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1:(無題)
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真っ白Ⅱ改め摩尋
「性奴隷誓約書第六条は『わたしたちは、ご主人様の指定するどなたのご命令にも、ご主
人様のご命令に対してと同様、絶対服従することを誓います。また、どなたへ貸与、譲渡 されても一切異存はありません』なんだよね?」 二人が顔色を変えました。 「どうして、お兄ちゃんがそれを……」 「一人ずつ孕ませる、ってことで親父と話はついてる、ってわけさ。あれも親父に分けて もらった」 そう言って、両手で亜矢の両腿を抱えたまま、僕は顎でティーカップの方を指しました。 「そんな……」 絶句した亜矢でしたが、やがて自分自身を納得させるかのように、一語一語区切るように 言葉を絞り出しました。 「わかり…ました…どうか…卑しい…牝奴隷の…淫らな…体を…隅々まで…ご存分に… お楽しみ…ください…」 目尻から一筋の涙が流れましたが、それは僕の興奮をさらに掻き立てる効果しかありませ んでした。 「亜矢ちゃん! こんなの何かの間違いだよ! お父さんに聞いてみよ、ねっ?」 妹が亜矢に駆け寄り、そう言いましたが、亜矢は妹を制してきっぱりと言います。 「駄目よ、麻紀ちゃん。あたしたちは性に溺れた卑しい性奴隷。ご主人様には絶対服従 よ。ご命令に反問するなんて決して許されないわ」 「う、うん……そうだね、そうだったね」 妹も涙を零して、項垂れます。 「さぁ、どうぞ、ご存分に」 美しい裸体を投げ出して亜矢が言います。 「こいつは要らないよね?」 僕はスキンを摘み上げて言いました。 「はい…卑しい牝奴隷の…貪欲な膣の…奥の奥まで…聖なる肉棒で…直にお清めになっ て…腐った子宮に…尊い聖液を…お授けください…うぅっ」 嗚咽に合わせて亜矢の美乳が震えます。しかし、その一方で股間では生殖孔が期待に震 えて尚も涎を滴らせているのを、僕は見逃しませんでした。親父の調教で亜矢はすっか りマゾとして開花してしまったようです。こうして僕は当面の賭けに勝ったのでした…… ……ことの始まりは、最後のテープを見終えてからひと月近くが経った、ゴールデンウ ィーク前最後の日曜日。三年生になっていた僕は、急用で前日から親父が家を空けてい たその日、久びさに亜矢を家に招きました。 実は春休み中に一度、亜矢の方から遊びに来たいというアプローチがあったのですが、 考えがあって、そのときははぐらかしたのです。 期待に膨らむ股間の分身の意思に反して、そんな柄にも無い自制心を働かせた理由のひ とつは、あのテープの内容からすれば、亜矢の訪問は僕を罠にはめるためのものに違い なく、僕が彼女を犯した瞬間に親父が踏み込んでくるに決まっていたからです。亜矢と セックスはしたくても、親父が家にいる日に亜矢を家に招くなどという、罠に真っしぐ らに飛び込んで行くような真似をする気はありませんでした。 そうしてちょっとした準備をする時間を稼いでから、親父が不在のその日、亜矢を携帯 で呼び出したのです。 亜矢は最初は渋っていましたが、「僕より大事な用があるんだね? 僕が嫌いになったん だったら別れようか?」と僕が押すと、あっさりと折れました。 以前の亜矢なら、僕らしくもない強気な態度に不審を抱いてもおかしくないところです が、おそらく、ここで繋いでおかなくては親父の計画がぶち壊しになる、とでも考えた のでしょう。 もしかするとその後、家へ来る前に親父と連絡を取って相談したかも知れませんが、い ずれにせよ翌日一杯まで親父は帰って来れないはずでした。 ピンポーン。呼び鈴が鳴りました。 「はーい」 ロックを外してドアを開けると、やはり亜矢でした。なぜか制服を着ています。 「いらっしゃい。あれ、休みなのになんで?」 「あ……学校と間違えちゃったみたい」 そう答えた亜矢の顔に一瞬浮かんだぎくりとした表情を僕は見逃しませんでした。間違 いは間違いでも、別の間違いに違いありません。ビデオテープでも亜矢は制服で家に来 ていました。多分親父にそうするように躾けられていて、親父のいない今日もうっかり 着てきてしまったのでしょう。 (それとも親父がいないのを知らないのか?) 「ははっ、ドジだなぁ。ま、上がってよ」 僕が促すと、亜矢は一応親父の書斎の方へ向かって声を掛けます 「お邪魔しまーす」 しかし、返事があるかもと期待している様子は全く無く、すぐ僕の後ろに続いて二階へ 上がります。親父と連絡を取って不在を知っているだろうという僕の疑念は確信に変わ りました。 「その辺に座って待ってて、今お茶でも淹れてくるから」 部屋に入った僕は、そう言ってベッドの方を手で示しましたが、亜矢は「うん」と答え たものの、ベッドを避け、勉強机の椅子に座って両脚を揃えました。やはり親父のいな い今日は僕を誘惑するつもりは無いようです。 オレンジマーマレードと砂糖をたっぷり入れたジャスミンティーと、亜矢の好物のチー ズケーキを持って部屋へ戻ると、窓の外を眺めていた亜矢はさっと居ずまいを正しました。 「何、緊張してんだよ。はい、どうぞ」 僕はそう言ってテーブルの上にティーカップとケーキを置き、ベッドに腰を下ろしました。 亜矢はちょっと照れたように、はにかみながら、「ありがと」と言ってカップを取り、 口へ運びます。何か以前に比べて物腰が柔らかくなったというか、より女っぽく魅力的 になったような感じがし、これもまた親父の調教の成果かと思うと、僕は嫉妬で気が狂 いそうでしたが、表情には出すまいと顔を逸らして、ベッドの上に散らばった雑誌を片 付ける振りをしながら、亜矢の様子を窺いました。 「何、これ、甘ーい」 お茶を一口飲んだ亜矢が言います。 「あ、ごめん、砂糖入れ過ぎちゃったかな。淹れ直して来ようか?」 本当はわざとやったのですが、僕はそう言って腰を浮かす素振りを見せました。 「ううん、いいよ。これはこれでチーズケーキに合ってるかも」 亜矢はそう言って僕を押し留めました。実は僕はこのとき、(亜矢が「淹れ直して来て」 と言いませんように)と祈るような思いでいたのですが、その理由はもう少し後でお話 します。 (やった、飲んだぞ!) 僕は心の中で小躍りしながら、尚も亜矢を観察し続けます。 「でも、太っちゃうかなぁ」 右手のフォークでケーキを口に運ぶ一方、左手で腹部をさすりながら亜矢は言います。 (その胎《はら》に親父の子が育ってるのかよ?) 「それで、ゴールデンウィークの計画ってどんなのなの?」 内心嫉妬に身を焼き焦がしている僕に、亜矢が尋ねます。亜矢を呼び出すための口実だ ったのですが、とりあえず僕も話を合わせます。 「最近行ってないし、ディズニーランドなんかどうかな?」 「ディズニーシーの方が面白いよ」 「行ったことあんの?」 「あ、うん、ちょっとね」 「誰とだよー?」 「えー、妬いてんの? 残念でした、麻紀ちゃんとだよー」 妹はTDSへは親父と泊りがけで行ったのです。 (畜生、3Pだったのか…) 語るに落ちるとはこのことですが、僕はそ知らぬ振りで話を続けます。 「じゃ、ディズニーシーにしようか。何日が都合いい?」 「うち帰って聞いてみないと、ちょっとわかんないかな」 盛んに時計と窓の外を気にする素振りをしながら、亜矢が言いました。帰るきっかけを 探しているのでしょうか。 (まだ効いてこないか…) 実は、お茶には親父の寝室から盗み出した筋弛緩剤を仕込んであるのです。あれ以来ほ とんど毎晩、妹と親父の交尾を覗いていたのですが、親父が例の誓約書を持ち出して妹 を言葉嬲りしたことがあり、それが取り出された場所を親父が留守のときに探ってみた ところ、それらしき錠剤もそこに見つかったのでした。ラベルは無かったのですが、錠 剤に入ったコードをネットで検索して、紛れも無く筋弛緩剤だと確認したとき、今回の 計略を思いついたのです。とはいえ、どうやって飲ませたか親父に聞く訳にも行かず、 香りの強いジャスミンティーに味覚が馬鹿になるほど砂糖を入れたのも、薬に気付かれ ないようにするための窮余の一策でした。 (効いてくるまでなんとか引き止めなきゃ) 話の接ぎ穂を探していた矢先、急に亜矢が立ち上がりました。 いよいよ「帰る」と言い出すのか思ったのですが、驚いたことに、「あたし、ちょっと 疲れちゃった」と言って、僕の隣で横になってしまったのです。 (効いてきたのか? でも、ビデオのときは脚に来て、立てなかったよな…いや、しかし…) 一抹の疑念は残りましたが、このチャンスを逃したくないという本能が理性に勝ちまし た。僕との偽装結婚後の『月一のお勤め』の予行演習のつもりなのだろう、と無理矢理 自分を納得させた僕は、介抱する振りをして、亜矢の服を脱がせ始めたのです。 亜矢は目を瞑ったまま抵抗しませんでした。それどころか、脱がせやすいようにときど き身をくねらせてくれたような気すらしました。あっという間に下着とソックスだけの 姿にし、肌理の細かい白い肌に純白の下着という扇情的な姿に興奮した僕が、その中に あるべき翳りが無いことを知っているショーツに手を掛けたとき、亜矢が突然はっきり と言いました。 「スカートのポケットのパスケースに、スキンが入ってるから、使ってね」 呆気にとられている僕を尻目に、亜矢は自分でブラジャーとショーツ、ソックスも脱ぎ、 神々しいまでに美しい裸身を再びベッドに横たえました。 (薬が効いてない!? なら、なんで証人のいない今日、進んで俺に抱かれようとするんだ?) 混乱した頭で状況を整理しようとしていると、ふと、今の亜矢の言葉がもう一つの大き な疑問の答えになっていることに気付きました。 (亜矢はまだ親父の子を孕んでいない!) もし、先月の危険日中出しで妊娠したと既に分かっているのなら、もうスキンなど必要 無いはずです。それどころか、安定期に入るまではセックス自体を避けようとしてもお かしくありません。それが、スキンを着けてのセックスを要求するということは……よ く見れば、乳首も、ビデオのときと比べて黒ずんだ様子も全く無く、綺麗なピンクのま まです。実は、テープの日付から計算すると安全日と思われた春休み中の誘いを断り、 危険日と思われるこの日に誘い直したもう一つの理由は、これを確かめたいということ だったのです。 (それなら俺の子を孕ませてやる!) 僕は心に固くそう誓いました。 「うん、わかった」 僕は嘘をつき、亜矢の滑らかな両腿を抱え込んで、夢にまで見た彼女の生殖溝に顔を埋 めました。 「あん」 舌で包皮を剥くようにしてクリトリスを弾くと、天上の調べのような甘やかな声で亜矢 が悶えます。 「あっ…はあっ…そこ…もっと…ああんっ」 もっとこの声で悶え泣きさせたい、僕はその一念で、クリトリスを、ラビアを、尿道孔 を、膣口を刺激しまくりました。 「あっ、あっ、はあぁぁぁっ!」 一際高く長い声を上げ、亜矢の体から力が抜けました。どうやらイってしまったようです。 僕は体を迫り上げて、亜矢にくちづけし、仰向けになっても形の崩れない美しい乳房や、 余韻に漂いながらひくついている陰裂をゆっくりと愛撫しながら聞きました。 「気持ちよかった?」 (親父と比べてどうだった?) 「とっても……あんっ」 未だ包皮から大きく頭を覗かせている肉真珠に僕の指が触れ、電気が走ったように亜矢の 体が痙攣します。 「じゃ、今度はこっちも気持ちよくしてよ」 僕は言って、69の体勢になりました。亜矢は眼前に突きつけられた僕のちんぽを躊躇う ことなく咥えます。一方、僕の眼前には無毛のヴィーナスの丘がありました。 これほどはっきりしているものを完全に無視するというのもおかしな話なので、肉真珠を 弄りながら一応尋ねてみました。 「亜矢、ここ、何でパイパンにしてるの?」 「んぐ、はあぁぁっ…これから暑くなってくし…あっ…水着のラインの手入れとか面倒だ から…ああん…全部剃っちゃったの」 「ふーん、なんだか可愛いね」 僕はそう言いましたが、どう見ても剃ったというよりは脱毛したように見えました。 (麻紀と同じか…) 実は数日前の晩、例によって妹と親父の交尾を覗いているときに、妹が既に恥毛を永久 脱毛されており、近々そこに刺青をされるという話を盗み聞いてしまったのです。亜矢 は僕との偽装結婚の計画のために刺青を免れているのかもしれませんが、妹と同様に永 久脱毛されたとすれば、そこにあるべき翳りを持つことは、もう一生できないわけです。 同様に盗み聞いてしまったのですが、妹はさらに、肛門性交の便宜のため、アナルプラ グの常時装着と一回二百cc、一日四回の浣腸を義務付けられ、最早自然排便の不可能な 体になってしまったようなのです。 (亜矢、お前もそうなのか?) 試しに、膣口で遊ばせて愛液でぬるぬるになった中指を亜矢の肛門に宛がってみると、 驚いたことに、自分からもぐもぐと蠢いて指を付け根まで呑み込んでしまうではありま せんか。更に引き込もうとする動きに逆らって指を抜いてみると便は全く付いていませ ん。どうやら亜矢も浣腸を日課にさせられているようです。 僕は少し言葉でも嬲ってみることにしました。性器と化した排泄孔に再び指を這わせ、 指が呑み込まれると同時にわざと大きな声で言います。 「あっ、あれ? 亜矢のお尻の穴、これ、どうなってんの?」 亜矢の裸身が凍りつきます。 「んはぁ……そ、それは……」 ちんぽから口を離して答えようとしますが言葉が続きません。親父の調教の成果をうっ かり発揮してしまったことをさぞ悔やんでいることでしょう。 「それは、何?」 僕は指を肛門に埋めたまま舌で肉真珠を責めながら意地悪く追及します。 「ああっ……それは……はあっ……お浣腸のせいで……ああんっ」 「浣腸? 便秘してるの?」 「う、うん、そうなの……あん……それで、スムーズに……あっ……呑み込むクセが… …付いちゃったみたい……」 「ふーん、でも、ものを出すところに吸い込むクセが付いちゃったんじゃ、自然にウン チするときは大丈夫なの?」 「……」 「もしかして浣腸無しだと全然排便できないとか?」 「……」 「できないんだね?」 僕のちんぽに頬を寄せたまま、亜矢がこくりと頷くのがちんぽ越しに分かりました。僕 は肛門から指を抜き、恥丘を撫で擦りながら、追い討ちを掛けるように聞きます。 「それからさぁ、ここの毛、ほんとは剃ったんじゃないだろ?」 亜矢は少し躊躇してから答えます。 「うん……ほんとは、高三にもなって恥ずかしいんだけど、まだ生えてこないの」 (本当だろうか? それともやはり親父との関係を隠すための嘘か?) 判断が付かないまま僕は黙り込みました。無言になった僕に不安を感じたのか、亜矢が ちんぽを握り締めるようにして聞きます。 「あたしのこと……嫌いになった?」 「正直言ってショックだよ。亜矢がカタワだってこともそうだし、それを僕に隠したり 、嘘をついたりしたことにもね」 『カタワ』という言葉に亜矢の裸身が震えました。親父の快楽のために不具となってい く自分、という現実を改めて認識したようで、声を忍し殺して嗚咽しているようです。 でも、その一方でそういう境遇に興奮してもいるのでしょう、亜矢が嗚咽に身を震わす たびに、僕の眼前でひくつく生殖孔からも滾滾と涙が溢れてくるのでした。 「こういうことだと、亜矢との付き合いも、もう駄目かもしれないなぁ」 僕は、そんな心にも無い冷酷なセリフで、亜矢をもう一押ししてみました。 「そ、そんな……お願い、精一杯尽くすから、そんなこと言わないで」 亜矢はちんぽを握りしめたまま体の向きを替え、涙に潤んだ、ぞくぞくするような縋り 付く眼差しで僕を見つめます。思わず亜矢の裸身を抱き締めそうになりましたが、それ が親父の計画を守るための亜矢の演技なのだ、ということを思い出して、僕はかろうじ て踏みとどまりました。 「でもなぁ、こんなことがあった後で、これから亜矢とうまくヤッていける自信が無い よ」 「そんな……何でも、何でもするから、思い直してっ」 (かかった!) 僕は心の中で北鼠笑みました。 「ほんとに何でも? そうだなぁ、じゃあさ、亜矢のヴァギナだけで僕をイカせてみてく れる? こんなことのあった後でもイケるようなら、考えてみるよ」 亜矢がほっとするのがわかりました。 (俺をイカせるのなんか簡単だと思ってるな。そんなに親父に鍛えられたっていうのか よ?) 「うん、わかった……スキン、着けてあげるね」 無粋なゴムを取り出しながら亜矢が言いました。 「あ、外に出すからいいよ」 「駄目よ、先走りの液にも精子は入ってるんだから。今日、危険日なの」 「いいって言ってるだろ!」 僕は有無を言わせず、亜矢の裸身に圧し掛かり、我慢汁を滴らせていきり立つ授精棒を 亜矢の受胎口に押し込もうとしました。亜矢は必死で後ずさりして逃れようとします。 と、そのとき、亜矢の肘がかくっと崩れ、亜矢はベッドに倒れ込んだのでした。どうや ら、やっと薬が効いてきたようです。 「えっ、何? どうしちゃったの、あたし?」 狼狽する亜矢に僕は笑って告げました。 「なあに、お茶にちょっと隠し味をね」 「ひどい……こんなの犯罪よ! 警察に訴えるわ!」 急速に自由が利かなくなっていく裸身を悩ましくくねらせて尚も僕から離れようとしな がら亜矢は叫びます。 「いいよ、そのときは僕も知ってることを洗い浚いぶちまけてやるさ」 亜矢の動きが一瞬止まりました。一体何を知っているのだろう、といぶかしむように僕 を見ます。 (何もかも知ってるのさ) 心の中でそう呟き、僕はその隙に乗じて亜矢の裸体を組み敷いて、両腿を抱え込み、溢 れる淫液できらきらと輝きながら物欲しそうに蠢いている生殖口に狙いを定めました。 「いやっ、やめてっ、助けてっ、麻紀ちゃんっ」 「残念だね、麻紀は部活で夕方まで帰って来ないよ」 僕は嘲笑いながらそう告げましたが、亜矢は尚も叫びます。 「助けてーっ、麻紀ちゃーんっ」 「往生際が悪いなぁ、うちは防音はバッチリなんだ。叫んだって、学校どころか、表に だって聞こえやしないよ」 と、丁度そのときです。部屋のドアが突然開き、魔法のように妹が現れたのでした。 「お兄ちゃん! 何やってるの!」 「麻紀!? 何で、ここに?」 僕は動転した頭で、必死に状況を理解しようとしました。そうこうするうちに、次第に 自分のはまった罠が見えてきました。 (そうか、亜矢が窓の外を気にしてたのは、帰るきっかけを探してたんじゃなくて、急遽 呼び戻した麻紀が帰ってくるのを待ってたんだ。そして、麻紀がこっそり帰ってきたの を確認してから、俺を誘惑したんだな。畜生、結局、証人が親父から妹に代わった以外 はまるっきり元のままの計画にまんまとはまっちまったわけか) 僕は自分の間抜けさに地団駄踏む思いでしたが、ふとあることに思い当たりました。 (親父の代わりに妹……麻紀は代わりであって親父と同じじゃないんだ。親父は今日明日 は帰ってこない。親父なら絶対絶命だけど、麻紀ならチャンスはあるぞ!) 僕は賭けに出ることにしました。 「性奴隷誓約書第六条は『わたしたちは、ご主人様の指定するどなたのご命令にも、ご主 人様のご命令に対してと同様、絶対服従することを誓います。また、どなたへ貸与、譲渡 されても一切異存はありません』なんだよね?」……
2003/01/23 21:34:36(zVlJzGJp)
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