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1:一つ屋根の下
投稿者:
ぼぶ
俊司は帰りを急いでいたが書類の山の処理に手間取り終わった頃には約束の時間はとうに過ぎていた。
やっとの思いで、店にたどり着くと、みなですでに出来上がっていたが、ちゃんと俊司の分の料理を残しておいてくれた。 駆け付けで飲み、ようやくみんなのペースに追いついたころに店を出た。 さて、2軒目どうする~という声が上がった。 俊司以外は職人で酒は基本的に強いが、仕事柄夜遅くまで飲むことはない。 普段の現場では俊司が取り仕切っている面々と言うこともあるし、色んな現場を一緒に歩いてきた仲だから、気が知れていた。 就職以来からお世話になっている職人さんもいて、お互いに切磋琢磨し、おかげで俊司は色んな資格にも挑戦した。 今では、職人レベルとはいかないが、DIYならば、素人レベルではない。 自分の部屋の棚や車のタイヤ置きなど自作で作ったものが家にはたくさんあった。 10人以上の大人数だったこともあり、2軒目の趣向が違ってきた。 フィリピンパブやキャバクラに行きたい人もいれば、普通に飲みに行きたい人もいた。 俊司も疲れていたこともあって、どちらかというと、普通に飲んで帰りたいと思い、 それぞれ分かれて、俊司たちは2軒目に居酒屋に入った。 しばらく飲んでいると、職人さんの一人が女子大生を3人連れてきた。 何事かと思えば、そのうちの一人が職人さんの娘さんだと言った。 内心、驚きながらも、別に飲めばいいのに、女子大生たちが来たことで席に華が出来た。 その一人が俊司の隣に座った。名前は莉佳子と言った。 話は盛り上がり、別れ際に莉佳子と連絡先を交換していた。 さすがに職人さんの娘さんの手前、そこでどうこうしようとは思えなかった。 そこから俊司と莉佳子は時折連絡を取り合う仲になっていったが、俊司の仕事が忙しく会うタイミングを逃していた。 莉佳子との出会いから4か月ほど経った時に、上司から連絡が来て、強制的に3日連続で休みを取ることになった。 初日は寝るだけど決めたものの、2日目、3日目くらいはどこかに出かけたくなるものだ。 平日ということもあり、友達に連絡を取っても予定が付かず、28歳の男だし、それなりに女友達もいたから連絡を取ってみるが予定が合わず、 ふとスマホを眺めていて、莉佳子の事を思い出した。 2日目の夕方、莉佳子は待ち合わせ場所に先に着いていた。 久しぶりに連絡を取ったにも関わらず、莉佳子は変な余所余所しさはなく、前に飲んだ時のように気軽に接してくれて、俊司は助かった。 とは言うものの、相手は20歳になったばかりの女子大生で、28歳の普段は職人に囲まれている男の話なんか面白くもないだろうなとか余計なことを考えていた。 そんな心配なんか、どこ吹く風で、莉佳子は俊司の話に乗ってくれて、ふらっと入ったお店が実は名店と言われていた老舗で予算よりかなりオーバーな夕飯となってしまったこと以外はうまくいった。 「これからはまめに連絡くださいね。」 莉佳子はそんな言葉を残して、俊司と別れた。 不思議なもので、そこからタイミングが合い、俊司と莉佳子はデートを重ねていった。 年齢を気にするあまりに、俊司が告白できないでいたが、莉佳子の21歳の誕生日にようやく告白して、付き合うことになった。 それまで幾度となくデートを重ねてきたこともあり、二人はホテル街へと消えていった。 莉佳子からしたら、3人目の男性だったのだが、俊司との行為は2人目までとは全く違うもので、心行くまで満足できたことに莉佳子自身も驚いた。 付き合い始めて、3回目のデートの時に、俊司が年齢的にも結婚を考えなければいけない付き合いであることを告げると、 莉佳子ももちろんそこを踏まえて、お付き合いをすることにしたと答えた。 「じゃあ、お父さんにちゃんと挨拶にいかないとな~」 俊司が言うと、 「うち、親が離婚してお父さんいないんだよね。だから、安心して。」 と莉佳子の言葉に、俊司が 「現代っ子なんだね~」とのんきに答えると、 「そんな事言われたの初めて。」とさっきのぎこちなさがなくなり笑顔を見せた。 莉佳子には、母親と他に2歳年下の妹がいることも教えてくれた。 そこから1か月も経たないデートの後、俊司はいつものように莉佳子の家まで送って帰っている時に、 「ちょっと待って。」と莉佳子が車を止めるように言ってきた。 目の前には3階建てのマンションというか、アパートというか、コーポと言ったら良いのか、そんな建物があった。 莉佳子は、車から降りると、郵便受けに走っていき、それらに入れられたチラシ類を束のように持って帰ってきた。 「えっ?」と俊司が言いたそうな表情をしていると、 「ここは、うちが持っているマンションなんだよ。あと、あそこと…」 と見える範囲のあっちこっちと指をさしていく。 「お母さんが不動産管理をしてるっていうのは、自分の持っている不動産ってこと?」 莉佳子は俊司の問いに頷いた。 たしかに、莉佳子の家に送るたびに、昔ながらの大きな家だなと思っていたが、そこまで地主とは知らなかった。 とはいえ、駅から少し距離があるし、周りは新興住宅地で、駅前もそんなに栄えているわけではない。 それでも、もしかしたらそれが自分が管理していくことも考えなければならないと思った。 とりあえず莉佳子を送り届けた後、莉佳子に言われた建物を見ていく。 同じような建物がそうだろうと思っていたら、周辺だけで8件ほどあった。建物の名前を見たら、同じような感じなので、間違いはないと思う。 だけど、これをお母さんが一人で管理しているのは大変だろうと思った。 莉佳子と付き合い始めて、1年が経とうとしていた、莉佳子自身も就職が無事に決まり、あとは卒論と卒業を待つだけだった。 卒業のタイミングで結婚という話もあったが、『仕事』を経験しておいた方が良いと俊司が説得したことだった。 それで間接的だが、どうやらお母さんからの株も上がっているらしい。 結婚は先にしたとしても、真剣に付き合っている以上、一度挨拶しておいた方が良いと思い、莉佳子と相談して、日程を決めた。 莉佳子の母親である美里と会って、驚いたのは、若い事だった。 22歳で莉佳子を生んだというから、その時で41歳か42歳だった。 莉佳子が話し上手な感じだが、美里はどちらかというと大人しそうな感じで、周りに合わせて相槌を打つような感じだった。 妹の美佳子もどちらかというとそんな感じだったが、とりあえず挨拶はうまくいった。 祖父母は両方とも少し離れた今でいうシニアマンションを買って、そこに住んでいる事も聞いた。 今は里美が一人で大家さん家業をしていると言っていた。 その話を聞いた俊司は、休みの日に手伝いに来ると美里に約束をした。 そこからしばらく経った、休みの日の朝早く、電動工具などが入ったコンテナを莉佳子と一緒に車に積んだ俊司はの姿に手伝っている莉佳子も嬉しそうだった。 前日、莉佳子は大学からの帰りに俊司と待ち合わせして、少し飲んでから俊司の家に泊まった。 仕事でもたまに使うから、日曜大工のお父さんが揃えるどころではなく、ちょっとした職人さんでさえ欲しがるような工具も俊司は持っていた。 美佳子はバイトで、里美は一人で二人を待っていて、まずはそれぞれの建物の草むしりから始まった。 見える範囲には8棟だったが、離れたところには3棟あり、全部で11棟あった。 しかも、外側から見て、補修が必要そうな個所もチェックする。 3人で手分けして、「簡単でいいよ」と言われたにも関わらず、終わった頃にはもう午後になっていた。 出前のそばで遅いお昼を済ませると、今度は里美が一人で出来ないような補修を俊司が任された。 その間にも、里美の携帯が鳴り、居住者さんと何やら話をしていた。 意外に忙しいぞ…と俊司は思いつつも、ホームセンターに材料を買いに行き、持ってきた工具を使って補修をしているうちに、 あっという間に夕飯の時間になった。 莉佳子は俊司の手伝いをしていたこともあり、二人とも汗だくだった。 里美は、ずっと気になっていた補修箇所が直されたことで、喜んでいた。 3人とも、シャワーを浴びてから、里美がご馳走してくれると言うので、近場の居酒屋に飲みに行った。 そこで俊司が莉佳子ではなく、里美の新しい彼氏という感じになっていて、話が変に盛り上がってしまった。 もちろん3人で否定したが、すでに酔っぱらった人たちの耳には入っていかなかった。 お酒も入ったこともあり、俊司はその日泊まることになった。 大きな家なので、部屋は空いているのだが、莉佳子の部屋に布団を敷いて寝ることになった。 莉佳子は初めて自分の部屋で男性に抱かれた。 「声を出すと聞こえちゃうよ」 俊司の言葉に両手で口を覆うが、声以上にいやらしい音が莉佳子の股間から部屋に聞こえていた。 「入れて欲しいの?」 頷いた莉佳子に「何を?」と聞くと、莉佳子はそれに手を伸ばして軽く握ったが、 俊司に促されて、 「おちんちん…入れて欲しい。」と言ってから、自分からそれを口に咥えた。 俊司の準備が整ったのを見計らって、莉佳子はベッドに寝転がって、自分から足を大きく開いた。 場所は関係なく、俊司は莉佳子に十分すぎるほどの満足感を与えていく。 「ごみでばれちゃうかも」と俊司に言われて、初めて精液を口で受け止めて、飲んでみた。 莉佳子はここまで来たら、子供が欲しいのが本音だったが、順番は守らないといけないとの理性も働いた。 翌日も少し手伝いをしてから、俊司は帰ったのだが、たまたま里美と二人きりになったときに、 「こういう仕事は好き?」と聞かれた。 元々現場仕事をしている俊司からしたら、好きに決まっていた。 そう答えると、里美は嬉しそうだった。 そんな話を帰ってから、電話で莉佳子としていると、両親の離婚の原因がその仕事だったということだった。 元々父親はサラリーマンで休みの日に大家家業を手伝うはずだったのが、当時健在だった莉佳子の祖父が父親の不器用さを責めるような事を言ってしまい、 そこから手伝いをしなくなって、本当は両親と別居の話もあったが、里美が年配の二人だけを残しておく事は出来ないと言うのが、離婚の原因だと教えてくれた。 莉佳子や美佳子と父親の関係も悪くなり、18歳になるまでは養育費と学費を出してくれたが、大学に入ると入学金と1年生の学費だけを払って、あとは誕生日にプレゼントを贈ってくるだけの関係になってしまった。 養育費と学費を出してくれているだけでもありがたいと思うが、莉佳子は父親の事を語るときには少し寂しそうな感じなのが、声だけでも分かった。 手伝い始めて、1年が経つ時に、莉佳子はその日は友達と遊びに行くためいなかった。 美佳子も途中まで手伝ってから、バイトに出かけていった。 里美と二人、外で作業していたが、ゲリラ豪雨が降ってきた。 作業の関係で中途半端に出来ずに、キリがいい所までやったときには、二人ともずぶぬれだった。 柄が付いていたものの、基本的に白だった里美のロンTはその肌を透けさせていた。 里美の持っていたマスターキーを使って空き部屋に避難した。 手拭いで体を拭くの上から拭いたが、手拭いもすでに濡れていたからそんなに効果はなく、俊司は無意識に上半身を脱いでしまっていた。 シャツを絞り、浴室の窓を開けて、干した。 とりあえず雨が止むまで、二人で床に座っている時に、里美が子育てと不動産管理もあって、男どころの話じゃないことを聞いた。 離婚の原因がそこにあることもあるだろうし、あえて詮索はしなかったが、すっぴんでもそれなりに綺麗な感じの里美がもったいないような話で返した。 どこか卑屈になっている感じが里美からしていて、それを慰めるだけのつもりだった。 顔を近づけると「ダメ」と何度も小声で言われたのに、俊司は里美にキスをしていた。 言葉では拒否しながらも、キスを受け入れた時点で里美の負けだった。 濡れたシャツが脱がされ、ズボンも脱がされた。 空き部屋のカーテンが掛かっていない窓の外はまだ土砂降りの雨だった。 「ダメ」と言葉では拒絶しながらも、里美は身に着けているのが、靴下だけの姿にされていた。 後ろから抱えられるようにされて、足を大きく開かされて、里美の股間には俊司の手が伸びてきていた。 「ほら、まだ女として十分じゃないですか。僕は里美さん、抱けますよ。」 「ダメ」と言いながらも里美の股間から溢れてきたものが、フローリングの床に伝っていた。 「二人だけの秘密にすれば…」と里美は目の前に差し出された俊司の一物を口に含んだ。 濡れたズボンが丸められて、枕代わりになり里美がフローリングの上に寝転がると、俊司が里美の足を大きく開いて、 里美の股間を舐めまわしてから、里美に当てがった。 「入れるよ」 俊司の言葉に頷くしかなかった。 10年以上男から遠ざかっていたそこに一気に俊司のが入ってきた。 しばらくは動くことが出来なかった里美だったが、そのうち無意識に腰が動いていた。 俊司が壁に寄り掛かる感じで対面座位をしている時には俊司に促されたのもあったが、里美は腰を動かして、 自ら快感を得られるところに俊司のを押し当てたりしていた。 「たまには、男も良いでしょ。」 俊司の言葉に答えずにいると、下から突き上げられた里美は頷くしかなった。 「もう秘密を共有したから、これから里美さんの事も面倒見ますよ。」と俊司は耳元で囁いた。 里美を抱き寄せて、キスを里美が受け入れたことで、それが承諾されたものだと思った。 最後は里美を後ろからして尻に出した。 それを手拭いで拭うふりをして、一部指に乗せて、そのまま里美の股間の中に指を埋めた。 すでに雨が止んでいた。 二人ともパンツまで濡れていたから、パンツは履かずに、ズボンだけ履いて、部屋を綺麗にしてから家に戻った。 その間、ほとんど無言だったが、家に入る手前で里美が「絶対に内緒にしてよ!」と少し𠮟りつける感じで俊司に言った。 バイトから帰ってきていた美佳子は俊司と里美の姿を見て、シャワーへとせかした。 俊司は先に里美にシャワーを浴びさせている時に、美佳子に「男物のパンツってある?」と試しに聞いてみた。 美佳子は「あっ!」というような表情で、「そうだよね~。買ってこないとない…」と笑みを浮かべて答えた。 「じゃあ、ノーパンで帰るか」と笑いながら、俊司も答えた。 パンツは莉佳子が帰ってくるときに買ってきてもらうことも考えたが、いつ帰ってくるかも分からないし、車で来ていたから、 車のシートにビニールを敷いてシャワーも浴びずに帰ることにした。 帰り際に、里美と連絡先を交換することを忘れなかった。
2024/06/05 18:02:03(8UXK31Ec)
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