私の母は私が物心がついた頃より未亡人だった。
私は父のいない家庭が当たり前のように過ごし成長してきた。
小学生五年生頃に私はそんな家庭に不思議さを感じはじめて「何故、うちにはお父さんがいないの?」
と初めて母に聞いた。
答えは私が二歳頃交通事故で死んでしまったというものだった。
相手側が一方的に悪く金持ちの御曹司が酒酔い運転で父を殺したらしい。
裁判で良い証言と既に此だけの見舞金をししはらっ支払っているということを証明したくて母親も働かなくていいだけの金額を渡したらしくて、現に金に困ることなく過ごしていた。
その時は納得したものの自分が思春期を迎えて性的欲求が出てきた時に私は母親はセックス無しで我慢して私を育ててきたことに気づいた。
そんなある日私が高校一年の時に偶々頭が痛くなり早退して家に帰ると私の家の玄関から出てくる老人がおた。
老人が遠ざかってから私は家の玄関を開けた。
そうすると母親は薄いペチドール一枚で下着も着けずに「市原さん、忘れ物?」と出てきた。
私は瞬時に母親と老人の関係を悟った。