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カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:手
投稿者: テル
「帰り何時頃になる?」
「多分8時頃に帰るよ」
「じゃ、美味しいもの作って待ってるからね」
玄関で短い会話を交わし母の手からカバンを受け取る。
再び母と暮らし始めて3カ月、出勤時母からカバンを
受け取るのが日常になっていた。
帰宅時は逆に母がカバンを受け取る。
カバンのやり取りのとき、手を握ってみようかといつも思う。
思うが実行できない。親子なんだから気にせず握ればいい、と
思うが唐突にはできない自分がいた。
何かきっかけになるような会話が必要に思えるのだが、その言葉が
思いつかない。
やっと思いついた言葉を実行したのは、さらに3カ月がたっていた。
「今夜も遅いの?」
「今夜は7時頃には帰れるよ」
「わかった、はいカバン」
「ありがとう、なんだか新婚みたいだね」
「私はテルの奥さんなの?」
母はにっこりして明るい声で応えていた。
「早く行きなさい、遅れるわよ。旦那さま」
私が思いついた言葉は『新婚』だった。
『新婚』をキーワードに日常会話もそのような
雰囲気にもって行きたかった。

母も『新婚ゲームでは』を楽しんでいるようだった。
「おかえりなさい、旦那さま。ごはんにする?それともお風呂?」
「ごはん!」
食事中母がこんなことを言い出した。
「ねぇ、テル。お母さん本当に新婚みたいに思えてきちゃったのよ」
「親子だよ。でもそれもいいかもね」
「テルは本当に結婚しないの?」
「もうその気ないよ、なぜ?」
「お母さんはテルと暮らすの嬉しいけど、テルの
人生を邪魔してるような気がしてるのよ」
「考えすぎだよ、今の生活で満足してるよ」
「ならいいけど、ねぇ今度の休みにホームセンターに連れて行って」
「いいよ」
「新婚に見られるかな?」
「そりゃ、ないよ」
「手を繋いで歩こうか?」
ニコニコしながらいたずらっぽい目を私に向ける。
「え!母さんと手を繋ぐの?」
「いいじゃない、親子なんだから。子供のときは
人に会うと、私のお尻に顔を押しつけて隠れてたのは誰だっけ?」
言葉につまった私は風呂にはいることにした。
「さて、風呂入るよ」
「下着用意するね」
そう言いながら母は席をたった。
私は母の姿をめで追いちょっと悪戯してみたくなった。
「あ!人が来た!!」
その言葉に振り向きかけた母のお尻に顔を押しつけてみる。
「もぉ、テル!ビックリするじゃい!早くお風呂入りなさい!!」




 
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2016/06/29 00:03:50(xpFjXOv9)
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