シートに飛び散り、天井から滴り落ちる白濁液が車内を青臭い匂いで充満させていました。
私は中学一年生の息子を持つ38歳、実香です。
夏休みになったら私の運転する車で息子の拓哉と、3人のクラスメートの男の子達とで郊外のキャンプ場までバーベキューに行く約束をしていたんです。
でも出発当日の朝、息子が熱を出してしまいまい、中止にしようと言ったのですが
「みんな楽しみにしてたから断りにくい、友達だけ連れて行って欲しい」
とのでした。
息子と3人の男の子は野球部に所属しており、滅多にない休みを利用してのことでしたので、まだ一度も会ったことがなく不安はあったのですが
「みんな野球馬鹿でシャイな奴らだから大丈夫。ね、お願い!」
と、お願いされましたので拓哉の顔もあるだろうしと、私は男の子達3人とでキャンプ場に行くことにしました。 待ち合わせの場所で初めて3人の男の子に会いました。
「よかった、みんな礼儀正しいし、おとなしいそうね。でも野球部だけあって日焼けしてたくましいな」 156センチ程の身長しかない私に比べ、3人は160センチ以上はあるようでした。
「じゃあ、行きましょう」つづく