「明日はちょっといつもと違うぞ」
アンダーソンは桔梗の裸体をベッドの上に拘束しながらそう告げた。
「え…」
「この間の罠にまんまと引っ掛かって脱走しようとしたバカ女の公開調教が
開かれるからな、それを見に行く」
「はい…」
「５人もいるからな、多分明日は公開調教の見学だけで終わりだ」

　翌朝、桔梗は裸体のうえにコートだけを着せられ――ある意味、全裸より
も卑猥――、首にはいつも通り首輪をはめられた状態のまま３ヵ月ぶりに倉
庫の外に連れ出され、最初に連れて行かれたのは馬場だった。馬場、会場に
は自分と同じ精液便女が揃っていた。勿論、高い入場料を支払ってやって来
た一般兵士の方が多く会場を埋め尽くしていたが。一番の売れっ子である桔
梗とアンダーソンは最前列に座り、そして馬場中央の台には桔梗のオークシ
ョンの時と同じ司会の男が立っていた。
「皆さんお待たせしました！公開調教ショー第一弾でございます！」
会場は一斉に拍手が巻き起こり、桔梗はその熱気に気圧された。
　最初に出てきたのは、場末のキャバクラに溢れていそうな、安っぽい金髪
の女と一頭の馬だった。女の全身は醜く赤いみみず晴れに覆われていて、こ
の公開調教の前に鞭の嵐の洗礼を受けていた事は誰の目にも明らかだった。
元々そう美しくはないであろう顔も涙でむくれ、余計に醜く見えるが、公開
調教を受ける女にはそれが相応しいのかもしれない。
「まず第一弾は性欲処理用肉便女No.5でございます！」
よく躾けられた「馬」が座ると、誰の目にもその背中に乗せられた鞍の明ら
かな異様さが判った。ウェスタンタイプの鞍で、本来なら「そこ」を掴まっ
て乗る為の掴みがあるのだが、「そこ」が二つあり、そのどちらも陰茎の形
をしていた。便女No.5の口にはプラスチック製ビスケットが突っ込まれ、ガ
ムテープを張られると座った馬を跨らされ、そして強制的にその異様な鞍に
座らされた。当然、肉棒を模した掴みはその女の淫らな両方の穴に突き立て
られた。その女の、いや、便女の目から新しい涙が溢れ、叫び声も多分聞こ
えたかもしれないが今は何も聞こえなかった。そして便女の後ろには「そ
れ」の調教師であろう男が支える形で二人乗りし、馬場には障害物が用意さ
れた。
「さあ皆さん、逃亡を図った便女に与えられる残酷極まりないペナルティー
をとくとご覧下さい！」
馬上で便女は泣きながら首を横に激しく振ったのだが、いついかなる場合で
もどんな憐憫も期待してはいけない。特に今は、だ。調教師はにやりと楽し
げにかつ冷たく笑い、馬を走らせた。当然便女にはその衝撃が淫肉に直接伝
わり、馬が障害物を越え着地をすると性欲処理用便女は白目をむいて失禁し
完全に気絶していた。
　調教師、いや、肉便女所有者は先に馬を下りて座らせ、それから完全に失
神した女を持ち上げて司会者の隣に横たわらせ腕を頭上に、足をＭ字型に固
定してから口のガムテープを外して代わりに口を閉じられないようにするた
めのマウスピースを嵌めた。
「さあこの便女を使用したい方、どうぞご自由にお好きなだけご使用くださ
い。本日は無料でございます」
司会者の男性が明るく陽気にそう言うと、飢えた男達は我も我もと肉便女に
群がり、酷い罰を受けた淫穴に更に罰を重ねた。
「本日って…」
桔梗は思わず怯えた瞳で隣に座るアンダーソンに訊ねてみた。
「あの便女に休みは無い。これから２４時間休みも何もなくああやってひた
すら犯されるんだ」