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1:ハーレム構築
投稿者:
夢男
(5) 叔父が連れている女を僕がちらちら見ていると、彼は得意そうに、「こいつは夢路と言うんだ。俺が勝手に付けた名前だがな」と得意そうに打ち明けた。「どうやって知り合ったんですか?」「まあ、夜のあれだな」はっきり言わない叔父はにやついている。叔父ならバーやキャバレーなどへ行き、アルコールを飲みながらそこのホステスをくどくのは大いにありうる事だから別に変とは思わなかった。しかしその夢路と名付けられた女は、よくいる夜の女とは違う雰囲気を発散していた。第一に社交性が無さそうで、笑みを浮かばていても一言も喋らず、どこか痴呆めいている。まさか認知症とは思わないが、女としての誇りなどは無く、ただ鎮一という男に従っている様子なのだ。そんな女は一般に魅力が無いのに、堀が深く目鼻立ちが整った容貌と、その陰気さが妙に僕を惹き付けるのだった。叔父はそれに気付いたのか、「学君もこいつに惚れちまったのか?」と笑いながら聞いた。「いや、別に・・・・」僕は照れて俯いた。「ひょっとして童貞なのか?」「・・・・・はあ・・・」「なんだ勿体無い」叔父はもっと話したそうだったが往来の途中なので、僕を地下の喫茶店に誘った。 ようやく窓際に空席が出来、僕は叔父と夢路さんとテーブルに向かい合った。三人ともコーヒーを頼んだ。「その年で女がいないと辛いだろ?」「はあ・・・」叔父はネクタイこそしていないが背広を着ており、決してだらしない恰好ではない。けれどどこか退廃的と言うか、まともな社会人の雰囲気は無く、付き合いが深くなれば変な世界に引き込まれてしまうだろうという予感があった。もしもコーヒーを飲んでさっさと別れれば、僕にはありふれた平穏な日常が続いただろうが、その代わり女たちを支配し、彼女らに君臨する事などもちろん出来ずに終わるに違いない。 叔父と夢路に漂う危なげなエロスの雰囲気・・・・・僕には生来それを求める物があり、今目覚めつつあるのではないか。その証拠に、窓際の夢路を意識しまいとしていても僕はいつしか勃起しており、彼女が色っぽい動作をすると精液がペニスの先から滴り落ちてくるのだった。これには困惑し、ハンカチをズボンの中に入れて拭おうとしたが、当然叔父に見破られ、笑われた。「何だったら夢路を一晩貸してやろうか?」「え?」思いがけない言葉に叔父を見た。「こいつは俺の命令なら何でも聞くんだ」「・・・」「どうだ?」「はあ・・・夢路さんさえ良ければ・・・・」「よし、決まった」叔父は嬉しそうに言い、テーブルに置かれたコーヒーを口に運んだ。
2019/08/24 13:59:57(QGoSAtyP)
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