|
|
1:デートで品定めをする母。
投稿者:
カズ
『なら、お母さんとデートしてみる?それで私に決めさせてくれる?』、それが母の返事でした。長く待った僕は、それを母に言わせたことだけで嬉しかった。
日曜日の朝。起きて僕は居間に向かいましたが、母の姿は見えません。家のあちこちで物音がするので、どこかにいるのは間違いなさそうです。 冷蔵庫から牛乳を取り出し、朝食のトーストを食べましたが、結局母は現れませんでした。 一時間近く経った頃、母がようやく姿を現しました。ソファーでくつろぐ僕とは対称的に、母はすでに出掛ける準備が出来ていました。 グレーのワンピースに、黒のストッキングを履き、首元に手を回しながら、ネックレスまでをつけています。 完全に出遅れました。その辺に出掛けるだけだと思っていたので、完全に本気デートの準備をしている母を見て、少し驚いたのです。 『さあ、僕も準備でもしよ。』、そう言いながら一旦部屋に戻ります。部屋のあちこちに掛けられた数少ない服から、今日の服を選びます。 『こんなことなら、買ってくればよかった。』と後悔しますが、あとの祭りです。結局、いつも着て出るジーパン姿しかありませんでした。 その足で洗面所に向い、急いで洗面と歯磨き、手ぐしで髪を流して整えます。 そこへ、『準備出来たぁ~?』と母の声がしました。その声から、母はもう玄関近くにいるようです。『すぐ~。』とだけ答え、タオルで顔を拭いました。 洗面所を出ました。玄関に人影が見えて、母のようです。上から黒の羽織着、手にはハンドバッグが持たれていて、僕の顔を見るとハイヒールに足を入れます。 僕はおろかさに気がつくのです。昨日、大好きなはずの母に『デートしてみる?』と言われたのに、何一つ準備をしなかった自分にでした。 彼女が出来れば『好かれよう』とするのは当たり前の話。新しい洋服を選んで買い、ヘヤースタイルも気にするはずです。 それが母というだけで、僕はそれを怠ってしまったのです。完全に甘えでした。 玄関を出ると、そこに2台の車が止まっています。一台は母の乗用車、もう一台は僕の軽自動車です。 『カズくんの出せる~?』と聞かれ、ここでも慌てます。何一つ、車の掃除もしてないのです。しかし、普段から汚してはなく、『いいよ。』と答えました。 僕が先に乗り込み、助手席の扉を開いて母が乗り込んで来ます。狭い軽自動車なのに、いろんなアクセサリーがつけられているので、ますます狭く感じる車です。 それを知っているのか、母はまずこの車に乗ろうとはしません。やはり、今日は特別なのです。 ここまで出遅れて、後手になっていた僕でしたが、ここでようやく考えて行動を始めます。『K県行こうか?』と自分から誘ったのです。 『K県?どのくらい掛かる~?』と母の質問にも、『一時間ちょっとで着くわ。近いんよ。』とちゃんと答えました。 それは、数ヵ月前に仕事で行ったことがあって、分かっていたから答えられたのでした。 車が走り始め、すぐに左折を気にする不利をして、助手席の母を見ました。本気のデートモードに仕上げた母は、ズバリ『美人』でした。 ワンピースの着こなし、黒いストッキングの色気、完璧に化粧を施された顔と唇、息子の僕ですら『いい女やなぁ。』と素直に思えるほどでした。 たぶん中学の時から、母にこんな感情を芽生えさせていました。それは10年経っても変わることはなく、薄々気づいていた母に思いを告げたのです。 それからも時間は掛かりましたが、ようやく願いが叶っての今日なのです。頑張らないといけないのが分かっているのに、それが空回りをしてしまうのでした。 高速道路を走っていた僕達に、最初のパーキングが見えて来ました。『立ち寄る?どうする?』と母に聞くと、『入ろうかぁ~?』と返事をされます。 日曜日なので車も多く、かなり遠い場所に車を停めることになりました。停まるとすぐに、『ちょっと、おトイレ行ってくる。』と母が降ります。 僕はその時間を利用して、ウェットティッシュを取り出し、車内の掃除を始めるのです。この時間しかありませんでした。 母のトイレは、少し時間が掛かっているようでした。しかし、戻って来た母は『降りんの?』と僕に声を掛け、その手には缶コーヒーが持たれていています。 ここでもまた、母に気を使わせてしまったのでした。 車はパーキングをあとにします。家を出てから、いや今日起きてからの僕の気に入られ度など、きっと0点です。これでは、ただの手の掛かる子供です。 僕には、なんとか挽回するチャンスが必要でした。 車は、いよいよK県に入ります。ここからはトンネルが多く、景色も無くなるため、社内での会話が必要でした。 ところが、家を出てから約1時間、ここに来て会話が止まります。疲れもあるでしょうが、会話のネタが無くなったのです。 車を走らせながら、頭に浮かぶのは『退屈してないかなぁ?』ということばかり。なんとか口を開いても、会話はすぐに途切れてしまいます。 ここで僕は賭けに出ました。目的地はもう少し先なのですが、K県に入ったばかりのインターで高速を降りるのです。 『どこ行ってるん?』、母が僕に聞きます。もちろん答えられるはずもありません。無計画なのですから。 それでも、『まあまあ。』と返事を濁し、宛もなく車を走らせるのでした。 すぐに見えてきた看板に、僕は救われました。『AEON、この先2.6キロ。』、まさかのAEONがあったのです。 その看板を見た母も、『AEON行ってるの?』と僕に聞いて来ました。うちの県にも大きなAEONがあるからです。 そこで僕は会心とも取れる返しを、母にするのです。『こっち来ないと、手も繋げんやろ?』と母に伝えました。 少し黙り込んだ母を見て、『今の、なかなかの言葉やろ。』とほくそ笑んでしまうのでした。 車はAEONに入りました。すでに満車に近く、屋上の駐車場にまで押し上げられてしまいました。ようやく空きスペースを見つけ、車を停止させました。 『着いた~。長かったわぁ~。』と言いながら、僕は車から出ました。母も助手席のドアを開け、ハンドバッグを取りながら降りてきます。 僕はすぐに車の周囲を回り、母の元へと向かいます。僕に近づかれた母は、少しビクッとしていました。 僕の手は、ハンドバッグを持っていない母の右手を探して掴まえます。車内で『手も繋げんやろ?』と言えたことで、逆にそうするのが正解だと思ったのです。 母も同じでした。言われたことで、僕が手を掴んでくることは想定済みでした。返事をしなかったのは、『デートだから仕方ない。』と思ったからなのです。 何年かぶりに握った母の手は冷たく、とても小さく感じました。普段は大きく見えている母も、やはりその辺のおばさんと同じで小さいのです。 その小さな手を取り、店内に降りるエレベーターへと向かいます。母の手を握る僕の手がモゾモゾし始めます。 母の指の間に、自分の指を入れるのに時間は掛かりませんでした。所謂、恋人繋ぎで繋がれた僕と母、エレベーターは二人を乗せて降りて行くのでした。
レスを見る(4)
2018/10/23 14:53:45(YXo9WkIc)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。 |
官能小説 掲示板
近親相姦 /
強姦輪姦 /
人妻熟女 /
ロリータ /
痴漢
SM・調教 / ノンジャンル / シナリオ / マミーポルノ 空想・幻想 / 透明人間体験告白 / 魔法使い体験告白 超能力・超常現象等体験告白 / 変身体験・願望告白 官能小説 月間人気
1位不貞妻、淫欲の... 投稿:龍次郎 21557view 2位そして、妻は甥... 投稿:ダイエットキング 14179view 3位人妻課長 美樹 投稿:ミキ 7138view 4位引っ越す元人妻 投稿:コンビニ店長 5885view 5位白いショーツ 投稿:名無し 4397view 官能小説 最近の人気
1位ショッピングモール 投稿:純也 153533view 2位幼なじみの母親 投稿:ナオミチ 1125730view 3位不貞妻、淫欲の... 投稿:龍次郎 21552view 4位マゾだった姉、... 投稿:ナオキ 1533894view 5位人妻課長 美樹 投稿:ミキ 7136view 作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
おつかれさま-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 17:06 お口に-露出画像掲示板 - 画像見せたい女 16:32 その他の新着投稿
義理の妹がズリネタ-変態告白 17:15 一人旅-妻の浮気についてQ&A 16:43 パートから帰ってきたよ-オナニー実況 16:22 私の初体験は彼女のお母さん。-人妻との体験 16:10 ビラビラ遊び-露出実行報告 16:06 人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information
ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。 |