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香織はラケットケースを棚に押し込みながら、背後の気配にわずかに肩を震わせた。
「先生……もうほとんど終わりましたから、大丈夫です」 声はできるだけ平静を装ったが、用具室の狭い空間に柳田の体臭と古い汗の匂いが一気に広がっていくのがわかった。ドアが閉まる音がした。鍵はかけられていないはずなのに、なぜか空気が急に重くなる。 「いやいや、いいんだよ。こういう細かい作業は俺が得意なんだから」 柳田はそう言いながら、わざとらしくゆっくり近づいてきた。香織のすぐ横に立ち、彼女が手にしていたシャトルが入った筒を「これ、俺がしまっておくよ」と言いながら指を絡ませるように奪い取る。その瞬間、太い指の腹が香織の小指の付け根をなぞった。意図的だとわかる、ねっとりとした感触。 香織は反射的に手を引いたが、狭い用具室では後退できる距離などほとんどない。背中が金属製のロッカーに当たる。 「……先生、ほんとに、もういいので」 「香織ちゃんってさ、いつもちゃんと胸を張って歩いてるよな」
2026/03/04 08:55:19(8IfWn/7b)
柳田は用具室のドアを閉めた瞬間、鍵を回す音が自分の鼓動のように響いた。
カチリ。 その小さな音が、まるで世界を二つに分けた。 外の喧騒が遠のき、残るのは埃っぽい空気と、香織の荒い息遣いだけ。 彼女の背中がロッカーに押しつけられ、金属が冷たく軋む音がした。 柳田はゆっくりと息を吸い、吐きながら、彼女の瞳を覗き込んだ。 そこに映るのは、恐怖。 そして、ほんの僅か——認めたくない何かが、揺れている。 (……逃がさない) 彼は香織の手首を片手で強く掴んだまま、もう片方の手を彼女の顎に添えた。 親指と人差し指で、細い顎を固定する。 逃げられないように。 顔を上げさせ、視線を絡め取る。 「香織ちゃん……震えてるな」 声は低く、抑揚を殺して。 まるで、彼女の耳元でだけ響く秘密のように。 香織の唇がわずかに開き、息が漏れる。 拒絶の言葉を紡ごうとしているのに、喉が詰まって出ない。 柳田の指が、顎から首筋へ滑り落ちる。 ゆっくり。 一センチずつ、時間をかけて。 脈打つ血管を、指の腹でなぞるように。 彼女の喉が、ごくりと動くのが見えた。 (この喉……俺の名前を呼ぶんだろうな) 柳田はさらに身体を寄せた。 胸板が、香織の乳房に軽く触れる。 布越しでも、柔らかい弾力が伝わってくる。 彼女の身体が、びくりと硬直する。 「怖いか?」 問いかけは、囁きに近い。 香織の瞳が揺れる。 涙が、にじむ。 でも、視線を逸らさない。 逸らせない。 柳田は満足げに唇を歪めた。 ブラウスのボタンを、一つ。 ゆっくり外す。 音が、用具室に響く。 カチ。 二つ目。 カチ。 三つ目。 ブラジャーのレースが、薄暗い光に浮かび上がる。 柳田の息が、熱く香織の鎖骨にかかる。 「綺麗だ……本当に、罪深い身体だな」 彼の指が、ブラのカップに触れる。 布地をずらす。 ぷるんと零れ落ちる乳房。 乳首は、すでに痛いほど尖っている。 柳田は親指で、その先端を軽く押した。 香織の身体が、電撃を受けたように跳ねる。 「ん……っ!」 小さな悲鳴。 でも、その声は拒絶だけではない。 柳田には、はっきりわかった。 (感じてる……お前も、感じてるんだ) 彼は乳首を指の腹で転がし始めた。 ゆっくり、円を描くように。 時折、爪を立てて軽く引っ掻く。 香織の腰が、くねる。 逃げようとするのに、ロッカーに阻まれて、逆に柳田の身体に押しつけられる。 「や……めて……」 声は震え、弱々しい。 柳田は笑った。 低い、満足げな笑い。 「やめて、って言ってるのに……身体は正直だろ?」 彼のもう片方の手が、スカートの下へ滑り込む。 太ももの内側を、指先でなぞる。 汗ばんだ肌が、ぬるりと滑る。 香織の膝が、がくがくと震え始めた。 柳田は彼女の耳元に唇を寄せ、息を吹きかけるように囁いた。 「ここ……もう、熱くなってるんじゃないか?」 指が、ショーツの縁に触れる。 布地越しに、熱と湿り気が伝わってくる。 香織の瞳が、大きく見開かれた。 「触らない……で……」 懇願の声。 でも、柳田は指を止めた。 代わりに、彼女の手首を掴んでいた手を離し、両手で香織の腰を抱き寄せた。 身体を密着させる。 股間の硬くなった膨らみを、彼女の腹に押しつける。 香織の息が、止まった。 柳田は彼女の耳たぶを、軽く歯で挟んだ。 「逃げられないぞ、香織ちゃん」 その言葉が、決定的だった。 香織の身体が、わずかに弛緩する。 抵抗の力が、抜けていく。 柳田の唇が、首筋に落ちる。 舌を這わせ、汗を舐め取る。 彼女の喉から、抑えきれない吐息が漏れた。 「あ……っ」 その瞬間—— ガチャリ。 ドアの音。 柳田の身体が、凍りついた。 後輩の声が、外から聞こえてくる。 「香織、まだいる——?」 柳田は舌打ちをし、慌てて香織から離れた。 股間の膨らみを隠すように身体をずらし、何事もなかったかのように振る舞う。 「いやー、ちょうど終わったところだ。香織、早く帰れ」 香織は無言で、乱れたブラウスを直し、俯いたまま出て行った。 ドアが閉まる。 柳田は壁に凭れ、深く息を吐いた。 心臓が、まだ激しく鳴っている。 (……次は、絶対に) 彼は用具室の鍵を、もう一度確認した。 カチリ。 今度は、外からではなく、内側から。 明日の部活。 用具室の掃除当番は、また香織だ。 柳田の唇が、ゆっくりと歪んだ。 緊張感は、まだ終わっていない。 むしろ、これからが本番だ。 彼の下腹部に、抑えきれない熱が、再び膨張し始めていた。
26/03/04 09:00
(8IfWn/7b)
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