「いっ、いやっ！」
あれ程アンダーソンに調教されたにも拘らず桔梗はとっさに逃げようとする
が、勿論逃げられない。首に嵌められた首輪の鎖を掴まれマットレスに引き
戻され、うつ伏せの態勢にされるとその背中をアンダーソンが踏みつけ、一
本鞭が鋭く走らされた。
「お前は精液便女だとあれだけ教えただろうが。お前には拒否権も人権も何
もない。今はただの便女だ」
「そうそう。浣腸が痛いのも恥ずかしいのも、最初だけだ」
「あぐっ！」
うつ伏せになり、背中を踏みつけられた状態のままじたばたと必死に抵抗す
る桔梗のアナルに浣腸器が差し込まれ、ポンプのスイッチが入れられて冷た
い浣腸液が問答無用で桔梗の腸内を満たしていった。
「何ℓだ？」
「10ℓを5回に分けて、だ。完全に綺麗にしないとこっちが危ないんでね」
ポンプのコックが閉められ、アンダーソンが押さえつけていた足を離すと桔
梗は腹を抱えてもがき苦しんだ。
「まずは一回目の２ℓだ」
「痛い、痛いよぉっ！」
こんな人前で排泄行為を晒したくないのと、今すぐにでも腹の中身を外に出
したい葛藤で桔梗は脂汗を浮かべて苦しみ、そして指揮官の男はそんな桔梗
に更に追い打ちをかけた。
「中身が出ちまわないように、栓をしておかないとな…！」
「いぎっ！」
桔梗の意思を無視してアナルディルドが一気に奥まで挿入され、桔梗は二つ
の痛みに苦しめられる事になった。腹の中に仕込まれた浣腸液と、アナルデ
ィルドの痛みと…。
　「おねがっ…何でもします…だから…トイレに…」
指揮官の脚にすがりつき、桔梗は涙を浮かべて必死に懇願した。ほんの僅か
でも人間として扱われたかったのだが、それも有り得ない話だった。指揮官
は冷酷に桔梗の手を蹴り飛ばし、脂汗の浮かんだ頭を髪ごと鷲掴みにして人
間らしい感情を全く滲ませず、機械的に言い放った。
「精液便女の分際で人間様のトイレを使う気か？図々しい」
指揮官は更に桔梗の頭を違う方向に向けさせた。そこには大きな空の水槽が
用意されていた。
「便女用のトイレはあれだよ。この部屋にいる限り、人間様と同じトイレが
使えると思うな」
桔梗の顔は涙で濡れ、少しでも楽になろうと仰向けになると今度はビール缶
を片手にしたアンダーソンが桔梗の膨らんだ腹を踏みつけた。
「そろそろ限界じゃないのか？このままここで全部出させて、汚れた床を全
部お前の舌で綺麗にさせてもいいんだぞ」
アンダーソンの足を払い除けようとするが、それも出来ないほど桔梗は悶え
苦しんでいた。マットレスを掴んで歯を食い縛り、涙と脂汗を流す事だけが
今の桔梗に許された事だった。
「言え。『どうかこの肉便女の汚らわしい排泄姿をご覧ください』それが言
えたら、あれでお前の臭い豚うんこを出させてやるよ。この肉便女が」
桔梗を除いて部屋の中にいた誰もが喉の奥で笑っていた。これはアナルセッ
クス前の下準備というより、桔梗の中に僅かでも残っているであろう人間と
してのプライドを完全に完全に打ち砕くための儀式という意味合いが強かっ
た。人間として最も恥ずかしい姿＝排泄姿を晒させる事で完全な便女にして
しまうのだ。そして桔梗にはもう最後のプライドに縋りつく余裕はかけらも
無かった。指揮官の足に縋りつき、涙でくぐもった声で必死に訴えた。
「どうかこの肉便女の汚らわしい排泄姿をご覧くださいっ…！」
「良く言えました」
指揮官は桔梗の頭を鷲掴みし、空の水槽に跨らせると狭いアナルに挿入され
たディルドを一気に引き抜いた。途端、耳を塞ぎたくなる汚らわしい音が悪
臭とともに部屋の中に広がり、桔梗はより一層の涙を溢れさせた。人間とし
て晒してはならないはずの姿を初対面の男達に晒したのだ。今はただひたす
ら泣くしか他に方法は無かった。
「後４回だ」
もう拒否する権利も気力も何も無かった。桔梗は水槽の縁に手を置いて体を
支え、震える声で伝えた。
「…この汚らわしい肉便女にありがとうございます…」
「良く言えました」
「あっ…」
ひくひくと襞を痙攣させるアナルに再び浣腸器が差し込まれ、再び同じ量の
浣腸液が注入されていった。これを含めて後４回同じ恥辱に耐えなければい
けないのだ。