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女三人の物語
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:女三人の物語
投稿者: 奈々子
 PART 1 
 
 小さな電子部品工場を経営していた夫が、急性クモ膜下出血であっけなく
他界したのは七ヶ月ほど前のことだった。
 一年ほど前から経営危機状態になっていた工場はすぐに閉鎖に追い込ま
れ、四人いた従業員は即解雇ということになり、妻の私と十八才の娘と六十
三才の私の母の三人家族に残されたのは、楽な日のほとんどなかった工場経
営の負債と、夫個人の多額の債務だけだった。
 婿養子としてこの家に入り、亡くなった父から引き継いだ工場の経営に必
死な努力をしてくれたのだが、厳しい社会不況の大きな波に激しく翻弄され
ている最中の突然死だった。
 さらに不運だったのは一年前の経営危機の時、会社で夫にかけていた生命
保険をやむなく解約してしまっていて、このことでその他の債務の負担が、
私たち女ばかりの家族に全てのしかかってきたのである。
 女ばかり三人の家族はたちまちにして破産状態になり、途方に暮れるしか
なかった。
 工場経営関する大きな債務は当然取引銀行にあり、土地と自宅併用の工場
は担保として譲渡になった。
 夫の四十九日が過ぎて間もなく、私たちは二DKの民間の安いアパ-トに引
っ越した。
 しかし現実はそれだけではすまなかった。
 夫個人名義での負債の中で、私の実母が保証人として実印を押している途
方もない金額のものが出てきたのだ。
 四千万円という大きな債務で、借入先は岡本欣治という個人の金融業者に
なっていた。
 岡本というその人物は、隣りの町で手広くいろいろな事業を手がけて成功
している男性らしかった。
 しかしこれまでにその人物と、残された私たち家族との接触は一度もな
く、保証印を押している私の母との面識もなかった。
 私たちがアパ-トに転居して間もない頃、その岡本の代理人という名目で
二人の男が訪ねてきた。
 一人の男はがっしりとした体格で、もう一人は痩身で背が高かった。
 母と私の二人が応対に出た。
 男は二人とも三十代くらいで、眼孔が鋭くその身なりからしてやくざ風の
感じだったが、意外にもその時の応対はよくあるような恫喝的なものではな
く、債務の証文の写しだけを置いてあっさりと引き上げていった。
 
 そしてそれから数日後の雨の降る午後だった。
 銀行に出かけていた私が帰宅すると、玄関に男物の靴が一足揃えて置かれ
ていた。
 母が在宅しているはずで、来客の応対をしているのだと思った。
 居間に入った時、私は愕然とさせられた。
 一人の見覚えのある男が畳に座って煙草を咥えながら、裸の上半身にシャ
ツを着込んでいた。
 その男のすぐ横に布団が一枚敷かれていて、あろうことか母がほとんど裸
の状態で、背を向けて身を横たえさせていた。
 何がここで行われていたのかは明白だった。
 しかしすぐには私は声を出せなかった。
 喉の奥が急激に渇ききってしまっていたのと、あまりに唐突に衝撃的な光
景を目の当たりにして、一瞬の間、信じ難い驚愕に頭の中が真っ白になって
しまっていたのだ。
 私より先に声を出したのは男のほうだった。
 「奥さん、債務の利息はいまも続いているんだよ。あんたのおふくろさん
にそのことを丁寧に話したら、少しはわかってくれたらしくて、自分から身
体を投げ出してきたよ」
 「そ、そんな馬鹿なっ…」
 私はかすれた声でそう返すのがやっとだった。
 「なぁ、そうだよなあ、おふくろさんよ。あんた、その年でひどくよがっ
てたよな。男に抱かれるのは九年ぶりだって俺にいったよなぁ?」
 男はふてぶてしい口調で母のほうに顔を向けて、耐え難いような卑猥な内
容の言葉を続けた。
 母が男の横の布団の上で、小柄で華奢な体型をさらに小さくするようにえ
び折り屈めるようにしながら、小刻みに身体を震わせているのがわかった。
 当然、母から男に対する返答はなかった。
 と、男がやおら身体を動かせた。
 乱れた布団の上で、細い色白の背中を丸め込むようにして、無惨に打ちひ
しがれている母のほうに男は寄っていった。
 「ああっ…」
 と母が小さく叫ぶような声をあげた。
 男にいきなり上体を起こされてしまったのだ。
 素早い動きで男は、上体を起こされた母の背中に廻り込んで座っていた。
 母の小さな身体は、まるで意思のない操り人形のように動かされ、座った
状態で男の胸の中にすっぽり埋まり込んだ。
 男の両腕が母の両腋の下から出て、両方の乳房をしっかりとわし掴んでい
た。
 「ああ…」
 と母は力のない声を小さく出した。
 目が固く閉じられていた。
 振り払おうとするつもりなのか、乳房をわし掴んだ男の手に自分の手を添
えていた。
 「奥さん、あんたのその態度は気に入らないなぁ。帰るつもりだったが、
もう一回このおふくろさんを抱くことにしたよ。見てな」
 卑猥に母の乳房を揉みしだきながら、男は私に向かっていった。
 どういうわけかこの時、私は自分が立っている場から動くことができなか
った。
 すぐにも男に飛びかかっていって母を助けてあげなければ、という思いは
私の胸の中一杯にあった。
 まるでその場で金縛りにでもあったかのように、私は茫然と立ちすくんだ
まま動けないでいた。
 「や、やめてっ…母を、母を放してっ」
 そういうのがやっとだった。
 男に止める気配はなく、母の乳房を揉みしだく手の動きは早くなり、母の
細い首筋のあたりに顔を近づけ長い舌を這わしだしていた。
 私は身動き一つとれず、何をどうすればいいのかわからなかった。
 眼前の光景はあまりに凄惨でおぞましすぎた。
 六十三才になる母親が娘の自分の目の前で、男の凌辱の毒牙にかかり、あ
られもない姿態を曝け出しているのだった。
 見ると、乳房を揉まれ長く伸びる舌で首筋に愛撫を受け続けている母の端
整な顔に薄く朱の色がさしてきている。
 母の身体が自分の娘の目の前で男の愛撫を受けて、女としての官能に浸り
始めてきているのがわかった。
 母の娘として正視に耐えない光景であるはずなのに、私は悄然と畳の上に
立ちすくんだまま、男と母の官能的な絡み合いを瞬きすることなく見つめ続
けていた…。
2006/07/12 02:19:58(D5tZuyHc)
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