恍惚の表情の林淳司。
　　
　「クフフフ・・・川原が・・俺の精子を、飲み込みやがった・・・・クッ
クックック・・・」
　
　堪らず綾香を抱きしめてテーブルに押し倒す淳司、綾香の首筋に舌を這わ
せながら再び乳房を激しく揉み、乳首を捻るように摘んだ。

　「川原ぁ・・・川原ぁ・・・嗚呼ぁ・・・・」

　切なそうに綾香の名前を呟きながら、淳司は綾香の体に纏わり付く。

　


　乳房が捥ぎ取られるように揉まれ、乳首が千切られる様に捩じられる。
そんな痛みを体が感じながらも、綾香は口の中の気持ち悪さと戦っていた。

　『なんでこんな汚いモノ、飲まなきゃいけないのよっ』

　綾香はそう思いながら、喉を通る粘ついた精液を唾で流し込んでいた。
逆流して吐き出しそうになる嘔吐感を押さえ込むのに必死で、乳房を揉まれ
る痛みに構う余裕がなかった。

　

　淳司の舌は綾香の鎖骨から胸元を這い、滑らかで繊細な綾香の肌の感触を
味わっていた。
胸元から、乳房の膨らみに舌を這わす。
柔らかい感触を舌で楽しみ、そしてプクッと突出した乳首を口に含んだ。

　『・・川原の乳首・・・』

　乳首を舐めていた淳司は、不意に綾香の乳首を奥歯で強く噛み締めた。
綾香の乳首を虐めて興奮を得る淳司、柔らかいくせに歯応えがある絶妙な感
触が淳司を心底興奮させた。

　


　後ろ手に手錠を掛けられている綾香にとって、むき出しの乳房はあまりに
も無防備で不安の塊だった。
　胸を激しく揉まれ、乳首を口の中に含まれた時、その不安は一層増してい
た。

　『・・やだ・・何もしないで・・酷い事しないでよぉ・・』

　心の中で祈る綾香、その祈りは無残に一蹴された。

　〝ギリッ〟と乳首が噛み砕かれる様な感覚、「ッ！！」と、息も出来ない
ほどの激しい痛みが綾香の乳首から全身に伝わる。
　瞬間に身を屈め、肩をすくませ、体を硬直させる綾香。
声も出せないほどの激しい痛み、全身が痺れ乳首が麻痺し始める。
　「ック、ゥゥ！！！」と、綾香の呻く声が洩れる。




　淳司は綾香の呻き声を聞き、『可愛い』と思った。
そして反対側の乳首を同じように噛み潰して楽しむ。


　「やめ・・て・・・ゥゥッ・・・・いや・・」っと、苦しそうに声を搾り
出す綾香。

　頑丈な手錠は綾香の力で外れるような物ではない、綾香はただ、乳首が噛
まれるのを我慢する事しか出来なかった。

　『噛み千切られる！！』

綾香は本気で思った。
　


　淳司は噛みながら乳首を捏ね、その歯応えと痛みに震える綾香を楽しんで
いた。
　淳司の陰茎が興奮の高まりを察知し、ムクムクと勃起を始める。


　淳司は綾香の乳首を解放し、口元の涎を腕で吹いた。
そして、小さく震える綾香の裸身を見下ろし、「犯してやるっ！マンコにぶ
ち込んでやるっ！」と、吐き捨てるように言った。

　「おらぁっ！足広げろっ！」

　淳司は強引に、体を屈める綾香の足を引っ張り、そして無理やり足を広げ
させていった。

　「いやっ！」っと小さく呟き、抵抗をする綾香。
そんな綾香に、「大人しくしろっ！」と叫び、剥き出しにされた丸く白いお
尻を〝パシッ〟と叩く淳司。
　
　綾香の体が暴力の恐怖にビクッと振るえた。
綾香はそれ以上、何の抵抗も出来なくなってしまった。

　淳司は綾香の両足を広げさせ挿入し易い体勢をとらせ、そのままの姿勢を
維持させて、悠然と勃起した亀頭を綾香の膣口にあてがった。

　初めての女、初めてのセックスに緊張する淳司。
亀頭を膣口に押し付け、グッと腰を据え付け挿入を試みるが、綾香の膣口は
淳司の陰茎を拒む。

　「あれっ、挿入んない・・えぇ、なんで、クソッ！」

淳司は何度も挿入を試みたが、閉じた膣口は亀頭の侵入を許さなかった。
　


　見かねた前川は、焦る淳司の肩を軽く叩き、「落ち着いて・・・、指でマ
ンコ広げて挿入れてみたら？」と、アドバイスをした。

　「・・はい。」と照れ臭そうに返事をした淳司は、軽く深呼吸をしてか
ら、綾香の膣口を指で広げた。
　鮮やかなピンク色の内壁の膣が見える、淳司はそこに亀頭を押し付け、ゆ
っくりと確実に膣の中に挿入を開始した。

　「あっ、挿入るっ・・・よし・・・いいぞ・・ちょっとずつ・・」

　淳司は慎重に綾香の膣へ挿入していく。

　
　「やったぁ・・やったぁ・・やったぁ・・・川原とセックスしてるぅ・」

　淳司の勃起した陰茎は、綾香の膣深く、根元まで突き刺さっていた。
体中が震えるほどの感動を感じる淳司、そして綾香の膣の中、体温の熱さと
柔らかい締め付けの感触を感じていた。
　童貞の淳司が〝女〟を経験した瞬間だった。

　「スゴイ・・・川原の中に挿入ってるっ！・・俺、川原の中にチンポ挿入
れてる！」

　淳司は挿入完了の余韻を楽しむかのように叫んだ。
そして、ゆっくりと腰を動かして、綾香の膣を楽しみ始める。



　『・・もうイヤ・・今日の店長は怖い・・・もう帰りたい・・』

　綾香は心の中で泣きながらそう呟いた。
前川には何度も挿入されている、しかし今日の前川に挿入されるのは本当に
嫌だった、大きな声でそう叫びたかった。
　
　膣口を押し広げながら〝堅いモノ〟が挿入って来るのを下腹部に感じる、
『ああ・・だめだ、挿入ってくる・・』と、諦めと投げ遣りな感じで、その
感覚を我慢する綾香。

　綾香自身にそんなつもりは無くても、綾香の膣は挿入してきた異物を温か
く包み込み、優しく締め付け、異物に快感を与える。

　女にその気が無くても、男は気持ちがいいという図式が〝レイプ〟という
行為を生む。

　淳司はまさにレイプに狂っていた。

　腰を動かし貪欲に快楽を求めていく淳司、例えようの無い征服感に満たさ
れながら綾香を犯していく。

　『俺と川原は肉体関係・・・俺は川原の全てを知っているんだっ！学校の
奴らに言ったら、どんな顔するかな？ざまぁみろっ！！』

　


　「どう？大好きな綾香ちゃんの感触は？気持ちいいか？」
　前川は腰を激しく動かし、快楽の中にいる淳司に声を掛けた。

　淳司は息を荒くしながら、「ほんっと、最高ですっ！メチャクチャ気持ち
がいいですっ！」と、叫ぶように言った。

　初めてのセックスのフィニッシュは早く、突如としてやって来た。

　「やべっ！でるっ！」

　淳司が呟き、早々に陰茎を膣から抜いた。
そして「おらっ！」と怒声をあげながら陰茎を強くしごき、綾香の乳房に向
かって射精をした。

　

　綾香に快感は無かった。
特に今日のセックスは最悪なものだった、これほどの屈辱感を味わったの
は、生まれて初めてだった。

　聴力・視力・抵抗力を奪われるという事は、〝モノ〟になるという事で、
つまり〝性欲を晴らす道具〟として使われたと感じ、怒りと屈辱と悲しみが
入り混じって、深く落ち込んでいた。