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2025/01/15 19:40:12(cLa.phmN)
「じゃあ始めようか」
私は、柔軟しているA君に近付いて言いました。 「あー、いいすよ。」 「あれ?先生、自分の道着は??」 A君に指摘されましたが、私が今着ている道着は学校の貸出用の道着でした。 自分の道着は家にありますが、学校に持ってきて誰かに見られる事が怖かったので、家から持ってこずに、学校の道着を借りました。 「やっぱり、先生は舐めてるよね。俺の事。」 続けてA君が言いました。学校の道着は普通に使えはしますが、安物で柔らかく、袖や襟を掴みやすいため、試合には向きません。 「舐めてるつもりは無い。けど、これくらいのハンデがあった方がいいと思うよ?」 私はA君にさらりと言いました。 本当はもっとハンデをつけてあげないと試合にならない。と心の底では思っていましたが、 A君のプライドを傷つけてしまう可能性と、そもそもA君を全力で叩きのめすという目的があるため、それは言わずにいました。 実際、癪にさわったようで、A君は少しイラつく様子で 「ふーん。。。後悔してもしらないっすよ?後で言い訳しないでくださいね。」 「前にも言いましたけど、マジで完膚無きまでにぶっ潰しますから。」 とトーンの低い返答をしました。 そこで、A君は あ!っと声を上げて、先程脱いでいたズボンからスマホを取り出しました。 「先生、、一応念の為ですけど、ボイスメモに約束を撮っておきたいんすけど、、。」 「約束?」 私が聞き返すと、A君は頷いて続けました。 「俺、今はちょっと冷静なんで。先生も勝つ自信あるように、俺も自信はあるんすよ。ただ、正直、女相手に本気でやっていいのか?みたいな。完膚無きまでボコボコに勝ちたいけど、女に本気でやるのは気が引けるんすよね。」 「怪我もそうですけど、後で男のくせに本気でやった。とか言われるのもやなんで、お互い同意って言うことをボイスメモに残して起きたいんですよ」 「わかった。いいよ。確かに私も、A君が後で言い訳したりするのはムカつくから。お互いハッキリ文言は残しておこうか」 私はA君の、女と言うだけで下に見る言い方に腹が立ちました。 A君は、ボイスメモをオンにし、お互いに言いたい、残しておきたい事を言い合いました。 「先生、俺はこれから柔道で先生を完膚無きまでに本気でシバキ倒します。先生がギブアップするまでは本気で手を抜かずにボコボコに倒します。それでもいいですか?」 「そっくりそのまま返すよ。やれるもんならやってみなよ。 A君こそ、後で言い訳とかしないでね。」 「じゃあ、遠慮なくやりますね。マジで知らないですよ?どうなっても。後で文句言わないでくださいね?」 「いいよ。A君もギブアップするまで泣いても辞めないから。女だの男だのウダウダ言ってるけど、女だからって考えが間違えてる事を教えてあげるよ」 「あー、やっぱり。女だなんだって事結構気にしてたんですね。ハッキリ言いますね。男には勝てないっすよ?先生。」 「ホントに軽蔑するよ、A君。いいよ、今はその考え方も許すよ。 でも、私がA君に勝ったらその考えを改めるって約束して。」 「いいですよ。先生が俺に勝てたら、女じゃ男に勝てないって考えは改めますよ。 、、、他になんかあります?勝ったらの約束?賭けみたいなの。」 「、、、じゃあ、私が勝ったらもう非行行動はしない。真面目に勉強するって約束して」 「分かりました。いいですよ。 その代わり俺が勝ったら先生にも言う事聞いてもらうんで。」 「言う事?なに??」 「あー、、すぐには思い浮かば無いですね。 んー、、、分かりました。俺の文句やイラついてる気持ちを全部受け止めて貰います」 「いいよ。勝てたらね?その女を見下す内容も我慢して聞いてあげるよ」 「、、、もう、ないですよね。言いたいこと」 「無い。」 A君はボイスメモの録音を終了させました。 そして、お互いが所定の位置につき、タイミングを合わせて一礼。 礼を終えてお互いが場内に歩を進め所定の位置につき、また礼をしました。 私もA君も1歩前にでて、いつでも試合開始できる状況になりました。 本来なら主審の「始め!」の声で試合が開始しますが、代わりに私が 「A君、3年間本当にお疲れ様。こんな形の引退試合だけど後悔ないようにお互い全力でやりましょう。」 と言うと、A君は声を出さずに真顔で頷きまさした。 それを皮切りに、ついに試合を始めました。
25/01/16 16:25
(s5LleIrX)
投稿者:
18禁ダンゴムシ
私は現在156cm体重は51kg、対するA君は身長が168cmで体重は分かりませんが多分60~65kg。で体格差はA君の方が有利です。
お互いに柔道特有のフットワークで小刻みに間合いをはかりつつ、少しづつ近付いて行きます。 時折、相手の袖をとる仕草を見せ、警戒して、それの繰り返しが続きました。 A君もそうだと思いますが、お互いに久しぶりの試合、乱取り稽古もしていない実践に立ち上がりは慎重でした。 拉致があかないと思ったのか、私の動きを見切ったと感じたのか、先にしかけてきたのはA君でした。 勢いよく私に接近し、奥襟を狙ってきます。 それを私は手早く身体も動かしながら捌き、取られた袖を振りほどきながら後退しました。 A君が追撃を辞め、元の位置に戻ります。見ると私は赤い畳を超えて場外になっていました。 最初のA君の仕掛けを、捌いて落ち着いてきました。思ったよりも力がある、そして2年生の乱取り稽古の時よりも腕のリーチがあります。 まともに掴まれたら危ないと思いました。ですが、腕のリーチとパワーにさえ気をつければ勝てるという確信もこの時感じました。 試合を再開します。 A君は様子を見ること無く、私を捕まえるためにグイグイ攻めてきます。私は組手の攻防は得意だったので、要所要所を捌きながら、隙を狙っていました。 A君は後先考えないほど、序盤から攻めてきます。やはり力があります。いや、想像していたよりも力強さを感じました。 私は落ち着いて対応をします。しかし、A君は足を引っ掛けながら私の懐に飛び込みんで来ました。 反射神経と経験、そして持ち前の柔軟性でギリギリに躱すと、間髪入れずに私の左ふくらはぎの辺りを掴み、私のお腹の辺り体を潜り込ませ肩車という荒業に出ようとしました。 それも手をほどき、何とかかわしました。 時間にして2分は経過していたと思います。 私は防戦一方な状況で、少しの焦りがありましたが、すぐに気持ちを鎮めました。 息が少し上がります。 更に攻めてくるA君、動きに勢いが増して行きます。彼は行ける!と判断して気持ちも乗っているのだと思いました。 私は彼に警戒させ、勢いを、そごうと言う考えから、崩しきっていない不完全な形で一本背負いを仕掛けます。 やはり、不完全なため背負い込む事が出来ませんでしたが、A君はそのまま体重をかけて私を潰しにきました。 この時、明らかにA君の体重が60ちょいでは無いと思いました。明らかに想定より重い。70は無いにしても、60kgちょいでは無い。そう感じました。 このまま寝技の様相となり、私は体を丸めて首元を手でガードして、A君の押さえ込む攻めに備えました。 しかしA君は、私の上に乗り上手く体重をかけつつ、帯と肩のあたりの道着を掴みにきました。 A君は狙った所を無事に掴むと、乗るのを辞め、立ち上がり私を力の限り持ち上げました。 あまりの腕力に私の体は空に持ち上げられ、A君はそのまま、私をぶん投げました。 私は畳に右半身から落ち、動揺しましたが、すぐにA君が攻めにきて、とにかくガードを固めて丸まりました。 彼は今度は背中に乗ってこず、代わりに首後ろの帯の当たりと左腕の当たりの道着を掴み、上下にブンブンと力の限り振り回してきました。 あまりの力に、私の上半身は起き上がっては下に叩きつけられてを繰り返しました。 何とかしないと、と焦りが強くなりましたが、為す術が今はありません。 とにかく耐えるしか無い。 そしてA君はタイミングをみて無理やり押さえ込みに入ろうとします。 そのせいで道着はだいぶ乱れ、帯は解けてしまいました。 しかし、道着が乱れたおかげで、無理やり押さえ込もうとしたA君から脱出でき、立ち上がることが出来ました。 A君はゆっくり立つと、「道着、、なおして、、ください」と一言。 私は所定の位置にもどり、道着を直しました。 A君はひたすら攻めているためか、汗をかき、息もあがっています。 しかし、それは私もでした。 何でもそうですが、スポーツで疲労が溜まりやすい状況はまさに防戦一方のときです。 私はA君以上に汗をかき、息もあがっています。 そして、さっきの力技に抵抗した時に、だいぶ体力を消耗しました。身体が重くなってきているのを感じました。 道着を整える間に少し呼吸と気持ちを落ち着かせます。 試合が再開されます。A君は更に勢いをつけて攻めてきます。さらに、袖を掴めば振り回そうと強く引いたりと、どんどん荒い動きになってきました。 私は何とか捌きつつ、隙を探します。 焦りはあるものの、私はまだ奥の手を出していませんし、この3年間で一度も見せた事がありませんでした。 私は現役時代、巴投という、技が得意でした。 今のA君みたいに、動きが雑でグイグイ前に来る相手には効果的面です。 あとはタイミングだけ、、、 これまでの攻防で何度か仕掛けるタイミングがありましたが、感覚が鈍っていた事と、巴投を失敗すればカウンターで抑え込まれやすいリスクがあり、仕掛けずにいました。 しかし今は時間はありません。私自身、体力の心配が見え始めています。 A君が私の首後ろの奥襟を取ろうと前に突っ込んできました。動きが乱雑で、疲れからか上半身が浮いています。 私は今だと思い、勝負に出ました。 A君の襟を掴みそのまま体重を乗せるように背中から後ろ倒れつつ、足をA君の内膝と鼠径の辺りにかけ、巴投の体制に入りました。 入る!!これは決まる!! 試合での経験から、確信しました。 しかし、A君は咄嗟の判断で上手くバランスを保ちました。 次の瞬間には巴投は不発で私が下、A君が上になる形、つまりマウントを取られてしまいました。 動揺しつつも瞬発的に両足でA君の胴を挟み、それ以上攻撃に転じれないようにします。 体重をかけつつ、挟んでいる私の足を手で解こうとしてきます。 必死にもがきながら抵抗しているうちに、再び柔道着が乱れます。不意にA君の手が私の胸元に当たりました。 まばたきほどの一瞬ですが、A君の動きが鈍りました。私は必死ながらもノーブラなのがバレたと悟りましたが、今はそれどころではありません。 恥ずかしさよりも負けたくない気持ちが強く必死に抵抗します。 A君は私の右襟を掴むことに成功し、再び力で振り回すように腕を煽ります。 柔道着が完全にはだけ、私は上半身はTシャツだけになりました。 「待て」をかけられるのは私ですが、この時はその事を忘れ、抵抗しようともがいていました。 A君は私の両腕を掴み、畳に押し付けました。 A君の顔は、「ほらね?力でねじ伏せられてんじゃん?」とでも言いたげに口角が少しだけ上がっていました。 抵抗できない程に腕を力強く押さえつけられ、数秒後にはその腕をはなし、今度は挟んでいる両足を剥がしにきました。 何とか抵抗しようにも、体力の削れた私は、片足を外されてしまいました。 このままだと抑え込まれると思い、私は体を捻じり、うつ伏せになりますが、腕を抑えられ、逆に仰向けにされ、ついにそのまま回り込まれて抑え込まれてしまいました。 説明がしずらいですが私が仰向けで、逆方向からのA君はうつ伏せ、シックスナインの形と言えばイメージつきやすいかもしれませんね。 A君のお腹のの当たりが私の顔を潰しながら抑え込まれました。 息切れしている私は苦しく悶えました。 それでも何とか逃げ出そうと必死にもがきますが、どう足掻いても無理です。 私は凄く悔しかったのですが、息が苦しいこともあり、なくなく、、タップをしました。 A君は抑え込みを解きます。 ゼェゼェと息切れを起こしている私と比べ、A君は息が上がっているくらいでした。 「先生、、負けたけど、、まだやる?」 呼吸を整えながらA君は聞いてきました。 私は返事ができないほどに疲労しており、首を縦に振って、継続する意思をみせました。 A君は無言で元の位置にもどり、正座をして息を整えています。 悔しい。今のはまぐれだ。私は負けを認められませんでした。このままで終わりたくない。 そう思い、私はゆっくり立ち上がります。 疲労の蓄積は凄く、フラフラしました。 すぐに始めたらこの状態では負ける。 私は息を整えつつ、道着をつけなおし、考えました。今はとても不利です。 予想以上に力強く、強引で、そして、体力もあります。巴投も不発に終わりました。 本来冷静なら勝ち目が薄い状況と分かるのに、それでも悔しさが勝り、勝つ気でいました。 酸素の足りない脳は、今度はひたすら攻め続けてやると。答えを出しました。 呼吸が落ち着いてきて、私が立ち上がると、A君も立ち上がりました。 お互いに無言でしたが言葉はいらず、2回戦目が始まりました。 私は気合いを入れて声をだし、今度は攻めに行きました。 逆にA君は1回戦目の私のように様子を見るように受けに転じます。 袖を掴み、相手の組手を警戒しながら、足払い等で体勢をくずしますが、A君の体幹は中々崩れません。 スピードを重視しうごきを多くします。 A君は冷静に動きを見て対処します。 1回戦目の体力は回復出来ておらず、開始30秒程で息切れが始まりました。 身体も重く感じます。 それでも私は攻めました。 A君の体勢を崩しながら、ちょうど良く袖と襟を掴むことができ、私は払腰という技をかけますが、踏ん張られてビクともしません。そのまま後ろに返されてしまい、私は背中から倒れました。 A君は追ってこずに、元の位置に戻ります。 私は息切れしながら、すぐに起きふらつきながら元の位置にもどりました。 その後も私は必死で攻めますが、A君はビクとも動かず、技をかえされたり、振りわ回されたり。 気づけば私は息切れし体力もそこをつきかけていました。動きは鈍く、力が入りません。 そんな私をA君は、すぐに捕まえ、振り回さしてきたり、首後ろの襟を掴み下に圧をかけてきたりと、完全に私を掌握しているようでした。 あまりの疲労と一方的に為す術の無い状況に、私は悔しさを忘れ、頭の中がぼやけていました。 それを悟ったのか、A君は振り回すのを辞めて私を思い切り投げ飛ばしました。 私は抵抗もできず、なされるがままに倒されました。試合なら満場一致の1本です。 試合ならここで終わりです。しかしA君はそのまま抑え込みをしてきました。抑え込みは綺麗にきまり、もはやもがく力もありません。 体重をかけてきたため、胸の当たりが苦しく、 静寂の中、私のゼェゼェと息切れの音だけが響きます。 私はタップをしました。 A君は勝ち誇ったように、私に問いかけます。 「え?もう終わり?」 「ね?先生、、やっぱり男に勝てなかったでしよ?」 「でもさ、先生は思ったほど強くなかったね。だって中学生の俺に負けちゃうんだから」 多分悔しい気持ちがあったと思いますが、それが追いついてこない。あまりの疲労と苦しさで。 「先生、認めてよ。舐めた態度取ってすいませんでした。って。ほら、はやく。」 私はそれに答えることは出来ませんでした。というより、やはりプライドが高いのでしょうか? 認めたくない気持ちがありました。 代わりに、「、、、ぜぇ、、ゼェ、、ギブアップ、、します」と呟きました。 A君は少し黙り、そしてニヤリと笑い、 「これに懲りたら強気なこと言うなよ?」 と、、。私は、頷かないと、抑え込みを解いて貰えないと頭の中で言い訳をしつつ、頷きました。 「先生、負けたら言う事聞くって言ってたよね?」 それに答えずにいると、 「ねぇ!先生!!きいてる??」 と言いながら、頬をバカにするように叩いてきました。 私は情けない気持ちと、それとは別の何か違う感情が芽生えてきましたが、その正体には気付かずに頷きました。 すると、A君は抑え込みを解いていいました。 「じゃあさ、もう一回だけ試合してよ。今度はたっぷり可愛がってあげるから」
25/01/16 18:43
(VVf3hf6a)
時刻は20時をまわっていました。 こんなに長く試合をしていたのか、、、。 私は驚きと、体力の限界の言い訳を1つ見つけた気がしました。 A君の提案で、私の体力が戻るようにという理由で「お願いされた試合」は21時からする事となりました。 遅い時間ですが、疲労こんぱいの私には拒否をする余裕はありませんでした。 私は柔道場を出たすごそこのトイレの水道で水分補給をしました。 汗だくだった身体は、汗が引くのと一緒にどんどんと冷えてきます。 私は予備で持ってきていたTシャツに着替えました。 私は悔しいという気持ちよりも、言い訳を考える事を優先していました。 初動を間違えたから。とか、やはり自分の道着を持ってくれば良かった。とか、A君の柔道はただの力任せ、柔道で負けた訳では無い。とか、、 20:50頃、、そろそろお願いされた試合の時間です。私はA君の言葉を思い出します。 (次はたっぷり可愛がってあげるよ) この言葉の意味は? 私をバカにしながら散々に投げ飛ばす。とか? そんなことはさせない。次は、、次はかつ。 と考えてる時に、試合中に小馬鹿にするように頬を叩かれた事を思い出しました。 あの時、情けなさともうひとつ。なにか違う感情がありました。 そして、脈絡もなく、「可愛がる」の真意は、私をレイプする気なのではないか?という考えが頭をよぎりました。 私はゾッとしました。怖い。そう思いました。 しかし、同時に頬をはたかれた時の謎の感情も姿を見せました。 私はこの感情が何か分かりませんでした。 21時になると、スマホをいじっていたA君が立ち上がり、私のところに来ました。 「どう?先生。少しは体力回復した?」 「うん、、さっきは負けた。確かに。認めます。でも次の試合は勝つから」 私は頭よりも先に口から意地を張るような言葉が出てしまいました。 「うん、本気で来てよ」 「さっきの負けの条件はギブアップ宣言だったじゃん?今度の試合の負けの条件は、俺の問に対して全部認めたら負けにしたいんだよね。」 「?、、どういうこと?」 「つまり、試合中に、勝ってる状況の時に俺が聞くから、それを認めたりしたら先生の負けね。 例えばさ、女じゃ男に勝てないよね?って聞いて、先生がはいって答えたら、、負け。 分かった?」 「、、、私が勝つ条件は?」 「それは普通の柔道と同じでいいよ。1本とったとか、寝技で押さえ込んだとか」 「つまり、私は単純に試合で勝てば、、そのまま勝ち?」 「そうだよ。まぁ、先生は俺に勝てないとおもうけどね。」 私は侮辱された気分でした。さっきの負けでここまで下に見られてしまったのか。と。 鳴りを潜めていた悔しさが再び蘇ってきました。 絶対に勝ってやる。 先程までの私とはうってかわり、闘志が漲ってきました。 「分かった。いいよ。」 A君はニヤリと笑いました。 私は立ち上がると、A君は私にかなり近ずいてきて、いきなり近くの柱に私を押し付けてきました。 両腕を掴み、壁に押さえつけてきます。 突然のことに私はビックリして動揺しました。声が出ませんでしたが、それでもA君を睨みました。 A君は私の目をしっかりと見ながら話し始めました。 「手荒な事はしないから、このまま聞いてよ」 「先生、、知ってた?先生が顧問になった時、柔道部の先輩方は、先生の事エロい目で見てたんだよ?」 突然の事に、私は意味が分からず、脳が追いつきませんでした。 「先生さ、だいたい指導の時、、特に夏とかだけど、白のTシャツだったよね? ブラが透けて見えててさ、それが先輩たちのおなネタになってたの。気づいてた?」 ドキっとしました。確かに、男性特有の目線を時折感じる事はありました。しかし、それは思春期だからと思い、そこまで深く考えず、嫌悪感も抱くことはありませんでした。 しかし、こうやって、具体的どこを見ていたのか?それで、なにをしていたのか?を聞かされると、、、、。 自分の心臓がドクンドクンするのが分かりました。 「先生、たまに稽古つけてくれて、その時道着つけてたよね? あの道着持ち帰らないで部室にかけてあった時とか、先輩達は先生の道着の汗の匂い嗅いでたよ。」 「先生を顧問として尊敬している反面、性の対象としても見てたんだよ。わかる?」 ドキドキしました。嫌悪感があります。それに、信じられない気持ちも。 だけど、A君の言っている事は本当のように聞こえてきます。 「俺も当然、3年間、先生のことをエロい目で見てた。でもね、俺が先輩達と違うのは」 「俺は1年生の頃からずっと、、ずっと好きだったんだ。先生の事大好きだった。1人の女として見てたよ」 突然の告白も、こんな状況で言われても嬉しくない。 、、嬉しくないはずなのに、、、、。 「でもね、先生に乱取り稽古で負けた時に悔しかったのもホント。 でも、その時に、いつか先生を力ずくでも俺の物にしたいって思うようになっちゃったんだよね。その、透かした顔をやらしい顔に変えて、分からせてやる。 先生がみんなのオナペットになってて、 偉そうにしてるけど、俺らの事を生徒としてしか見てないけど、先生は生臭い女なんだと。先生の前に、顧問の前に、、お前は女なんだと分からせたいって。」 ドキドキしました。色んな感情で情緒がおかしな事になっていて、、パニックでした。 それでも、彼の言葉を遮る気は起こらず、ただただ次の言葉を待っていました。 「先生さあ、、本当は変態なんじゃないの?今の話聞いて、顔が赤らんで目がトロンとしてるよ?」 私はドキッとしてすぐに否定しました。 「ち、ちがう!!それはない!絶対に無い。」 A君の直視に、全て見透かされている感覚になり、恥ずかしくなってしまい。顔を背けました。 「先生、、マンコ濡れてるんじゃない?今。」 「濡れてない!!」 私はA君の声を、、、私の本音をかき消すように怒鳴りました。 「先生、、俺は伝えたい事は全部伝えられたから、、試合。しようか。」 そう言うと、彼はゆっくり掴んでいた腕を離しました。 そして、最後の試合が始まりました。
25/01/16 19:35
(hiJANBzs)
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