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1:(無題)
投稿者:
祐
決行日は忘れもしない、9月某日。
その日は前々から狙っていたわけでも、計画的な日でもなく、突然やってきた感じだった。 前回、瑞枝さんに睡眠薬悪戯を実行して数ヶ月が経過していて、その間、何も知らない瑞枝さんに授業を受けながら、瑞枝さんの胸の膨らみを見ては「僕はこの胸の柔らかさを知っている!乳首の色も、大きさも、感触も、それどころか瑞枝さんの秘部をも知っている!しかも詳しく。」と、内心で思い、瑞枝さんに対して独りよがりな優越感と征服感に浸っていた。 僕に、変態的ないやらしい事をされた事を知らない瑞枝さんは、変わらずどこまでも優しいお姉さんとして僕に接してくれていた。 それからの僕は、気づかれないように瑞枝さんをいやらしい眼で見て、常に“触りたい、揉みたい、すきにしたい。”と思い、チャンスを狙っていた。 しかし、再び僕の部屋で意識を無くすなんて不自然な事が出きるはずもなく、悶々とした日が過ぎていた。 9月某日を決行日と決めたのは、瑞枝さんとの何気ない会話の中で、瑞枝さんのご両親が親戚の葬儀に出席するため、2日家を留守にするという事、その間、瑞枝さんが家に1人でいるという事を知ったからだ。 それを知った夜、僕はこの日しかないと思い込み、計画を立てた。今考えればかなり不自然な行動が多々あった。 瑞枝さんのご両親が遠方へ出かける前日、その日は家庭教師の日だった。 僕は、極力さりげない情報収集と計画実行のための前振りをしておいた。 ご両親は何時頃、出発するのか、瑞枝さんは何をする予定なのか、などを聞き、僕は計画実行の布石を打った。 内容は、テストに出る問題のプリントを学校に忘れた、どうしても教えてもらいたい。明日プリント持って帰ったら教えてほしい。という事を瑞枝さんに頼んでおいた。 瑞枝さんは笑顔で「いいよ。」と言ってくれた。 決行日、時間がたつのがひどく遅く感じた。 学校から帰ると、一旦家に帰り、昨夜用意しておいた粉末状の睡眠薬5錠分を紙に包んだものをポケットに忍ばせ、自販機で買った缶コーヒーを2本持って瑞枝さんの家のインターホンを押した。 ほどなくして瑞枝さんが出てきて、再度プリントの事を説明し、缶コーヒーを差し出して「これ、追加のバイト料。」と言って渡すと瑞枝さんは笑いながら「どうぞ。」と言って僕を家の中に招き入れてくれた。 応接間に通されて、ソファーに座ってプリントの問題を教えてもらいながら、「コーヒーどうぞ。」と言って自分の分の缶コーヒーのプルタブを開けた。 瑞枝さんも「いただきます。」と言ってプルタブをあけて1口飲んだ。 缶コーヒーのプルタブを瑞枝さん自身に開けさせる事が大事だった。 1問終わらした時に僕は、「あ、ついでにこの前言ってた、和英辞典貸してもらえない?」と頼むと瑞枝さんは「あー、ちょっと待ってて。」と言って応接間をまんまと出て行った。 僕は、ポケットから紙折を取り出し、慎重に瑞枝さんの缶コーヒーの飲み口から粉末状の薬を混入して、缶を振ってもとの場所に置いておいた。 すぐに瑞枝さんが帰ってきて、和英辞典を僕に貸してくれ、残りの問題の授業に取り掛かった。 3問目を終わらした時に僕は瑞枝さんに、トイレを貸してくれないかと頼んで、トイレに行った。 僕は以前、瑞江さんの家に来た事があった為、家の間取りは理解していた。 トイレに行く途中の台所の勝手口。この勝手口の鍵をこっそり開けてトイレに行った。 プリントの問題は全部で5問しかなかったので30分かからず終了した。 僕は、「やったー!テスト完璧。」と言って缶コーヒーを持ち、意味なく「かんぱーい!」と言って瑞枝さんにコーヒーを飲むように促した。 僕は缶コーヒーを飲み干して、「空き缶一緒に捨てとくよ。」と言って瑞枝さんに缶コーヒーを飲み干すように善意の強制をしいた。 瑞枝さんは仕方なく缶コーヒーを一気のみして、空き缶を僕に「よろしくね。」と言って手渡した。 そして僕は30分強くらいで瑞枝さんの家を後にした。 僕は家に帰り、ドキドキしながら制服を着替え、鞄にビデオカメラと充電済みのバッテリー2個と、三脚、ガムテープ、を入れ、他に何か瑞枝さんにすることないかな、と考えながら、色々な物を鞄に入れていった。 中には使うかどうかはおいといて、洗濯バサミやきゅうりなんかも入れて想像しては興奮を高めていた。 30分ぐらいして僕は鞄を持ち家を出て、瑞江さんの家に行き、ドキドキしながらインターホンを押してみた。 何の返事も応答もない。 2,3回インターホンを押したが、瑞枝さんは出てこなかった。 僕はドアノブに手を掛け回してみた。 案の定、鍵がかかっている。 僕は、あたりを見回し人気のないのを確認して、裏庭に回り勝手口を目指した。 計画通り勝手口には鍵がかかっておらず、瑞枝さんの家に侵入することができた。 家の中、テレビの音が聞こえた。 音の方、テレビのある部屋に行くと、つけっ放しのテレビの前のソファーに横向きで昏睡状態の瑞枝さんの寝姿があった。
2003/06/17 15:21:48(DsHgZ.Vb)
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