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(無題)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:(無題)
投稿者: (無名)
25歳となっていた立宮理々華は、『寛永社の香村』から解放され、携帯の番号も変えていた。引越しも済ました。香村との関係を示す証拠は彼女の口座に残った、彼にお金を渡し続けた引出し記録のみになったと彼女は思った。
 これで、終わった。やっと終わった。
しかし、彼女の記憶の中には鮮明に香村との日々が残っている。2週間に1度、香村と会い、奉仕とセックスを重ね続けた。52回の寛永社の指示による呼び出し。そして1回の香村の個人的な呼び出し。計53回。
 彼氏の優斗から電話がきた。
 いまだに電話が鳴るとビクッとしてしまうが、彼と話すのは幸せな気持ちになる。
「ねえ、旅行いこうよ」 
 優斗は言った。
「うん、いいね」理々華は答える。
「1泊2日で、いろいろ観て回ろうよ」
「うん……」
 理々華は明るく頷いた。
 しかし、胸の内はざわついていた。優斗と泊まり旅行……。
 これまで、彼とセックスはしていない。いや、出来なかったのだ。
(頑張るんだ……。考えないようにすればいいんだ。彼を愛する事だけ考えて……)
 優斗は理解は示してくれていたが、昔の彼氏との時のトラウマだと思っているようだ。
「無理しなくていいよ。僕はこれで幸せなんだ」
 彼は言ってくれた。
「愛してる」
「うん、わたしも愛してる」
 言った瞬間に、香村相手に散々言ってきたという罪悪感に襲われる。
 電話を終え、そろそろ寝ようとベッドに横たわる。
 ぎしっ、と音が鳴った。
――彼女は、ベッドに仰向けになり、目の前には天井、香村は笑いながら腰を振っていた。
痛い。
 抱きついてくる。ヌメヌメしている。体温……、気持ち悪い。
 近づく、吐息。キス。
「あん、あん、好き」言いたくないのに、言わなきゃ駄目だった。――
 感触や臭いまでが、はっきりと思い出され、理々華は起き上がった。
 首を振る。
 何より、あの時感じていた恐怖感と絶望が、いっきに蘇ってくる。
 香村は、何も考えずに耐える、なんて真似はさせてくれず、自主的に考えさせて奉仕や行為をさせたり、言葉で彼女をおちょくって反応を楽しんでいた。
 何回セックスしたんだろう。
 どれ程の時間、肌と肌で触れあい、唇を重ね……。
 香村の男性器を、肛門を、どれ程の時間舐め……。
 理々華は体育座りをして、壁に寄り掛かり、しばらく佇んでいた。
 気づいたら、朝だった。
(また……)
 理々華は溜息をついた。
 夜ふと、記憶が溢れ出て呆然と佇む。すると、いつの間にか長い時間経過しているのだ。
(何やってるの、わたしは)
 怒りすら湧いてくる。
 数日後、彼と旅行に出かけた。
 ミニスカで、全体的にふんわりとした可愛い服を着た。
 クローゼットにある服は、新しく買ったものも多い。理々華は香村と会っていた時の服を別の棚に仕舞いこんで、使わなくなっていた。
「お待たせ」
 理々華は微笑んで、近づく。
 腕組みをして、歩いた。
「可愛いよ」優斗は照れくさそうに言った。
 香村にも何度も言われた。「可愛い」と。
「優斗もカッコいいよ」
 車に乗って、軽くキスをかわす。
「じゃあ、行こうか」
「うん」
 車の中では、いろいろ話した。
 本当に幸せだった。
 耐え難い2年間を経て、ようやく人並みの幸せを得たのだと思った。しかしすぐに嫌な気分になる。
 今は彼との時間を大切にしなきゃいけないのに。過去の事なんて……。香村に感謝する自分がいるのにも腹がたつ。
(確かに、香村さんのおかげだけど……。今は優斗がいる。優斗の彼女なんだから……)
「どうしたの?」
 彼は訊いてきた。
「ううん、なんでもない」
 理々華は微笑んだ。

 観光地を観て回り、食事をし、予約していたホテルに入る。
 部屋は綺麗で眺めもいい。ベッドは2つ。
 理々華はぐっと拳を握った。
 優斗は気づかず、「疲れたね。温泉行こうか」と優しい笑顔で言ってきた。
 男湯と女湯に分かれて入り、上がると、優斗は牛乳を両手に持ち、「はい」と手渡してきた。
「ありがとう」
「コーヒー牛乳の方が良かったかな」と申し訳なさそうに聞いてくる彼だった。
「ううん」
 部屋に戻る。
 2人でそれぞれのベッドの縁に座る。
 しばらくテレビを観て、楽しく談笑した。
 理々華は決意を固めて、優斗のベッドに移動して彼の横に座った。
 優斗はドギマギしていた。
 理々華は抱きついてキスをする。
「ねえ、エッチしよう?」
 優斗の浴衣の隙間に手を滑りこませ、ペニスを握る。
「うわっ」
 手コキをしながら、ディープキスをかわした。そしフェラチオ。
 優斗のペニスは見たことがある。だが、これまで本番までは至らなかった。
 どうしても、香村のモノが脳裏に浮かび上がってしまう。あのグロテスクで吐き気のするアレを。理々華を汚しつくしたアレを。
「凄い……!」
 理々華は舌を動かして頭を動かす。
「気持ちいい?」
「うん、凄くいいよ」
 優斗は息荒く応えた。
 しかし、「ごめん、出る!」
 と言って射精してきた。
 理々華は飲み込んで再び咥え、吸い取る。
 微笑んで「口漱いでくるね」と立ち上がった。
 洗面所に行って戻ってくると、抱き合い、まぐわう。
「ゴムつけるね」
 優斗が離れようとするのを、腕を握って引き止める。
「大丈夫、中に出して」
 優斗は獣のように求めてきた。
「好きっ、優斗!」
「理々華!」
 中で果てると、理々華から口付けをかわし、お掃除フェラまでする。
「よかったよ」
 優斗が言ってきた。
「うん、わたしも」
 理々華は答えた。
「明日早いから寝よう」 
優斗は横になった。
「…う、うん」
 理々華は添い寝する形となった。
(1回だけ?)と一瞬思ってしまった自分に自己嫌悪した。香村は何度もねちっこく犯してきたのだった。あれは普通などではなく、異常な肉体関係だったのだ。こっちこそ普通なのだ。そして気づいた。自分がある程度演技をしていた事を。怖がる自分を奮い立たせ、奉仕も愛の言葉も本番も行っていた。どこか、香村としている時のように振舞っていた気がする。いやそれどころではなく間違いなくそうであった。目の前にいるのは優斗でも、自然に身体は香村との時のように動いていた。愕然とする。
 これでは、香村に強いられた『恋人ごっこ』と同じではないか。
 無理して微笑み、奉仕も必死にし、彼と交わった。心から彼とつながっていなかった。
 優斗は明らかに戸惑っていた。
(愛のあるセックスが何なのか。汚れたわたしには分からないんだ)
ベッドのシーツをぎゅっと掴む。今回の「演技」を培ったのは香村との『恋人ごっこ』であることは疑いようもなく、音もなく涙が流れてきた。
 
それから、セックスはし続けた。
香村にした分、優斗にはもっとしてあげなくてはならない。と思った。
自然な流れで、アナルを舐めようとした時、優斗は理々華から離れた。
「いや、そこまではいいよ……」
「じゃあ」
 理々華は彼の身体を嘗め回し、肉棒を口に咥える。
 そして、「ねえ、またエッチしよ」
「もう、充分だから……」
 優斗は言ってきた。
 それに戸惑い含まれているのに気づき、理々華はさっと血の気が引くのを感じた。
「もう、3回目だよ」
 優斗は苦笑いして言ってきた。
「ごめんなさい……」
「理々華がしたいんなら、しようか」
「ううん、優斗が疲れたんなら、止めよう」
 理々華は声が震えてしまう。
 優斗は抱きしめてきた。
 頭を撫でてくる。
 彼の愛を感じて、泣きそうになる。しかし香村にもよくこうして撫でられた事をすぐに思い出してしまう。
 優斗とはデートも何度も重ねた。
 とても幸せだった。
 香村については、彼のおかげで暴力団から逃れられ、今の生活がある。そんな感謝の気持ちはあった。でも香村の事は思い出したくもないし、考えたくもない。今でも怖くて震える。
 元はといえば、彼女を拉致し奴隷にする為に、「貢がされて捨てられた」と嘘をつき復讐のターゲットとして依頼したオオイとかいう暴力団幹部……。そいつのせいだ。
(そのせいで……わたしは……)
 味方とはいえ、香村というおじさんにセックスと奉仕を続けなければならなかった。言いなりにならなければならなかった。2年以上も。辛くて、悔しくて、たまらなかった。
 
 
ある日、家に電話が掛かってきた。
 相変わらず内心怯えてしまうが、出る。
「はい」
「警察のものですが。立宮理々華さんですか」
「はい、そうです」
 どうして警察が……?彼女は不審に思う。
「香村という男をご存知ですか?」
「えっ」
理々華は答える。
「香村さんは、お得意様です」
 そう答えるように言われていた。
「そうですか、皆さんそう仰るんですが、香村という男は寛永社の幹部でも何でもありませんよ。寛永社なんて会社存在しないんです。とりあえず署まで来てくださいませんか?」
 何かの間違いだ。理々華はそう思いつつも、半信半疑で警察署へ向かった。
 一応、婦人警官が現れた。写真を見せられる。
「奴ですか?」
 理々華は頷く。見慣れすぎた顔だった。
「お辛いでしょうが、彼の言ってた事は全くの出鱈目なんです。彼はヤクザを騙ってるだけの男です。貴女と彼がホテルに何度も出入りするのを見た者がおりまして」
 理々華は、周囲の空間がぐるぐると回っていく感覚に襲われた。理解が追いつかない。
「ちょ、ちょっと待ってください……」
 頭を抱える。
――「ヤクザに売り飛ばされたらえらい事になる。だから評価が低いと駄目だ。もっと丹念に奉仕しろ」
「はい……」
 必死に舌で亀頭を刺激する。
「まだしたいか」
「あ、あの……」
「こういう時は、自分からしたいと言うんだ。そうしないと担当に誠意が無いと見なす。俺も上に報告する」
「……。まだエッチしたいです」
 舌を絡めあいながら、突かれ続けたり、自分から腰を振ったりした。
「楽しそうにしないと、恋人ごっこにはならんぞ」
「はいっ……」
「小便おいしいか?上が飲ませろっていうからな」
 無理やり笑顔を作る。「いえ、思ったよりおいしいです……」
「評価はBばかりだと、上の査定部の連中も怒るかもしれない。だが俺が何とかなだめておくから、かといってお前も頑張って評価Aを目指さなきゃ俺も怒るぞ」
「頑張ります……」――
 色々と思い起こされる。
「香村というのも本名ではありません。奴は貴女にしたように、女性達を脅して乱暴を続けていたのです」
「ほ、本当の事なんですか……?」
 警官は頷いた。
「じゃ、じゃあ、香村さんって……」
 警官は答えた。
「いわば、ただの無職男です。口が上手いだけの」
「そんな……」
 では、自分は何の為に……。
 彼は暴力団の下部組織、『寛永社』の幹部で、オオイから守ってくれる唯一の男性だったはずだ。
 信じたくなかった。
 手が震えるのを、必死で抑える。
 何度も何度もセックスをして、膣内射精もねだって、キスで唾液を混じり合わせ、奉仕もペニスやアナルだけでなく、全身舐めた。精液やおしっこやを飲み、「好き、愛してる」と言い、楽しそうな振りをして情交をし……。
 全て、香村を信じるしかなかったからだ。彼なら助けてくれると、そして彼には誠意を尽くさなければならないと……。
 それが、嘘八百を並べ立てた出鱈目に、自分は脅され怯え、言いなりになっていただなんて……2年間も。53回呼び出され、その度に長時間……。
 がくがくと震えが止まらない。涙も流れてしまう。
「彼の手帳です」
 警官は、テーブルの上に手帳を開いて見せた。
「被害者のプロフィール、脅した文句、細かく記載してあります。呼び出した日付も。貴女の項目もあります。これを使って彼は『演技』していたんですよ」
 本当だった。
 自分の名前と、住所や電話番号、脅した設定、等が書かれている。
「彼は、気に入った女性を、脅して呼び出して、弄んでいたんです。それに、奴は貴女との行為を録画しています」
「えっ……」
 理々華はもう、あまりの衝撃に力なく答えた。
「観ますか?」
 警官の無神経な提案にも頷いて答えた。
 ビデオは1分間も観なかった。
 可憐で美人が、汚らしい豚のような強姦魔とセックスしている光景だった……。
「今日は、この辺で。あとはいろいろ聞かせて下さい」
婦人警官はずっと淡々としていた。

理々華が警察署を出ると、優斗が立っていた。
理々華は戸惑った。
彼は何も抱きしめてきた。
ぎゅっと抱きしめ、無言だった。
 理々華は泣いた。泣きじゃくった。
 それから、警察署に何度も出向き、強いられた行為を徐々に説明していった。
 奴隷にされて、された行為、した行為を思い出して、それらを詳細に説明していくのは精神的にかなり負担となって、体調を崩したりした。
「よく、頑張れましたね……」
 警官は人事のように言った。内心腹が立ったが、表には出さなかった。

 裁判所に出向く。
 控え室には、数人の若い女性がいた。皆かなりの美人で、香村の被害者との事だった。その1部が来ていたのだ。
 法廷では、気力を振り絞って証言した。別室であった為、香村とは会わなかったが、「絶対に許しません」と訴えた。
 理々華は裁判所をあとにした。
 彼女の心の傷、身体に刻まれた感触は、一生消えぬのだ。

 
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2016/08/15 00:03:12(rMSeQmhy)
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