１
「間違いねえんだろうな！」
「信頼できる情報筋ってやつからのネタですから。
　ご心配なく・・」
「いつものセリフだが、手ぬるい事だけは　するんじゃねえぞ。」
小太りの男は、そう言うとソファーに深く腰を沈め、
天井に向かってタバコの煙を吐いた。
　　　　　　　　　　　　２
フラッシュが眩しい。
愛らしい笑顔が、カメラのレンズに向けられている。
タレントのケイは、、某スタジオにおいて
女性誌の取材を受けていた。
特段 美人と言う訳ではないが、その上品な魅力に好感度は高く、
お天気キャスターを卒業後、料理番組やＣＭなど
地道に仕事をこなしていた。
昨年結婚し、まさに公私ともに充実した日々を送っていた。
・・・・・・・
取材が終わり、ケイはスタッフ一人一人に丁寧な挨拶をし、
マネージャーと伴に、地下の駐車場へと向かった。
夜はさすがに冷える。
二人は、やや早足で車の脇まで来た。
その時、隣のワゴンから二人の男が飛び出してきた。
ケイの目前で、マネージャーが腹部を蹴られ、
その場に倒れこんだ。口からは血の混じった唾液が垂れている。
凍りついたケイのからだを、テントのような大きな布が覆った。
　　　　　　　　　　　３
天気予報通りだ。雨が激しくなって来た。
町外れの倉庫の窓から、一人の男が外を眺めていた。
遠くに車のヘッドライトが見える。　来た！
「よし！始めるぞ！準備はいいな！」
小太りの男が、その場の数人に声をかけた。
ずぶぬれの男たちが、車から降り、倉庫に入ってきた。
脇には大きな布が抱えられている。
その布地が、荒っぽく床に転がされた。
この者たちこそ、女性タレントの輪姦現場を撮影し、
裏のルートで売りさばく、闇の集団であった。
監督気取りの男が、アゴで合図した。
若い男の肩に担がれたカメラが動き出した。
ガンマイクと呼ばれる長い棒の先に据えつけられたマイクも
ケイを覆う布地の真上にセッティングされた。
上半身裸の二人の男が、布地を固定しているロープを解いた。
中から、既に泣き顔のケイが現れた。
「お願い・・殺さないで・・」
ケイはやっとの思いで、声を搾り出した。
二人の男の顔には、全く表情がない。
そして、一切の言葉を発しなかった。
この者たちにとって、男の声など雑音に他ならなかった。
そんなもののせいで、折角の獲物の悲鳴や吐息を掻き消す事など
言語道断であった。
スキンヘッドの男が、ケイの髪を引っ張り、無理やり立たせた。
靴は既に脱げ落ちていた。
セーターにロングスカート姿のケイのからだは、
そのまま引きずられるように、数メートル先の黒いマットレスの上に
押し倒された。
ロングスカートが、はらりとめくれ上がった。
もう一人のサングラスの男が、そのスカートの裾を
思い切り捲り上げた。
ケイの悲鳴とともに、カメラはベージュのストッキングに
包まれたパンティを写し出した。
そして、そのまま太ももからつま先までを
舐めるように捕らえていった。
恥辱に耐えるケイの上半身に、二人が一気に襲い掛かった。
数秒後には、純白のブラジャーが露になっていた。
これだけは取られまいと、ケイは抱きしめるようにして
ガードしたが、背中のホックが外され、
強引に脇から引き抜かれた。
「きゃああーーーーー！」
ケイは胸をガードしたまま、うつぶせになった。
二人は、ケイのからだを簡単に持ち上げると
カメラの方を向いて立たせた。
「やあーーいやあーーー！カメラ止めてよーーー！」
必死に胸をガードしながら、ケイは哀願した。
赤子の手を捻るかの如く、ケイの腕は男によって胸から退けられた。
マイクがケイの嗚咽を収めた時、カメラには小ぶりの胸が収められていた。
寒さのためか、恐怖のためか、鳥肌が立っている。
産毛がライトに照らされ、白く光っていた。
スキンヘッドは、背後からケイの両の胸を掴むと、
荒々しく揉みしだきながら、からだを左右に振り回した。
振られるたび、ケイの胸は哀れに変形し、
時折その勢いでからだ全体が宙に浮いた。
スキンヘッドがその動きをやめると同時に
サングラスがスカートを引き摺り下ろした。
ケイに悲鳴をあげる暇を与えないが如く、
スキンヘッドは胸を握ったまま、ケイのからだごと
仰向けに寝そべった。
スキンヘッドの体の上に、ケイも仰向けにされた。
サングラスが、ストッキングとパンティに手を掛けた。
「おねがあーーい！やめてよおーーーー！」
サングラスはまとめて引き摺り下ろした。
いや、脚の方が高い位置にあるため、「上げた」の方が適切か？
「わたし、何も悪いことしてないのにーーーーー」
そう叫びながら、ケイは号泣した。
ケイが脚をばたつかせ、抗ったため、
完全に着脱させる事は出来ず、ストッキングとパンティは
膝元に留まった。
それが邪魔で、カメラはなかなか雌穴を捕らえられない。
やや茶色がかった恥毛をサングラスがまさぐった。
からだをくねらせるケイの動きに合わせ、
膝元のストッキングが伸縮を繰り返した。
その邪魔なナイロン生地に、ナイフが入れられた。
ケイの下にいるスキンヘッドは、両方の太ももを掴むと
股関節が外れんほどに、思い切り開脚させた。
ケイの号泣が、咆哮に変わった。
深紅の膣口がパックリと開き、神秘の世界へと誘っているようだ。
夫以外の男とは関係を持ったことがないケイにとって、
耐えうるはずもない蛮行であった。
サングラスが、２本のロープでそれぞれの足首を縛り上げた。
そしてロープの端を、頭上の滑車に引っ掛けた。
ハンドルを回すと、ぎしぎしと音を立てながら
ケイの脚は天井へ向かって、開脚した状態で上昇し始めた。
「何するのーーー！やだやだあーーーー！」
ケイのからだは、上半身はスキンヘッドの上に、
そして両脚はＶ字に吊り上げられた。
拷問以外の何物でもなかった。
カメラは剥き出しの膣口そしてアナルををアップにした。
「あああーーーーあああああーーーーーーーー」
サングラスの手には、黒光りするバイブがあった。
ヘアーを擦り付け、恥らうように鎮座するクリトリスへと至った。
逃れようにも、スキンヘッドが下から固定しているため
動きがとれない。
バイブのスイッチが入った。
静かなモーター音の中、先端がくねりだした。
ケイは唯一自由の利く首から上のみを、激しく揺すって泣き喚いた。
極太のバイブの先端が、神秘の世界へと侵入した。
ケイのアナルが収縮するのが確認できた。
バイブは、さらに深く深く進んだ。
そしてサングラスは、既に振動しているバイブを更に手で動かした。
上下左右、縦横無尽に暴虐するバイブ。
滑車がきしむ音も聞き取れないほどの悲鳴。
これだけの行為をしておきながら、
二人の男は無表情のままで、汗ひとつかいていない。
自らに課された加虐という作業を黙々とこなす、
そんな風情だった。
バイブが置かれた。
そして、吊るされていた脚も解かれた。
これから何が始まるのか、誰の目にも明白だった。
下のスキンヘッドが、再びケイを開脚させた。
涙の枯れたケイの眼前に、バイブに劣らず黒い光を放つ男棒がいた。
妊娠させられる。今までとはまた異なる恐怖にケイが震えた。
「もういいかげんにしてよおーー！
　わたしが何したって言うのよおーーーー！」
愛する夫との間に子をなす、そんな当たり前の幸せが
鬼畜たちによって踏みにじられる。
ケイは最後の力で抵抗した。
しかし、所詮その抵抗も映像の臨場感を盛り上げる演出にしか
なり得なかった。
ケイの絶望の悲鳴とともに、スキンヘッドの体に
ケイの体重以上の重みがのしかかった。
サングラスは、根元まで刺し込むと、いきなり激しいピストンを始めた。
柔らかな愛撫に始まる夫との営みとは、まるで別次元の
おぞましい責めだった。
今まで一切声を出さなかったサングラスが、初めて小さな呻き声を吐いた。
スキンヘッドは、ケイの胸を握りつぶすように責めた。
カメラは、結合部分を映していた。
肉棒が膣から出てくる度、ケイの女液による光沢が増している。
ケイは、口を開けたまま、叫び続けた。
スキンヘッドの体に、ケイの震えが伝わった。
明らかに体温が上がっている。
ケイの意識が遠のいていった。
これは夢だ。夢に違いない。早く醒めて欲しい。
しかし、サングラスのピストンが仕上げに入るころには
ケイの瞳には、サングラス男の大きな顔が
しっかりと映っていた。
「もうやめてよーーーーーーー！」
今まで直線的だった肉棒の動きが変わった。
サングラスが腰を止めた。
ケイは自分の胎内で何かが弾けた気がした。
２度３度、尿の如く多量の魔汁が注がれた。
まだ挿入されたままの膣口から白濁が溢れた。
サングラスは、貪欲にまた腰を動かし始めた。
最後の一滴まで、注ぎ込もうというのか？
・・・・・
「手ぬるい事はするな」
正にその指示通りの獣たちの責めだった。
名残惜しそうに杭を抜くサングラスの後ろには
洗面器、そして注射器が用意されていた。
タレント、ケイが今日崩壊した。　　　　　　　　　完

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