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昼間だというのにその部屋はカーテンが閉めきられていた。 ドアが開き大柄な中年の男が入ってくる。 男はポケットからシワだらけの万札を1枚取り出し、ベッドのヘッドボードの上に無造作に置いた。 男がゆっくりとベルトに手をかける。いたって冷静だ。 玲子の前にイビツな肉の塊が差し出される。 太く寸胴な肉塊の棒にはゴツゴツとした血管が隆起し、その先端にはエラの張った亀の頭が据えられている。 それは緩やかなカーブを描いて反り返り、まるで首をかしげるように頭が左寄りにくねっている。 すでにその亀の口からは透明で粘度のあるカウパー液が滲み出ていた。 ソレは玲子が今まで見てきた中でもっとも卑猥で凶暴だと思った。 男が玲子をベッドにかるく押し倒し、その上に逆さまに覆いかぶさる。 ちょうど6と9の形。シックスナイン。 玲子の顔の上で鈍く光る亀の頭がヒクついている。 玲子は無言のまま口を開き、その大きな亀の頭を頬張った。 玲子の舌の上にヌルリとしたカウパー液が触れる。 男もまた逆さまに玲子の股に顔を埋め、ピチャピチャと音を立てている。 しかしその男の行為は玲子に快感は与えることはない。 すべてはこの後に控えている行為のための準備でしかない。 ただ滑りを良くするためだけに行われる。快感を伴わない無感情なクンニリングス。 十分に唾液を塗り終えた男は腰を上げ、玲子の口から肉棒を取り上げる。 玲子は名残惜しそうに口を開けたままでいる。 男は玲子の両脚を捕まえてそれをVの字に大きく開く。 腰を微動させ狙いを定めている。有能な狙撃手のように。 男の微動が止まる。狙いが定まったようだ。 掴んだ両脚をぐいっと前に倒し、男が玲子の中に滑らかに侵入する。 玲子は喘ぐように口を開けたものの、声は出さなかった。 男の鼻息と腰を打ち付ける音が次第に大きくなる。昼間には相応しくない卑猥な音。 音が外に漏れていないだろうか。 息子が学校から帰ってきてしまわないだろうか。 玲子は最中そんなことを気にしていた。 やがて、荒々しく攻撃的なピストン運動がピタリと止み、男が体を震わせている。 玲子は中に注がれるその温度を体の奥深くで感じている。 余韻から解放された男が玲子の中から愚息を抜き取り、服を着直す。 男が部屋を出る間際、ニヤつきながら玲子に言った。 『あんた、ダッチワイフみてぇだな』 終始無言だった玲子は最後に一言だけ口を開いた。 「お買い上げ、ありがとうございました」 30分にも満たない行為。 玲子はその間だけ心を捨てて男達の性玩具となるのだった。 続く
2018/10/17 23:14:28(SECMPVn0)
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モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
その日の朝のこと。 「今日は午後からお客さんがみえるから、学校が終わったらどこかで遊んでらっしゃい。はい、これ。お小遣い」 玲子は息子の智樹に3千円を渡した。 『うん、、ありがと』 中学生の智樹にとって3千円はそこそこの額だった。しかし彼はどことなく申し訳なさそうに受け取る。 「夕方まで帰ってきちゃダメよ、いいわね?」 『うん、分かってるって』 また今日もか... 智樹はそう心の中で呟いた。 一昨日もそうだったし、先週もほとんど毎日同じように言われた。智樹はなぜそんなにたくさんの客が母を訪ねて来るのか分からなかった。それで以前、玲子に聞いたことがあった。 『母さんのお客さんて、何の人?』 「ん? そうね、仕事の人よ」 そう答えただけで、あとは何も教えてくれなかった。 智樹は学校帰り寄り道をしてから帰る。近所のゲームセンターの店員とも顔馴染みになったし、少しワルそうな高校生達のグループにも入れてもらった。毎回渡される3千円の小遣いは使い切れないときもあった。そんなときはその高校生達に渡していた。 『よぉ、トモ、おつかれ』 『なぁ、今日も頼むよぉ(指でコインの形をつくる)』 『はい、、コレ、使ってください』 『さすが俺らのトモ様、いつも悪りぃな 笑』 カツアゲなんかじゃない、自分でそうしてるんだ、と自分に言い聞かせた。そんな寄り道も何度も続くとさすがに嫌気がさしてくる。夕方にはまだ早いが、やることもない彼はゲームセンターを出て家に向かって歩き始めた。 途中、家のすぐ近くの道で大柄な中年オヤジとすれ違った。智樹の家は袋小路の先にある。住人以外の人間はほとんど来ないはず。 彼は首を傾げつつ家に入った。 続く
18/10/18 01:48
(Cp2Zifdv)
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モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
『ただいま』 「おかえりなさい、早かったわね」 『うん、ごめんね、、まだ夕方じゃないのに帰って来ちゃった。お客さんは?』 「うん、、ついさっき帰ったわ」 『その人って、体が大きいオジサン?』 「えっ、、?」 『さっき、そこの曲がり角ですれ違ったから、もしかしてと思って』 「そう、、どうかしらね」 玲子はYESともNOとも言わずはぐらかした。わざとらしく鼻歌まじりに冷蔵庫を開け、夕飯の支度をし始める。智樹はそんな母を訝しみながらも部屋着に着替えるために自室に向かった。 母の寝室のドアが少し開いている。普段なら気にも留めない智樹であったが、そのときはなぜか引き寄せられるように寝室へと足が動いた。 ベッドのヘッドボードにくしゃくしゃの1万円札が1枚置いてあった。いつもは綺麗にしてあるはずの掛け布団が乱れている。それに僅かながら獣が発したような独特の匂いが残っている。 智樹は違和感を感じた。 自室でその違和感について考えていたが、すぐに母に呼ばれた。 夕飯の支度が済んだようだ。 智樹は食卓に着く。 ダイニングテーブルに向かい合って座る智樹と玲子。父親は智樹が小学生の頃に事故で死んだ。一人っ子の智樹はそれ以来母と2人で暮らしている。 智樹は最近疑問に思いはじめたことがある。それは母が無職であるということだった。一家の大黒柱である父親が死んで家計は苦しいはず。なのに玲子はパートすらしていない。仕事の客が来るということは、家で内職でもしているのだろうか。 智樹はそんなことを考えながら食卓に並んだ肉汁溢れるハンバーグを箸でつついていた。 続く
18/10/18 12:23
(RxNk5M5b)
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モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
週末の土曜日、まただった。 「智樹、急なんだけど、今日も午後からお客さんが大勢みえるのよ。だからその、また、、」 玲子が言い終わる前に智樹が返す。 『分かってるよ、夕方までまたどっか行ってくる』 「智樹、、いつもごめんね」 『気にしないで。仕事のお客さんなんでしよ? しょうがないじゃん』 玲子は智樹に1万円札を1枚渡した。 それを受け取った智樹は身支度をして家を出る。またいつものゲームセンターに行こうか、それともどこか別なところに行こうか、 そんなことをぼんやりと考えながら歩いていたら、角を曲がったところで出会い頭に人にぶつかった。 『おい、ガキ! ちゃんと前向いて歩け!』 『す、すいません』 ガラの悪そうな大人の男達だった。4人の男達は智樹を無理矢理に退かすと、袋小路の先にある彼の自宅の方へと向かって歩いていく。家には母親が、玲子がいる。嫌な予感がした。智樹は男達にバレないように離れて後をつけた。 続く
18/10/18 22:12
(3yPLhezf)
投稿者:
モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
智樹の予感は的中した。
男達は玲子のいる自宅へと入っていった。しかも皆自分の家に入るかのようにすんなりと。男達が家に入るのを確認し、智樹も玄関前までやってきた。自分の家だというのに、なぜか他人の家に忍び込むような罪悪感を感じている。この玄関を開けたら何があるのか。母が言う《仕事の客》がまさに彼らなのか。知りたいようで知りたくない。不思議な感覚に陥っていた。 玄関の鍵は開いていた。 智樹は音を立てないよう静かに家の中に入り、ドアをそっと閉めた。 1階のリビングには人気がない。2階から何人かの低い声が聞こえる。きっとさっきの男達に違いない。玲子の寝室だ。智樹は階段をゆっくりと上がっていく。途中で智樹は自分が丸腰であることに気づく。しかし階段を上る足は一歩また一歩と確実に玲子と彼らのもとへと近づいていく。 寝室のドアが閉まりきっておらず隙間が開いていた。中から男達の低い声がする。智樹は恐る恐るその隙間から様子をうかがった。 ベッドのヘッドボードには何枚もの1万円札が置いてあるのが見えた。 続く
18/10/18 22:18
(3yPLhezf)
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モンスーン
◆LcZFM.jE8Y
ベッドの中央、静かに座る玲子の姿があった。 白い肌に透け感のある黒い下着を纏っている。 その下着は男達に対する扇情的な役割は十二分に果たしてはいるものの、本来下着が有するべき機能はまったく持っていないようだ。 そんな玲子の周りを裸の厳つい男達が取り囲んでいる。 皆、自分のモノが一番だと言わんばかりに、他人のモノを蔑んだ目で見ている。 玲子に向けられた合計4本の肉棒はまるで自由な意思を持っているかのように、ときおりビクンビクンと跳ねている。 4本それぞれ色や形に個性があり、彼ら一人ひとりの分身であるかのようだった。 最初に玲子の体に触れたのはリーダー格の男。 玲子の背後にまわり両手でその柔らかな胸を揉む。 玲子は目をつむったまま黙っている。 残る3人の男達は、彼の手の動き、乳房にめり込む指先、玲子の表情を注意深く見守り、股間のモノを一段と膨らませる。 男の右手は乳房を離れ、へその上を通過し、小さなショーツの中へと滑り込んでいく。 男が手を半分ほど差し入れたところで動きを止めた。一瞬戸惑ったような目をしたがすぐに理解したようだ。 男は玲子に膝立ちになるよう耳打ちし、玲子がそれに従う。 男がほかの3人を見渡しニヤリと笑う。 次の瞬間、玲子の穿いているショーツを一気に下げた。 滑らかな恥丘に綺麗な縦スジが1本、露わになった。 それを見た男達が一斉にどよめく。それは覗き見する智樹からもよく見えていた。 男が右手の中指をその縦スジに這わせていく。 クチュッ、と音がした。 その音が合図であったかのように、中指の動きが忙しくなる。 グチュッ、グチュッ、と次第に音が卑猥になっていく。 『このパイパン女、俺らに囲まれて濡らしてんぞ』 男達の中の誰かがそう言った。 リーダー格の男が目で合図をした。どうやら許可が出たようだ。 一斉に玲子へと群がる残る3人の男達。 強引に唇を奪おうとする者。 薄いブラジャーのカップを捲り、大きめの乳頭に吸いつく者。 乳房の感触を片手に感じながら、もう片方の手で尻を撫で回す者。 玲子はされるがままに受け入れていた。 4対1ははじめてだった。 もう誰が誰の手か分からない。 めまぐるしく絡みつく触覚に理解が追いつかない。 もう誰が誰だっていい。 はじめから顔も知らない男達だ。 名前も偽名かもしれない。 でもそれもどうだっていい。 自分が心を捨てている間に事が終わればそれでいい。 1人30分、4人で計120分。そういう約束だった。 そんなに長い時間心を捨てていられるだろうか。 玲子は目を閉じ、そして心をも閉じた。 続く
18/10/18 23:16
(0OJtONL0)
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