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俺は狂っている。
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:俺は狂っている。
投稿者: 紺色 ◆fHUDY9dFJs
俺は狂っている。

もうずいぶん前から狂っている。

自覚したのは12歳の時だから、もうかれこれ10年になる。
俺が狂っている事は誰にも話してないし、感付かれてもいない。

俺は狂っている自分を呪い、思い悩み死にたくなったこともあった。

今はそんな事はない。仮面の被り方を覚え、大多数の中の一般人として、問題の無い日々を過ごしている。

最近俺はよく考える事がある。
例えば、同性愛者。

彼らの中で何パーセントの人たちがカミングアウトをしているのだろう。

最近ではテレビタレントでも珍しくないし、大多数の同性愛者がカミングアウトして、自分らしく本当の己を晒して生きているように錯覚してしまうが、実はそうではないんではないだろうか。

実はカミングアウトしている数の何倍もカミングアウトする事が出来ないでいる人達がいるんではないだろうか。

独り思い悩み、本来の自分、本当の自分を認める事が出来ずに自分にウソをつき、仮面を被り、遂には仮面を被ったまま死んで行く。
そういう人達の方が多いのではないだろうか。

俺は勝手にそんな人達に思いを馳せては勝手に勇気をもらっていた。
俺にも出来るはずだ。仮面を脱がずに死んで行く事が。。


「真吾!こっちこっち!」

声のする方を見ると優子がこちらに向かって手を振っていた。

「悪い。待ったか?」

「ううん。全然大丈夫。って言いつつ、おなかすきすぎて死にそうだったから、先に自分のだけ頼んじゃったけど。」

「全然いいよ。優子は何頼んだの?」

「あたしはね。これ。この緑色のパスタ。」

「あー。ジェノベーゼな。」

「そう、それ!」

俺と優子は大学時代に知り合い、付き合い始めて2年が経つ。お互い今年から社会人として働きはじめ、俺は建築事務所で建築士として、優子はアパレル会社でデザイン兼営業として、忙しい日々を送っていた。

お互い忙しいうえに休みが不規則なため、中々ゆっくり会う時間が作れず、最近はもっぱら今日のように、仕事終わりにレストランで待ち合わせをして、晩ご飯を一緒に食べて、どちらかの部屋に帰りSEXをするというのが、定番化していた。

友人からは、そんなんだったら同棲でも始めれば良いのにとよくアドバイスされるが、俺がまだ同棲には少し抵抗があった。

まだ、俺は完全ではない。まだ俺には独りになり、仮面を脱ぐ時間と場所が必要だった。それを失ってしまったら、俺はバランスを失い、仮面の被り方を忘れてしまう気がした。

「ねぇ、真吾。そう言えば、麻衣さんの結婚式ってもうすぐだよね?」

「そうだっけ?」

「そうだっけ?じゃないでしょ。自分のお姉さんの大事な結婚式でしょ。」

「すぐでもないよ。まだ1ヶ月半も先だ。」

「来月って事でしょ。もうすぐじゃない。あたし何着て行こう。着る服ないや。買わないとだね。」

「何でも良いよ。」

「何でも良いわけないじゃない。男はスーツ着れば良いんだから楽で良いけど、女の子は色々大変なんだからね。髪の毛やらネイルやら、洋服にバックにネックレス、考える事いっぱいなんだから。」

来月だ。来月を乗り切れば、俺の仮面は俺と一体化して、二度と外れる事はないだろう。

「ねえ。そう言えば、麻衣さんの旦那さんの写真見せてもらったけど、私と麻衣さん男の趣味似てるかも。旦那さんと真吾って何か似てない?」

俺の仮面が軋む音がした。

 
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2013/10/19 14:54:04(o/NmH6X7)
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