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―コツ、コツ、コツ―
ヒールの音が倉庫の壁に反射してやけに大きく聞こえます。 薫は駅前で買ったワインを手に下げ、彼の住むマンションに向かっていまし た。 全く人気の無い暗い道はとても心細く、薫は何度も後ろを振り返ります。 薫はあと10分後には会えるはずの彼氏の事を考えていました。 …今日はいっぱい甘えちゃおうかな… 数日前に彼氏から送られて来たメール 『金曜日に来ない?薫の20代最後の誕生日だから盛大に二人でお祝いしよう よ。絶対泊まりでおいでね』 OLの薫は残業を終え、急いで彼のマンションに向かう途中でした。 …遅くなっちゃったナ、もう9時… 駅からマンションへ抜ける近道は倉庫が立ち並ぶ細い道で、薫も普段はぐる りと繁華街を迂回します。 しかし仕事で疲れていた薫は5分ほどの時間を惜しみ、近道へと足を進めてし まいました。 薫はこんなに遅い時間にその近道を通った事はありません。 そしてこの道は夜になるとこんなに暗く、寂しいことを今日初めて知りまし た。 薫は車のヘッドライトが背後から迫るのを感じました。 左の倉庫側へと薫は体を避け、車が通り過ぎるのを待とうとした時です。 車が減速し、ワンボックスカーの左前側が倉庫の壁にくっつくほどに寄せら れて止まりました。 運転席が開き、走って車の後ろに回りこむ人影が見えます。 薫は車と壁の間の三角形の空間に立ちすくんでいました。 …何、え、どうしたの… 車の背後から背の高い、若い男が薫に近づいてきます。 「…いや、来ないで。たすけ…」 薫はようやく自分の身に起こった事を理解し、弱々しく首を振ります。 男は無言で薫のバッグをひったくりました。 ワインの瓶が落ち、赤い液体が地面を濡らしました。 そして男はハイエースの横ドアを開け、薫を乱暴に車に押し込めました。 おそらく貨物専用に改造されているのでしょう。ハイエースの後部には座席 が無く、薫は冷たい鉄板の床に転がされました。 男は素早く運転席に乗り、車を発進させます。 「騒ぐんじゃねえぞ、後ろからはドアは開かねぇからな」 「降ろしてくださいっ!」 男は急ブレーキを踏みました。 薫の華奢な体が車内を転がり、体が助手席のシートの後ろに叩きつけられま す。 「騒ぐなって言っただろ!!」 男は乱暴に車を発進させ、薫の体はまた後ろへと転がりました。 「夜にあんな所を歩いているあんたが悪いんだぜ」 男は倉庫街の真ん中の、古い倉庫と倉庫の間に車を止めました。 「おら、降りろよ」 車を降りた男の手にはナイフが握られていました。 横ドアが開けられ、薫は髪の毛を鷲掴みにされて車から降ろされました。 そして建物の脇のドアから倉庫の中へと引きずられるように連れ込まれま す。 おそらくその倉庫は今は使われていないのでしょう。 倉庫の中はがらんとしており、空のダンボールとパレットが一角に積まれて いました。 月明かりが明り取りの窓から斜めに差し込み、倉庫の奥を照らしています。 ドラム缶が数本壁際に置かれている、その明るい一角に薫は放り出されまし た。 薫のスカートのスリットは男の乱暴な扱いに大きく裂け、太もものガーター ベルトが露わになっていました。 ハイヒールが脱げ、ショーツが丸見えです。 「帰して…お願い」 薫の言葉を聞いて男は冷たい薄笑いを浮かべます。 「帰してやるよ、へっ、いい子にしてたらな」 薫はコンクリートの床に横座りになり、ベニヤの壁に背中を押し付けるよう にして男の顔を見上げました。 浅黒くがっしりとした体は肉体労働をしているせいでしょうか。 年は薫よりも若く、20歳そこそこに見えます。 「おまえ、いい女だな。モデルかレースクィーンでもやってんのか?へへへ っ、今日はツイてるな」 男はナイフを持ち替え、薫に見せるようにちらつかせます。 「おまえ身長、いくつだ?」 薫は恐怖に声が出ませんでした。 「身長はいくつだって聞いてんだよっ!」 男は薫のセミロングの髪をつかみ、顔の前で怒鳴りました。 「ひっ、…ひゃくろくじゅうなな…」 「よしよし、いい子だな」 男はニヤニヤと薫を見下ろします。 「今まで何人位とやった?」 ナイフがヒヤリと薫の頬に当てられました。 「さ、…さんじゅう…にん」 「ほぉーお、ヤリマンじゃねぇか」 男はナイフをピタピタと薫の頬に当てながら自分のベルトのバックルに片手 を伸ばしました。 「じゃあチンポ欲しいよな?舐めたくてしょうがないよな」 薫は恐怖に体がすくみます。 「なぁ、チ ン ポ 舐 め た い ん だ ろ」 男の歪んだ笑みが目の前にありました。 薫の目から涙がこぼれます。 …何で、何でこんなことに… 「コラぁ、どうなんだよ!あん?」 薫は恐怖に逆らえず、反射的に返事をしました。 「…はい、なめたいです…」 「素直にそう言やぁいいんだよ」 男は作業ズボンを脱ぎ、ペニスを薫の目の前に突き出します。 「歯を立てやがったら刺すからな」 男の汗に蒸れた肉棒が薫の唇を割って入りました。 …嫌、臭い。ああ、汚い… 「ちゃんと舐めろよ、オラ」 男は薫の頭を掴み、乱暴にピストンさせます。 「うぐっ、がはっ、うげぇ」 大きく勃起したペニスに喉を乱暴に突かれ、薫の顔はすぐによだれと涙と鼻 水でぐちゃぐちゃになります。 「へへっ、どうだ?チンポ美味いか?」 薫は耐え切れずに男を押しのけ、床にはいつくばって大きくあえぎました。 「誰がやめていいって言った?」 男はえづく薫を無理矢理立たせ、白いブラウスに手を掛け引きちぎりまし た。 ボタンが飛び、ブラに覆われた白い胸が露わになります。 「何だよ、このいやらしい下着はよ」 男は薫の黒いブラと破れたスカートから覗く、やはり黒のガーターベルトを 交互に見ます。 「おまえ、ひょっとして男のところに行く途中だったのかぁ?」 絶望感に薫の目から再び涙が溢れていました。 …お願い、誰か助けて… 男はナイフの刃でブラの肩紐を外し、片手でブラを押し下げました。 形の良い乳房がぷるんと男の目の前で揺れます。 そして男はナイフの側面で乳首を撫で回しました。 「おまえ、乳首立ててんじゃねぇか」 そして男は大きな手で薫の乳房を掴みました。 柔らかなふくらみに乱暴に指がめり込み、薫の顔が痛みに歪みます。 …嫌っ、痛い…あたし、犯される… 男はスカートも引きちぎろうとしましたが、さすがにそれは無理でした。 「乱暴は…やめてください」 「うるせぇな、俺に指図するな!」 男は力任せにナイフでスカートを裂き、薫は下着だけの姿にさせられまし た。 「おい、脚、開きな」 3秒後、罵声が飛びました 「聞こえねぇのか、このメス犬!開けって言ってんだよ!」 薫は怯えながら立ったまま脚をゆっくりと開きます。 男の手が薫の下腹部に伸び、ショーツの上から乱暴に指が這いました。 長身の男は薫の顔をのぞき込むように見下ろします。 「ひゃははっ。おまえ、何濡らしてんだ?」 薫は顔を伏せ、泣き声を押し殺します。 「感じてんのか?あ?おまんこ気持ちいいのか?」 薫は恐怖と悲しみに震えながらも、徐々に男の手に体が反応していました。 「やめてください…」 「何だぁ?パンツの上からじゃ満足できねぇのかぁ?」 男は董に後ろを向かせ、両手で腰を後ろに引きました。 薫の両手は倉庫の壁に付き、男にお尻を突き出したような格好になります。 ショーツの脇から男のごつごつとした指が入ってきました。 「いやぁあぁ」 薫はお尻を振り、爪先立ちになって男の指を拒否しようとしました。 しかし、すでに滴るほどに濡れていた薫のその部分は男の指をすんなりと受 け入れました。 グチュグチュといやらしい音が殺風景な廃倉庫に響きます。 「あ、やめて…はぁ、あんっ」 乱暴にかき回されると、薫の口からいやらしいあえぎ声が漏れました。 …あ、嫌。嘘、うそ。あたし感じてる… 「おまえ、ど変態なんだな。よがってんじゃねぇか」 男はショーツもナイフで切り裂き、さらに指を膣の奥深く挿入してかき回し ました。 「いやぁ、もうやめて…あああぁ」 薫の腰ががくがくと痙攣し、股間から熱い液体が勢いよく飛び散りました。 男の指は根元まで膣に埋まり、しぶきを反射して水滴がしたたります。 「あはぁあああぁ」 薫は倉庫の壁に爪を立て、今まで経験したことの無い快感に腰を痙攣させ続 けていました。 薫の下半身からぐったりと力が抜けます。 しかし、薫は座り込むことも許されませんでした。 今、薫の体は膣に挿入された男の2本の指で支えられていました。 「おら、ちゃんと立てよ」 パァン! 男の手の平が薫のお尻を叩き、柔らかなお尻と太ももの肉がぷるんと震えま した。 無防備ゆえの痛みと全く予期せぬ快感が薫の背中を駆け抜けました。 「きゃうっ」 背中がのけぞった瞬間に、もう一撃。今度は太ももでした。 「きゃあぁっ」 細い綺麗な太ももに男の手の痕がくっきりと残ります。 「ちんぽ入れてくださいって言ってみろよ」 薫は痛みと快感に声が出ませんでした。 男は膣を指で再びかき回しながら後ろから薫の乳房を力任せに握ります。 「ああっ、いたいっ、痛いです」 「早く言えよ、おら」 男は薫の乳首をねじ切るようにつまみます。 「痛いぃ、言いますからぁ」 薫はマゾヒスティックな快感と恐怖で頭の中が真っ白になりながら痛みに耐 えていました。 「…ちんぽを入れて…くださぃ」 「どこにだ?」 「はぁっ…おまんこに…です」 「へへっ、この淫乱女。ほーら入れてやるよ」 男は立ちバックの姿勢で薫を貫きました。 「おまえ、すげぇウェスト細いな」 腰を両手で掴まれて乱暴に犯されているにもかかわらず、薫は自らお尻を大 きく突き出していました。 …突いて、突いてぇ。あ、あ、あたし壊れちゃう… 男のペニスは深々と膣内に刺さり、子宮の入り口にペニスの先端が乱暴に当 たります。 薫は気が遠くなるほどの快感の渦に飲み込まれそうでした。 「おら、チンポ気持ちいいか?」 激しいピストンに体を揺さぶられて薫は返事ができません。 「気持ちいいかって聞いてんだよっ!」 男の手が腰から前に伸び、薫の滑らかな内腿に伸びました。 そして、薫の脚の一番柔らかいところ、内腿の柔らかな部分を力いっぱいつ ねり上げました。 「いたぁい、あはぁ」 「気持ちいいって言えよ、こら」 「ああぁ、きもちいいですぅ、あ、やめないで…もっと…つねってください ぃ」 薫は生まれて初めての痛みによる快感を味わっていました。 それは普段のセックスによる快感とは異なり、薫の脳天を貫くように凍りつ くような快感をもたらします。 「ひゃはっ。とんでもねぇ淫乱女だな」 男は爪を薫の柔らかな太腿に突き立てました。 「きゃぁあ、痛いっ。痛いですっ!!」 薫の太腿は血がにじみ、紫色に痛々しく変色していました。 「おら、いくぞ。おおお、おまえのおまんこ最高だぜ」 男の動きが早くなり、薫のお尻に男の腰がぶつかる鈍い音が倉庫に響きま す。 そして男は薫のクリトリスを手でグリグリと押しつぶしながらお尻を、太腿 を、何度も容赦なく叩きながら激しくピストンを続けました。 「おら、出すぞ。ううっ」 薫は自分の口が開いて涎が垂れていることも気がつきませんでした。 薫の膣は無意識に男のペニスから精液を搾り取るように何度も何度も収縮し ていました。 …あ、嫌っ、中で…出されてる… 薫の背中を何度も快感が貫き、遠くなりそうな意識の中で薫は途切れ途切れ に叫んでいました。 そして男が射精を終えると床に崩れ落ち、何度も腰を痙攣させました。 車のエンジン音が聞こえなくなってから薫は上半身を起こしました。 倉庫はしんと静まり返っています。 …あたし、ひどい格好… 傍らに投げ捨てられた自分のバッグから携帯を取り出し、ディスプレイを見 ました。 何度も彼氏から着信が来ています。 薫は携帯をバッグに戻します。 …あたし、知らない人に犯されちゃった… 薫はティッシュを取り出し、膣から垂れる精液を拭いました。 …なのにあんなに感じちゃって… 薫はゆっくりと立ち上がり、持ってきたパジャマに着替えます。 …帰ろう。自分のアパートに… 財布の中身が無事だった事を確かめ、薫はタクシーを拾うためにゆっくりと 暗い道を繁華街へと歩き出しました。 倉庫の向こうに繁華街の明かりが見えた時、薫の心に悲しみが津波のように 襲いました。 薫はようやく泣くことができました。そして一筋の涙はやがて号泣へ…。 …あたし、あたし今日、誕生日なのに… 終
2007/08/01 00:05:50(Yic0Ij5l)
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