「どう、うまくいったの？」由利恵は、源三の腕の中で尋ねた。
　「ああ」
　「まぁ、じゃあ、山崎さんの奥さんと好いことしたのね」
　多くは語らない源三の裸の胸をつついて、由利恵はそう言った。源三のことを
医者だと信じこませることに一役買った由利恵は、源三に犯されて以来、完全に
性の虜になっている。
　この日も、夫がいない留守に堂々とホテルで源三との逢瀬を楽しんでいた。
　「怒ったの？ごめんなさい。でも、、私を捨てたりしないでね」無言のままの
源三の胸にすがる由利恵。「ねぇ、もう一度だけ、お願い」そう言うと由利恵は
何度も自分をアクメに導いた源三の分身をしゃぶり始めた。
　力を取り戻したペニスで由利恵の尻を犯しながら、源三はひろみへの次の段取
りを考えていた。「よし！」そう心で呟き、由利恵との交わりに専念した。
　いつものように、由利恵は源三の精を膣の中にいっぱいに放った。
　脱力した由利恵の、十分に成熟しきった大粒の乳首を指でこねながら、源三は
言った。
　「いいか、今度俺が山崎の女房を誘い出す間に、お前は山崎を誘惑するんだ」
　「え？冗談でしょ。どうして私が」由利恵は源三の言葉に耳を疑った。
　源三には勝算があった。山崎の妻、ひろみには山崎とのセックスを禁じてある。
山崎とて男盛りだ。妻に拒まれ続ければ熟した由利恵の体に貪りつくに違いない。
そう計算したのである。あのマンションで山崎に由利恵を抱かせ、ひろみを確実
に落とす。奴等への復讐を果たし、会社を立て直す絶好の機会が訪れる日が近い
ことを思い、源三はぎゅっと拳を握った。

＜５０１号室　ふたたび＞

　週末のの昼下がり、源三の指示どおりに由利恵は山崎の住む５０１号室を尋ね
た。ゆったりと胸の開いた服を着た由利恵が玄関先に立っている。
　「あいにく妻は出かけているんですが」そう言いながら出てきた山崎に、由利
恵は深々とおじぎをした。由利恵の豊かに熟した白い胸元が視界に飛び込んでく
る。「いえ、実は主人のことで個人的にご相談がありまして」フェロモンたっぷ
りの香水のかおりをさせながら、神妙な面持ちで由利恵は言った。
　「まぁ、お上がりなさい。なんのお構いもできないが」支店長に部下の妻が直
接相談に来ることなどあまりないことだが、かえってそれが彼のプライドをくす
ぐった。
　「で、どのようなご用件で？」ゆっくりとソファに腰掛けながら山崎は言った。
　「失礼します。実は、」由利恵は、夫の帰宅が遅いことにかこつけて、夫婦生
活に対する不満をほのめかせた。
　行儀良く合わさった由利恵のむっちりとした白い太股に時折、視線を奪われな
がら、山崎の脳裡には由利恵の艶かしい肢体が浮かんでいる。
　話の途中で、由利恵は下を向いて泣いたふりをした。女がその気になれば、男
をそそのかすことなど容易いことだった。
　「大丈夫ですよ」山崎は由利恵の後から肩に手をかけた。ふっくらとした由利
恵の白い手が、山崎の手を握った。「山崎さん、ありがとうございます」そう言
う由利恵の襟元からほのかな香水が漂っている。長い間、妻のひろみに拒まれ続
けていた山崎にとって、由利恵の大人の色気は我慢ならないものだった。
　山崎は意を決して、由利恵の肩に置いた手を大きく開いた胸元に滑り込ませた。
　「あん」と甘えるような声を出し、決して拒もうとしない由利恵。
　山崎の鼓動は高鳴った。そして同時に歓喜した。挿し入れた手の先に、由利恵
の大粒の乳首が直接当たったのである。由利恵がノーブラであることが判り、最
初から彼女がその気で尋ねてきたことを山崎は悟った。
　「お互い大人の付き合いをしましょう」耳元で囁く山崎の声に混じって、熱い
昂ぶった鼻息がかかった。
　由利恵が頷くのを合図に、二人は貪るように抱き合った。禁欲を強いられた山
崎にとって、由利恵の肉体は恰好のご馳走だった。荒ぶる気持ちをコントロール
することなど、到底できはしない。由利恵の首筋から足の先まで、唾液まみれに
なるほど舐め、固くなった大粒の乳首を散々弄んだ。由利恵もまた、性に貪欲な
女である。源三に仕込まれた性技の限りを山崎に奉仕した。
　淫嚢を揉まれながら、ペニスの裏筋をチロチロと舐められることなど初めての
経験だった。階下に住む普通の主婦がこれほどまでに性に長けているとは、と山
崎は自分の妻との稚拙なセックスと比較していた。
　山崎が由利恵の胸に勢いよく、スペルマを放出して「大人の付き合い」は一応
の区切りをつけた。
　丁度同じ頃、医師になりすました源三は山崎の美しい若妻、ひろみをホテルの
一室に呼び出していた。　　　　　　To be continue...

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