私は由紀子。来年には５７歳になるお婆ちゃんね。
最近ご近所の方で痴漢の加害者で逮捕された人が居て、それがあまりにも普通の人で近所付き合いも良かったし奥さんって言うかご家族も知ってたからショックを受けたの。
でも、そのショックを受けたって言うのは私が昔そういう痴漢被害…
痴漢被害よりも酷い被害を受けたのを封印して思い出したくないのに思い出したから。

あれは私が大学２年の時の話しだからバブルが弾ける直前だった。
夏休みに大学の友達の一人が電車で２時間程の所に実家があって、そこの街で大きな花火大会があるので昼間はバーベキューをして夜は花火大会を見物しようと女友達５人が集まる事になったの。
皆住んでる所はバラバラだから、それぞれで向かう事になったんだけど、私はその時に自分が夏休みだからと何も考えずに電車に乗ったの。お昼のバーベキューなので準備も手伝いたいからと、朝八時過ぎの電車に乗り込んだのよ。
通勤ラッシュのギュウギュウ状態で身動きも取れないだろうし、当時は女性専用車両なんてのも無く、痴漢も怖いから比較的マシな先頭車両に向かったんだけれど、若さ全開だったんだな。私はサマーセーターにキュロット（今で言うガウチョ）で生足って姿で乗ってしまってた。
（うわぁ、比較的マシでも通勤のサラリーマンばっかりの中で浮いてる）
って、周りの人の視線を自分でも感じる程なのよ。まぁ、当時はそんなの普通にある事だから仕方ないかって乗っていると、１５分程先の大きなターミナル駅で殆どの客は降りて行き、乗客もチラホラになって、駅ごとに客が降りて減っていったの。
一時間もすると通勤時間も終わっていて、車両には誰も居なくなって、気を抜いた私はトイレに行きたくなり後ろの車両にあったトイレに入ったんだけど、そこに罠があったなんて知りもしなかった。
トイレを出ようとロックを外した瞬間に扉が強引に開けられ、中に押し戻されたの。
一瞬の事で声も出せずに驚いてると、三十代ぐらいの男が入ってきて手早く扉を閉めてロックを掛けナイフを突きつけて来て、
「声を出すなよ。顔に傷がつくからな。」と脅してきた。もうその瞬間に男の目的は解って、私は襲われてしまうんだ。
こんな状況じゃ逃げられないと覚悟してしまい、ウンウンと頷いてしまっていた。
「ヨシ、物分かりのイイ娘だ。ホラ、自分でスカート脱げ。」って、言われるままに脱いだら
「おう、生足だったんだな。」と、太腿やお尻を撫でまわしてきて
「ホラ、しゃがめ。」と、私をしゃがませチ〇ポを出して 「しゃぶれ。噛むなよ。」と言ってくるの。
気の強かった私は噛んでやろうかしらと思ったけど、ナイフがあるから刺されるのが怖くって渋々と口に入れた。
「お前、初めてか？入れてるだけと違って舌を使え。」って、舐めさせられてると、段々と大きくなってきて、
「向こう向いて壁に手をつけ。」って、言ったので従うと徐にパンティをズラしていきなり挿入して来た。
（今になって考えてみると目的は挿れる事で、襲ってるんだから胸を触ることも、指で悪戯する事も無かったのは当たり前なんだけど。）
ただ、ガンガンに腰を打ち付けられ安全日だから良かったものの、「イクっ!」って、無断で中出しされた。
男はそれから私に「上も脱いで素っ裸になれ。」って命令してくる。
「ほぉ、胸も大きかったんだな。」と、せっかくだからって感じで少し揉んでから吸いついてきて、舌先で乳首をチロチロとする。
すると次の駅が近付いて来たアナウンスが入り、駅に入線するのを見計らって出て行ったの。
私は服を脱がされ裸なのもあるし、男が出していった処理もしなくちゃイケないし、完全なヤリ逃げをされてしまった。

まだ、スマホ… スマホどころか携帯も無いデジカメも無いSNSも無い時代だから、写真を撮られたりとか身元（学生証なんかで）を拡散されるなんて事はなかったけれど、今の時代ならもっと酷い被害になってたんだろうなと、そんな事を思い出してしまった。
ご近所さんは加害者なんだけど、今の時代そのご家族までもが曝け出されて批判の対象にされてしまう。
そう考えると、便利な世の中になったけれど何だか嫌な時代になってしまったって思うのが、お婆ちゃんね。

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