し、事務的な説明をする。
　西田に促されて、妻は大きなベッドの上に座った。西田は妻にアイマスクをつけ
男達に黒塗りの棒を１本ずつ引かせる。棒の端の赤いラインの数で順番を決めるの
だ。１番を引き当てた男が妻のいるベッドに上がった。
　男は正座をしている妻の後ろから腕を回し、ガウンの上から円を描くように胸を
揉む。体をこわばらせている妻のうなじから首筋に舌が這いまわり、輪姦ゲームが
始まった。みるみるうちに胸元がはだけて、白くて大きな乳房が露わになる。
　順番を待つ男達は、食入るようにその様子を見ていた。
　１番目の男の手馴れた愛撫を受けるうちに、妻は崩れ落ちるように男に体を預け
ていた。２番目の男がそれに続く。前から妻のガウンの紐をほどき、赤ん坊のよう
に乳房に頬ずりをして乳首に吸いついた。背後の男が、妻のはだけたガウンの裾に
手を伸ばす。目隠しをされていることで、妻の意識は男達の手や舌の感触に集中し
ていた。
　アイマスクの影に隠れている眉が寄り、唇が微かに開いている。３番手が空いて
いる方の乳房にむしゃぶりついた。男達の連携は見事なまでにスムーズだ。
　４番目の男が上げるころ、１番目の男は２番目の男に妻のパンティを下げる権利
を譲り、同時に妻を横たえさせた。１番目の男はみずからのコックを妻の口に挿し
込む。ついに５人が同時に妻のありとあらゆるところを責め始めた。両方の乳や手
や足の指、そして秘所に容赦なく舌がまとわりつき、口には男性自身が行ったり来
たりを繰り返す。まるで獲物に群がるコヨーテのようだった。To be continue...

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