警察学校を卒業して、婦人警察官としてこのハコズメになって三年になる。
本来は、理系だった私は科捜研を目指して上京し、婦人警察官となった。
鑑識さんと揉める印象の科捜研だったが、警察学校での成績も良かった私は科捜研に配属される。

しかし、私が配属された部署は科学捜査ではなく、性犯罪を未然に防ぐ為に設立された囮捜査係。
平時はハコズメ勤務で、痴漢から立て籠り、ストーカー迄性犯罪から一般の女性を守ると言う役目
を受けていた・・・。
しかし、日本では囮捜査は法的に確立していない・・・その為私達は一般の婦人警察官として勤務
しているのだ。

当然、性犯罪の被害に遭うのは女性ばかりでは無い、それに恋人同士の任務も時にはある。
現在、私達の係には女性警察官五人と、男性警察官五人の十人体制となっていた。
この体制で、各所轄の性犯罪情報を受け出動するので有った。
一番多いのは、電車内での痴漢行為、鉄道警察と連携して犯人を取り押さえる・・・・・。
実際の痴漢に会った女性は、なかなか実証するのが難しくなっている。
そこで、警察官である私達が被害女性の代わりにターゲットになるのだった。
その為、私達五人は男好きのする顔立ち、スタイルを求められた・・・その選抜に残ったのが
私達だったのだ。
私は杉本　夏美・・・ハコズメの時は濃紺の制服で、スラックス、髪も後ろで束ねメガネをしている。
出来るだけ目立たぬ様に心掛けているのだ、女の子を主張するものは何も無かった。
顔バレする事は自身の安全の為にも避けたいところであったからだ。
しかし、一旦出動となると束ねた髪を下ろし、メガネも伊達である、任務にもよるが胸と腰を強調した
ワンピースが戦闘服のような物だった、胸は大きく、お尻の小さいキリリとしまったウエストがミニの
ワンピをいっそう際立たせている。

日常勤務のストレスを発散する様に私は本来の任務以上に、男の目を意識した格好になってしまう・・・。
私には人には言えない問題が有った、何をされても感じないのだ・・・不感症と言うものか判らないが
オナニーでもセックスでもアクメを経験した事がなかった、その為か私の関わる案件は検挙率が上がって
より多くの案件が舞い込む事となっている。
だが、同僚もこんな私の悩みを知る者は居なかった・・・。

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