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1:桃の香り
投稿者:
浦島プウ
桃の花が咲くころに二浪して入った大学で同じクラスの浪人組の友人と早速雀卓を囲んだ。
酒を飲んだりタバコを吸ったり、今のようにインターネットなどない時代で、せいぜいテレビを見るのが落ちだった。娯楽といえば、あとはパチンコくらいか。 そして、夏になった。 「夏休みはみんなで桃狩りのバイトに行こうぜ」 友人の親せきで桃の収穫を手伝うというものだった。 新宿から電車で一時間程度。 そこは桃源郷だった。 桃野毛村のバス停を降りたとき、迎えに来てくれたのは彩音ちゃんという二十歳の女の子だった。 それまで青春の思い出というものが皆無だった僕にとっては砂漠に花が咲いたような状況だ。 地元の大学で三年生の彩音ちゃんは実家で桃の収穫を手伝っていたのだ。 純朴でかわいらしい笑顔とムチムチした体つきがどこかアンバランスだったが、彩音ちゃんの指導で桃の実をもぎ取ることになった。 仕事中にも、そばで作業をする彩音ちゃんの腰つきや豊かな胸が気になって仕方なかった。 昼休みに煙草をふかして目を閉じると小屋のほうから声が聞こえてくる。 それは彩音ちゃんのなまめかしい声だった。 しばらくして小屋を出てきた友人はタオルで指を拭いていた。 「彩音のやつ、潮吹いたわ」 たしかそんな独り言を言った。 その日の晩みんなで居間でテレビを見ていたが、映画で遅くなり部屋には彩音ちゃんと友人、僕の三人が残った。 彩音ちゃんは昼間の疲れか仰向けになって寝息を立てていた。 友人がいたずらをするように、彩音ちゃんの巨乳にさわる。 僕らは蛍光灯の明かりを消して、その場で雑魚寝をすることになった。 「抱いて」 彩音ちゃんの声。 「ううん」 友人は寝返りを打ち面倒くさそうにマッチングを拒否したようだった。 股間に異変があったのはその直後だった。 「遊んであげるわ、いいのよ、来て」 舌を絡める濃厚なキスで、僕は童貞だった自分に別れを告げる決心をしたのである。 桃狩りをした後の小屋は、甘い香りに満ちていた。 テーブルに両手をついて腰を折り、彩音ちゃんの尻がこちらに向いていた。 勢いよくインサート。 パンパンと下腹を打ち付けるたび、快感が高まり、ぐおっと叫んで果てた。 床に寝そべる僕に彩音ちゃんは、 「抜けましたか」 と声をかけた。 ぐったりした僕に、しかし彩音ちゃんは追撃を仕掛けてきたのである。 しばらくして回復した僕のあそこに馬乗りになり、激しく腰を振り立てた。 ぐは~っ 生まれて初めてのものすごい快感で僕は天国へ連れていかれたのである。 「バイト代はないから」 がびんちょ。 バス停を出るバスの窓から彩音ちゃんが手を振っているのが見えた。
2025/01/26 09:54:00(Jks8nZgj)
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