公開調教見学ショーも途中だというのに、アンダーソンは啜り泣く桔梗を
引きずって部屋に戻ってきた。ただでさえ毎日過酷な仕事を課せられている
というのに、これ以上ショーに参加させるのは精神的にあまりにも酷過ぎ
る、と取り敢えず人間らしい判断を下したのだ。おそらくそれは最初の事だ
ろう。
「悪かったな」
ベッドの中で拘束されずに横たわる桔梗を後ろから優しく抱きしめ、アンダ
ーソンは耳元でそっと囁いた。優しいのは今この瞬間だけで、明日からまた
いつも通りの鬼畜に戻ると分かっている桔梗は何も反応せずにただ泣いてい
た。

あれから５年…。私はデイビッド・アンダーソン大佐…昇格なさった…と
結婚をして、今も飼われています。子供は…１０歳の男の子を養子にしまし
た。犯して私の処女を破壊した男、指揮官、の子供です…あの男はＩラク派
兵で亡くなり、母親は子供を置いて他の男と逃げました…。この子は今１２
歳…私はきっとこの子の童貞をこの子の本当の父親のように奪って、そして
この子にも犯されると思います…だって、父親もそうだったから…。肉便女
だった時に生んだ実の娘…棗は今どうしているのでしょう…。夫…ご主人様
は転属して今Ａメリカ本土のＰンタゴンに勤務しているから、調べようと思
えば調べられなくもないと思います…でも…晒したくありません…こんな母
親の姿を…。夫…ご主人様が帰宅してきました…今日も上司の方と一緒で、
今夜も肉便女としての勤めを果たさなければいけません…。また機会があれ
ば、お話します…。さようなら…。

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