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ヤクザを騙る男に奴隷にされた美人
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:ヤクザを騙る男に奴隷にされた美人
投稿者: (無名)
某サイトで投稿していた話の番外編です。

 立宮理々華は、可憐な22歳のOLであった。学生時代恋人がいたが、社会人1年目になった今はもう別れていた。職場でも人気があり、男性客からメアドを渡される事もあり面倒に感じながらも、日々は充実していた。今彼女の暮らしは順風満帆といえた。
 ある日。
 電話が職場にかかってきた。
 社名と名前を名乗る。いつものように応対すれば済むと思い、とった電話だった。
「ああ、立宮理々華さん?」
「は、はい」何故下の名前まで知っているのだろうと驚いたが、仕事上の関係で、自分の名前を知っていたのだろうと一瞬思った。
「俺は寛永社の香村というもんだけど。あんたに復讐したいという人間がいる。寛永社は女への復讐を担うヤクザの下部組織だ。あんたに裏切られたってんで、とある組に復讐を依頼してきた男がいてな、あんたを拉致って集団で酷い目に合わせた後売り飛ばすんだそうだ。そこで寛永社として事実関係の調査をしてるんだ。」
「えっ……」
「ちゃんと答えないと誠意が無いものと見なして俺も報告せざるをえない。携帯の番号を教えてくれたらあとで電話する。その時質問に答えろ。組はもう住所も帰り道も把握してる。今俺が上に言って下っ端が動くのを止めてもらっているんだ。警察にいうと、警察からヤクザに話が行く事になってる。たとえ捕まってもすぐ出てきて、復讐されるからな。知り合いや家族に話せば、そっちに危害がいくから。この前も話してしまった女の子がいて、……えらいことになった。知りたい?」
「あ、あの……」言葉が紡げない。
 あまりに突然にかかってきた、あまりに恐ろしい内容をまくし立てて来る男からの電話。
 受話器を持つ手が震える。
 電話応対も慣れきっていない彼女にとっては、どう反応して良いかすら分からない。
 ただただ頭が真っ白になってしまった。
「身に覚えがないなら、ちゃんと説明するんだ。夜電話かけるから。今この場で性生活や男性関係や経験人数の話してもいいなら、ここでしようか?」
 もしかしたらここで周囲の誰かが彼女の異変に気づいてくれれば助かったかもしれない。
 理々華は相手に飲まれてしまった。
「分かりました、電話番号言います……」

 理々華は正直、半信半疑だった。というよりデタラメであることを祈っていた。
 復讐。お客の誰かだろうか。まさか。
 夜、部屋にいると電話が掛かってきた。彼女は縮み上がってしまった。
「は、はい……」
「ちゃんと出てくれたな。よし。ここで全ての質問に答えないと、俺はそう報告せざるを得ない」
「はい」
 それから、初体験や性生活、経験人数までつまびらかにされてしまった。
「もう、別れたんです。就職活動中に疎遠になってしまって……」
「じゃあ、この前男からメルアド貰ってたろ。あれとは付き合っていない?」
 見られてたんだ。監視されてるんだ……。理々華は慄いた。
「はい、正直迷惑してて……」
「さて、住所を聞こうか。どこに住んでる」
 ここで譲ってしまったら、駄目だ。理々華は直感的にそう感じ、口ごもった。
 大まかに答えてしまう。
「全ての質問に答えろと言ったはずだ。組は既に調べをつけてる。許可が出れば今夜にでも下っ端が向かうぞ。今はお前にどれだけ誠意があるか確かめてるんだぞ」
 理々華は恐れおののき住所を番地まで説明した。
「分かった。今日はとりあえずこれまで。明日依頼主に話を聞いてみるわ。それでお前の話に嘘がないか確かめる」
「あ、あのう、依頼主って……?」
「オオイという男を知らないか?そいつがお前と付き合っていたのに、裏切られたと言ってる。そいつがまたヤクザの幹部でな。もう幹部の言う事だもんで、下っ端は実行する気満々なわけ。こっちも苦労してるんだよ」
 電話が切られると、理々華はその場にへたり込んだ。
 依頼主は暴力団の幹部……?
 彼女は震え上がる。
 香村という男の言葉を信じるなら、今夜までは大丈夫なはずだ。必死にそう言い聞かせ、夜を過ごし、いつの間にか眠りについていた。

「依頼主は、お前に貢がされたといってる。部下も息巻いてて、このままじゃ本当に拉致されて奴隷にされる」
 電話でまくし立ててくる。理々華は恐怖のあまり眩暈がした。これは悪い夢ではないのか。
「とりあえず、今から○○というカフェに来い。これからの事を話す。来なかったら、もう知らん」
 彼女は、藁にもすがる気持ちで、そのカフェに向かった。
 カフェに入ると、手招きされた。
 目の前に座っている男は、小太りの中年男。一見ヤクザには見えない。この人が……?
 促されて座る。
「単刀直入に話す。お前が助かるには、ヤクザの変わりに寛永社の人間と関係を持つことだ。つまりエッチするんだ。定期的に関係を持ってとある期間頑張ってもらう。指示があるから身体を使ってそれをする。そして担当と別れる際毎回お金を払うんだ。だいたい相場は1万円だな。行為の評価はABCDEの5段階でC以下だとまず助からない。俺にもどうにも出来ない」
 どうして、こんな事に……。理々華は震え上がった。
 これは悪い夢なのだ。そうに違いない。そう思いたい。わたしが何をしたというのだろう?
「もう、これ以外に助かる道はない。奉仕を頑張って担当に誠意を見せるんだ。でも、若い奴はお前みたいな可愛い娘にはがっつくだろうし、解放してくれないかもしれない。それに評価もわざと厳しめにつけてくる恐れだってある。そこで引き続き俺が担当になる事になった。今日とりあえず行けるか?担当の説明から日にちを空けるとその分評価点が下がる」
 もう、言う通りにするしかなかった……。
 会計を済ませ、2人でホテルに向かう。
 ホテルの部屋に入ると、香村という男はバッグから紙を取り出した。
「項目のうちから、出来ないのに○をつけろ。3つまでだ。○をつけなかった項目は拒否できない」
 理々華は紙を手に取った。
 恐ろしい文面が並んでいた。
『あなたは、寛永社の庇護下に入りました。しかし、評価が悪い場合は当社としても面倒を見切れません。下の項目から3つまで選びなさい。選ばなかった項目は担当の言うまま行いなさい。』
『キス、フェラチオ、フェラチオ以外の口での奉仕、生ハメ、パイズリ、ビデオ撮影、精液飲み、中出し、恋人ごっこ、アナルファック、手コキ、小便飲み、薬物セックス』
 手が震える。
 下を見ると、さらに恐ろしかった。
『とくに中出しは重要です。拒否する場合は、期間が増えたり、呼び出しスパンも短くなります。担当が項目事に評価します。そのうえで寛永社において査定します』
 ペンを渡され、テーブルの上で項目を眺める。
 薬物セックス……絶対に論外だ。1つ目はすんなり決まった。
 でも、本当のところは全部が嫌で恐ろしい。
 中出し……も駄目だ。でも、期間が延びるって……。
「だいたい、期間は倍で、スパンは1月に1日を1週間に1日のペースになる」
 香村が察したように言ってきた。
 理々華は恐る恐る訊く。
「あの、中出し拒否で、1月とは行かないまでも、1週間じゃなくて2週間とか3週間に1回とかのペースは出来ますか……」
 理々華と香村の認識の隔絶。理々華の言う1回とは性行為の回数だが、香村は『1月に1日』と言う言葉遣いをしている。『1月に1回』ではない。
 香村は考え込んだ。
「出来なくも無いが、お前の頑張りを査定部がどう判断するかだな。下手をすると査定部を怒らせるかもしれん」
「そうですか……」
 この時理々華は、1回ホテルとかに呼び出されたら、1回香村の相手を頑張れば済む、と考えていた。無論淡い期待とかではない。自然にそう考え怖がっている。
 そもそもこんな中年男性とエッチすること事態、彼女には考えられない事だった。
 自分とは、親程も離れた男性。小太りでその目には言いようも知れない妖しさが漂っている。
ビデオ撮影……。ビデオに残されでもしたら、大変だ。それをネタに脅されるかもしれないし、ネットに出回るかもしれない……。やはりビデオ撮影も無しだ。
 後1つ。
 やはり中出しか……。しかしその他の項目も恐ろしいものばかりだ。それに期間とスパンが……。 
「早く決めろよ。悩んでも一緒だぞ。直感で嫌だと思ったやつにしとけ。それが1番だ」
「は、はい」
 理々華が○をつけたのは、「ビデオ撮影、中出し、薬物セックス」であった。
 わなわな震える。
「印鑑持ってるか」
「はい」
 理々華が名前と押印を済ませると、香村は回収して封筒に入れていた。
「さて、今この瞬間から、お前は担当に逆らってはいけない」 
 絶望的な響きだった。
 いきなり抱き着いて、唇を奪ってくる。舌でねじ開けようとしてきた。
 身体が強張ってしまう。
「舌出せ」優しく言ってきた。
 理々華は言うとおりにした。すると舌を吸ってくる。
 気持ち悪くて、たまらなかったが、抵抗せず、そのままディープキスに移行するのを受け入れた。
 しばらくキスをした。舌を絡ませてきて、唾液を流し込んでくる。
 服の上から胸を揉まれ、スカートの中に手を入れられて太ももを撫で回してくる。
「よし、次はフェラチオだぞ。脱がせろ」
 香村はニヤニヤしながら言ってくる。
 理々華はベルトを外し、ズボンとパンツを脱がせて、露になったペニスを見て逡巡した。
 こんなのを……。
 キスの時の口臭も嫌だったが、このペニスも悪臭を漂わせていた。
「う……」
 理々華は美しく華奢な手で掴む。そして亀頭の辺りを口に含む。
 惨めだった。
 思わず涙がこぼれる。
 泣きながらも、奉仕を開始する。
 しばらく頭を上下させていると、香村がぐっと頭を押さえつけてきた。
「ぐっ」喉奥に突っ込まれ思わずえづく。
 そのまま乱暴に口内を陵辱され続け、とうとう粘り気のある液体が流れ込んできた。
「飲み込め」
 冷たい口調だった。
 理々華は、大人しく従った。

 風呂に入るよう言われ、シャワーを浴びる。辛くて惨めで涙がこぼれる。
 これで終わりだろうか。1回出したんだし、もう満足だろうか。本番はこのまま無だろうか。理々華はその憶測が甘い事を身をもって思い知る。
 風呂から上がると、香村はベッドに座っていた。既に彼のモノは獣のようにそそり立っている。
「さて、これからだ」
 理々華は恐る恐る彼に近づく。すると押し倒された。そのままキスをされる。胸を揉みながら、手を握られ、誘導される。彼のペニスだった。手コキを命じられているのだと気づき、さする。
 しばらくその行為を続けると、彼が起き上がった。
 そして、尻を向けてきた。
「アナル舐めだ」
 理々華は凍り付いた。「そ、それもあの表の中にあったんですか?」
 無かったですよね、と言いたかった。
「あるだろ、『フェラチオ以外の口での奉仕』って。これをしなければ評価されない。しかも、穴までちゃんと舐めるんだ」
 理々華は震えながら、香村の尻に顔を埋める。だが、悪臭に吐きそうになる。
「吐いてもいいが、ちゃんとするんだ」
 すすり泣きながら、理々華は舌を這わせた。苦い。それ以上に気持ち悪さが勝っていた。
「ううう……」
 しばらくさせられると、香村は尻を引き、ベッドの上に座った。
「もういいだろ。口漱いで来い」
 口を漱いでくると、再びベッドイン。
 舌を絡ませ唾液塗れのディープキスを強いられつつ、手コキをさせられ、秘所には香村の指が突っ込まれた。
「さて、挿れるぞ……」
 香村の肉棒の先端が、膣口にあてがわれる。そのままぐっと押し込まれた。
 理々華は衝撃に耐えた。苦痛のセックスでしかなかった。
 ついに、取り返しのつかないところまできてしまった。自分の倍以上の年齢の男性と1つになってしまった。惨めで、思わずすすり泣いた。
 香村は楽しそうに本番をしていた。
 あらゆる体位をさせられた。
 騎乗位の時は、動くよう命じられ、痛みに耐えつつ、腰を動かした。
 その最中も、舌を絡めあうキスをひたすらさせられた。
 最後は正常位で、香村のピッチが速くなってきたかと思うと、ペニスが抜かれ、腹にぶちまけられた。温かいものがどろっと下腹部を流れる。
「綺麗にしろ」
 理々華は顔面に差し出された汚らしい肉棒を咥え、「吸い取れ」とも言われたので、仕方なく従った。

 泣きながら、ベッドに仰向けになった。
 香村は椅子に座り、ふうと息をついている。
「まあ、最初はこんなもんか」
 冷たい口調で言う。
 理々華はさっと恐怖が身体中を駆け巡り、起き上がる。
「評価自体は、俺の報告による。俺を満足させれば、俺もそれに見合った報告をするからな」
 香村は溜息をついた。
 何か、いけなかったのだろうか。理々華は慄いた。
「ちょっと休憩したら、またするぞ」
 彼の言葉に理々華は「はい」と頷くしかなかった。
 
 その日は4回まで抱かれて解放された。1万円を渡し、別れ際の際、軽くキスをされた。
「またな」
 理々華は部屋に帰って、廊下に崩れ落ち、しばし呆然とした。性処理の道具として扱われ、それがまだ続くという絶望だった。

 1週間後メールが届いた。香村とは別のアドレスで『寛永社の査定部』からだった。無論これは香村が別の携帯を使った自演なのだが、理々華は気づく事が出来なかった。
「中出し無しは1週間スパンが定めだが、あなたの頑張りに免じて、2週間に1日担当と会えばよい事となった。1万円は1月に1回渡せばよい。香村には感謝して、奉仕を頑張る事だ」
 それから、2週間に1日、ホテルか、香村の部屋に呼び出され、散々奉仕とセックスをさせられ続けた。
 2回目の呼び出しから、「手を抜くと、評価しない」とか「これじゃ評価はDだな」とか「やっぱり1週間スパンにするか」とか香村は厳しく言ってきて、恐ろしくて必死に奉仕した。
「あ、あんっ、好き、好き」
 言いたくは無かったが、笑顔を作って、嬉しそうな声色で喘いだ。
「恋人ごっこもなかなか上手いな」
 甲村は笑うのだった。
「精液もっと飲ませて」
「アナルもっと舐めたい」
 とかも言わされた。
 毎回、早く終わるように、早く時間が過ぎるように祈った。香村は絶倫だった。1回で終わる事がなく、長い時間ねちねちと犯され解放されるのだった。
 これまで中出しはされなかったが、それでも万が一が怖くて、ある時、コンドームを用意して持っていったことがある。すると1回はつけてくれたものの、「やっぱり担当にこれは失礼だろ」と怒られ、ナマのセックスに戻された。また、同じく「担当に失礼にならないように」との事で、毎回お洒落していかなければならなかった。
「彼氏と会うような服装で」
「出来る限り、前着てないやつを着て来い」
 と言われ、可愛くてお気に入りの服達も、香村に汚されてしまった。

「担当の香村がいなければ、今の生活はなかった。感謝すべきところなのだから、膣内射精を許可する事だ。担当には自分で話しなさい。さもなくば解放は許可しない。」
 ある日寛永社の査定部からメールが届き、怯えながら香村に電話した。
「あ、その、そういう訳で……今度から中出しじゃなきゃいけないって……」
「お前の解放に反対の幹部がいてな。そいつが言ってるんだろう。しょうがない。中出しでいくか。査定部には逆らってはいけないからな。中出しするのだから期間も短くしてもらえるよう頼んでみよう。でもお前の頑張り次第だからな。こっちだって命がけで上に進言するんだ」
「はい」
 理々華は一生懸命奉仕をし、エッチの相手をした。
 淫らに交じり合い、キスもフェラチオも、アナル舐めも、本番の仕草も、これまでの経験で香村が喜びそうな感じでやった。フェラチオのリズムの強弱、握る手や咥える口や舐める舌の力加減。その他奉仕での舌や唇の動かし方。本番や抱き合ったりキスしたりする際の、喘ぎや笑顔。そして言葉。恋人ごっこは心にもない事を言ったり仕草をせなばならず辛かったが、回数を重ねて向上した演技力で行った。
 キスや本番をおねだりしたり、精液をくちゃくちゃ噛んで飲み干して「おいしかった」と言ったり……。
「よし、出すぞ!」
「お願い、来てっ!」
 理々華は笑顔を作って彼が中で果てるのを受け止める。彼はよく射精の後はキスをしてくるので、優しく応えた。
「気持ちよかったです」
「そうか、よかった」
 香村は優しく撫でてきた。
 汗だくの小太りの中年男が理々華の上で満足そうに笑っていた。
 理々華も微笑みを作る……。
 そして数回の膣内射精の後、「頑張ったから、進言してやる」と香村は言った。
「ありがとうございます。お願いします」
 理々華は懇願するように頭を下げた。
 数日後、電話がかかってきた。
 香村からだ。理々華は怖がりながらも出る。
「残念だったよ。君の頑張りは認めるそうだが、査定部はスパンも期間も短くしないそうだ。危険日は避けるから、これからも頼んだよ」
「はい……」
 それからも理々華は呼び出され続けた。
 いつまでこんな事が続くのか。
 彼氏にもしなかった、させなかった事を要求され、性の奴隷のように扱われ……。香村の機嫌を損ねるのが恐ろしく、常に恐怖の中奉仕セックスをした。
 
 仕事は順風満帆だった。後輩もでき、だんだんと仕事も任せられるようになった。職場では常に明るく振舞った。この境遇を誰にも悟られたくなかった。
 一方、香村に呼び出される日は、怯えながら指示に従った。
 そんな日々が2年程続いたある日。香村から電話がかかってきた。
 彼から電話が掛かってくる場合は、呼び出しの場合がほとんどで、たまに査定部の用件を伝えてくる。いつも、震えながら電話をとっていた。
 しかし、今回は、ほんの2,3日前に呼び出されたばかりだ。という事は査定部からの指示か……?今度はどんな事を……。恐ろしくてたまらなかった。
 査定部からは、「アナルを舐める際はちゃんとほじくるように舐めなさい」だの「精液はおねだりして飲め」だの、「小便を飲んでいないようだが、○をつけていない項目だったはずだ」だの「評価がBばかりだが、Aを目指して死に物狂いで頑張りなさい」だのメールが届き、香村は苦笑いしながらも「じゃあ査定部の言う通りしようか」とおしっこを飲ませてきたり、「これじゃ評価Aはとれないぞ!」とフェラチオさせながら叱ってきたものだ。
 理々華は電話に出る。
「はい……」
「お前が解放される事が決まった。ただ、期間を短くしたのだから、感謝料として30万円寛永社に納めなければならない。払わなければこのまま続けてもらう」
 理々華は息を飲んだ。香村の話は予想外で、胸にどくんと衝撃が襲うくらいだった。
「本当ですか……?」
「ああ、本当だ。疑うようなら解放も無しでいいが。どうする?払うか?」
「は、払います……」
 30万円でこの地獄から抜け出せるなら安い。とすら理々華は思った。
「じゃあ、いつ用意できる?」
 1週間後、理々華は香村と所定の路上で会った。
 封筒を差し出す。
 香村が札束を数え、「よし、30万あるな」と言った。
「これは寛永社もとい組への上納金だ。これで君は解放される。ただ、これまでの事を誰かに話したりすると、ちょっとした噂も組の幹部が嗅ぎ付けて、お前に辿り着く。この前も解放された女の子なんだが、ずっと定期的に呼び出され頑張っていたというので、解放された。しかし、うっかり彼氏に話してしまい、彼氏共々始末された」
「誰にも話しません……」
 理々華は怯えながら答えた。
 

 やっと、彼女は解放された。はずだ。だが、またいつ香村から電話が、査定部からメールが来るか恐ろしく、電話番号もメルアドも残したままでいる。
 消してしまえばいい、と頭では分かっているのだが……。
 解放されてしばらく後、親しい異性が出来た。理々華の同期で、前からよく話していたが、同じ部署で仕事するようになり、どんどんと仲が縮まっていった。
 数ヵ月後、ついにキスを交わした。愛のあるキスとはこういうものなんだと、思い出す。
 優しい言葉。体温。幸福感。
 ただ、付き纏う棘が胸を刺し続けている。
 香村からも数え切れない程キスをされたし、自分からした……。
 デートを何度もした。
 セックスは断った。
 しようとしたが、押し倒される最中、恐ろしくなった。
 まだ、よく香村との性行為を思い出すのだ。奉仕も上達し、アナルまで開発され、膣は言わずもがな……。
 身体中が香村と交わった時の肌触りと汗や体液のぬるぬるを覚えている。口や鼻で彼の口や舌や唾液の感触や臭いを覚えている。彼のペニスや精液の味も。声も息遣いも……。
 理々華は吐き気を必死で我慢した。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。ごめんね」
 自分は愛あるセックスなど出来ないのではないか。と思うのだ。
 彼氏は少し悲しげな表情を浮かべ、頷いた。
「うん、こちらこそ無理させて」
 激しい自己嫌悪に陥った。
 香村みたいな男には、散々いろんな事をしたのに、こうして自分を愛してくれる彼には何も出来ないなんて……。
 そんなある日。
 仕事場に再び電話が掛かってきた。
「久しぶりだな」
 理々華は慄いた。
「電話番号残しているか?査定部からのメルアドは?」
 香村の声を聞いた瞬間、痺れたかのようになってしまった。
「は、はい」
「久しぶりに会わないか」
 理々華は行ってしまった……。
 ホテルの部屋で向かい合う。
「ラスト一晩だけ!ちょっと君としたくなってさ。査定部には感謝の30万を渡したけど、担当の俺には何も無しだったろ?」
 裸でまぐわった。
 一晩中言いなりになって、何度も抱かれた。香村は満足したように言ってきた。「電話番号とメルアド、やっぱり消してなかったな。俺が消せと言わなかったのが悪いんだが」
 香村の指示で、番号とアドレスだけでなく、それまでの履歴も全て消さされた。
「彼氏に見られたくないだろ」
 理々華は頷いた。

 数日後、彼氏と会った。
 彼氏は嬉しそうに微笑んで近づいてきた。
 理々華は彼と手をつないで、公園を歩く。
 端からはお似合いの美男美女カップルに見えた。
 彼女は清楚で美人で、おぞましい脅迫強姦の被害に遭ったようには思えなかった。
 その最中にも、香村は新たな獲物を探している……。

 
2016/06/03 22:27:25(dG2JJoF6)
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