（つづき）
私が１週間ほど出張した時のこと。子供が急に熱を出したと妻から電話があった。
あいにく日曜日で病院は開いていない。とにかく、妻はかかりつけの病院に電話をした。
時間外だが、すぐに診てくれるという。妻も私も安堵し、先生に感謝した。

子供は肺炎を起こしかけていたので、２、３日入院することになったという。
妻も付き添うことになった。休日を返上しての診療に妻は敬服していた。
個室に入れてもらったことにも恐縮した。他はいっぱいだから、遠慮無くと先生は言った。

その夜、先生が回診にきた。子供は、寝息を立ててすやすや眠っている。
「良く眠っていますね」医師はそう言って、微笑んだ。
「ありがとうございます。先生のおかげで」妻は目に一杯涙を溜めて礼を言った。
「本当に良かったですね」先生はそういうと優しく妻の肩を叩いた。
いつもの診察の厳しさとは正反対の優しい言葉が、妻の心に大きく響いた。

「新米かあさんもがんばった。よくやったね」そういうと、医師は妻の肩を抱いた。
妻の瞳から涙が溢れる。医師はハンカチを取り出すと、妻の頬を伝う涙を拭った。
ハンカチを持つ手が、自然に妻の手を握る。医師が妻のあごを上げた。

医師が顔を近づけようとしたとき、妻は反射的に顔をそむけた。
「いけません。先生、そんな、、、」言い終わらぬうちに医師は、強引に妻の唇を奪った。
「奥さんが、あんまりきれいだから」そう言って、再び唇を重ねる医師。
子供を救ってもらった先生に恥をかかせてはいけない。そんな心理が妻の心に隙間を作る。
その隙を医師は見逃さなかった。子供の小さなベッドの横の簡易ベッドに妻を座らせる。

妻の頬に軽くキスを与えながら、医師は薄手のブラウスの上から乳房を揉みしだく。
「はぁ、はぁ」乱れる妻の息づかい。
若い母親の熟れ初めたメロンのような乳房が、形を変えてはゴム毬のように元に戻る。
慣れた手つきで、ブラウスのボタンを外し、大きなカップのブラジャーのフロントのホックに
手をかける医師。
「プチ、プチッ」人妻の禁断の扉のひとつが開かれる瞬間、火照った熱い吐息が妻の口から洩れた。
ブラジャーから、こぼれおちた大きなおっぱいがプルンと揺れた。
すでに診察で下見済みのはずだが、普段抑えている欲望がはじけ、完全に男の性欲の対象物となった。

ついさっきまで授乳のための存在だった乳首が、快感を伝える敏感な触覚器に変貌する。
褐色に色づいた乳首は、すでに痛いほど屹立していた。
「あっ！！」医師の口に含まれていた乳首が噛まれ、その衝撃が電流のように走った。
やがてそれはジンジンと痺れるような快感に変わり、母性の中の雌の部分を呼び覚まして行く。
微かに滲む母乳が、医師に指で揉みこまれて、勢いよく飛んだ。
人間の身体のメカニズムを知り尽くしているものが、決して実行してはならない行為だった。

医師は片方の乳首を口に含み、舌を巻きつけて吸い上げた。パンパンに張っていたおっぱいが乳を
吸い出されることで、楽になっていく。「先生、もっと吸って！」妻はそう叫びたかった。

「ああああ！」思わず上げた自らの声に気付き、自らの指を噛んで声を押し殺す妻。
隣で寝ている息子を起こしてはいけない。「いけないママを許してね」母の良心が苛まれた。
そんな妻の心の動きを逆撫でするように、執拗に続けられる愛撫。
指が、舌が、熟れた女体の隅々を這いまわり、くすぶっていた雌の本能に点火しようとする。
いつのまにか妻は裸に剥かれていた。妻の片足の膝のあたりに無惨にパンティが丸まっている。

快感に耐えきれず、両方の足を伸ばし、足の指をぎゅーっと曲げる妻。
医師はおもむろにその足を押し曲げて、両方の膝を左右に開く。
「もうこんなになって」妻の膣は大きく開かれ、充血した肉ひだの奥から白い愛液が滴っている。
「や、やめてください」変態じみた言葉に耳を疑いながら、抵抗する理性もすでに消えかけている。
「ジュル、ジュルル、、」蜜に溢れた花芯をわざと音を立てて舐め上げる。
「ああん、はぁん、いやぁあん」押し殺していた声のトーンが上がる。

妻の理性と良心が、快感に押しつぶされた瞬間であった。
そして、子供を救ってもらったことへの代償はあまりにも大きかった。

Tweet