【佐野瑠璃】

佐野瑠璃
16歳クラスのメードメーカー
黒のふわふわなショートボブ

そんな瑠璃が
全身びしょ濡れで体操服で立たされていた

体操服は濡れて身体にぴっちり張り付き
中に何も着ていないことを強調する

「ジャカジャカジャーン乳首当てゲーッム！イエーーーーイ！負けたらまた罰ゲームだからねぇ瑠璃！さぁやりたい人ー？」
私が来たことなどなかったかのようにクラスメイトの男、五十嵐が音頭を取る
服は透けてるし直に着ているせいで乳首が浮き、もはや出来レースだ

罰ゲームがどんなものかは知らないが止めなきゃ

「だからやめなさいって」
と言いながら駆け寄り手を伸ばして挙げた手を降ろさせる

はずだった

途中で阻まれ
私の手にはカッターナイフが握りこまされていた

【証拠】
黒田なつみ
目つきは鋭いが瑠璃と同じくクラスのムードメーカーでセミロング
瑠璃とも仲がいいはずの子

私の止めようとした腕を黒田が絞りあげる
「キャー！彩月がカッター持って襲ってきたー！」
「ち、違う！！」
「お、俺ちゃんとその瞬間撮ってる！」
張り付いたような演技見え見えの表情
抑揚のない棒読みのセリフ

動画では綺麗に私がカッターナイフで襲いかかる図が出来ていた

すぐに男子達の手によって私を羽交い締めにする
こちらが何かを言う度に黒田は怯え
それを見た周囲が退学、内申、刑事事件などの言葉を並べて責め立てる

「ま、まだ武器を隠し持ってるかもしれない」

瑠璃から私にターゲットが変わった瞬間だった