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義母・亜紀子 対決編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:義母・亜紀子 対決編
投稿者: コウジ
(義家族との体験ーーー義母・亜紀子より続く)

 僕が小村の自宅を訪ねたのは、翌日の午後二時過ぎで、アポなしの訪問でした。
 小村の自宅は団地の高台のほうにあり、敷地は周囲の宅地よりも広く、それなりに庭園
らしきスペースもあり、建物も鉄筋の二階建てで、面積もそこそこに広そうな感じでした。
 玄関のチャイムボタンを押すと、小村本人が現れました。
 突然の訪問を詫び、名前を名乗って自己紹介をしている途中で、僕の顔を思い出したら
しく、少し驚いたような表情になり、
 「・・で、私にお話というのは?」
 と彼はいって訝しげな目で僕を睨んできました。
 僕はその視線に怯むことなく、単刀直入に来訪の要件を伝えると、玄関先での立ち話程
度に済まそうと、鷹揚に構えていた小村の表情が俄然に変わり、
 「ま、ここでは何だから、中へどうぞ」
 と僕を家の中に招き入れてくれました。
 広い応接間に通された時、ここで義母が襲われたのか、と妙な感慨を持ちながら、僕は
柔らかいソファに座ると、
 「小村さん、早速で申し訳ないのですが、僕の母への干渉は今後一切止めてただきます
か?」
 と早々に切り出しました。
 この家への長居と、小村との長い会話は無用だと考えていました。
 「いきなりどういうことですかな?」
 僕の前のソファに座り込んだ小村は、まだ泰然自若とした態度でしたが、
 「昨日のことですが、あなたは僕の母に暴行しようとしましたね?」
 と僕がまた単刀直入に核心に触れたことをいうと、小村の顔の表情が見る間に変貌しま
した。
 「な、何をいい出すんだ、君は」
 「母はあなたからこれまでに何度もあった、交際や結婚の申し込みを、はっきりとお断
わりしているはずです。これ以上母にはもうつきまとわないでやってください」
 「わ、私は何も・・つきまとうなんて・・町内会の仕事として、話をさせてもらってい
るだけだよ、失礼なっ」
 六十過ぎの白髪の頭の小村の顔に赤みがさし、怒りの表情が現れ出ていました。
 「僕は母から昨日のことは全部聞きました。これもあります」
 小村の怒りの顔に少し肩の竦む思いでしたが、僕は相手の視線から逃げることなくそう
いって、スーツのポケットから義母から預かった小型のボイスレコーダーを徐に取り出し、
小村の前に突きつけました。
 さすがに元大手の商社マンらしく、それがどういうもので何を意味するのかすぐにわか
ったようで、すぐに態度を豹変させ、
 「わ、私は君のお母さんには決していい加減な気持ちで話をさせてもらっているのでは
ない。し、真剣に考えている」
 「母には残念ながら、もう再婚の気持ちとかは一切ないようです。だから、これからは
もう、どうか母にはそのことでつきまとわないでやってください」
 僕は正面の小村から視線を逸らすことなく、強い口調でいって、
 「突然お邪魔してすみませんでした。どうかよろしくお願いします。これで失礼します」
 とそういってソファを立ちました。
 義母のことを小村の前で、自分が母といっていたことを、僕は何気に思い浮かべていま
した。
 呆然とソファに座り込んだままの小村に背を向け玄関を出ると、僕は深呼吸をするよう
に、息を一つ大きく吐きました。
 早くに退散したのは逃げたつもりではなく、いうだけのことをいったら一刻も早くこの
場を立ち去りたいという思いだけでしたが、小村の口からはっきりと、義母との絶縁を了
承するという言質をとっておくべきだったという後悔が僕の心にかすかに残りました。
 門のところを出ようとすると、
 「浩二っ・・」
 と聞き覚えのある声が前方でしたので見ると、派手な黄色のダウンジャケット姿の小村
武が、片手を上げてこちらに向かって歩いてきていました。
 「や、やあ・・」
 僕も驚きの表情で手を上げて彼に応えましたが、ここが小村武の家の前で、彼がここに
いることは不思議でも何でもないということに気づきました。
 「何してんだ、こんなとこで?・・俺んち来てた?」
 「あ、ああ、ちょっと君のお父さんに用あってな。・・町内会のことで」
 「ああ、そうなんだ。俺はちょっと荷物取りに来ただけなんだけどな。親父、いたか?」
 「ああ、見えたよ」
 「そうか、いたか・・。いや、最近はここにもずっと帰ってきてなくて、親父ともほとん
ど会ってないし、口も聞いてないんでな・・」
 「・・そうなのか。邪魔したな、帰るわ」
 「あ、ああ、またな。・・ところでこんなとこで何なんだけど、野村加奈子とは最近は・
・?
 「またか。・・会ってなんかいないよ」
 「そ、そうか。ならいいんだけどな」
 「いいんだけどって?・・スカウトのほううまくいったのか?」
 「あ、ああ・・ま、ボチボチな」
 「そ、そうか。じゃ・・」
 門の前でそれだけの立ち話をして、僕は小村武と別れました。
 野村加奈子の話の時には、何か二人とも歯切れが悪くなり、お互いが奥歯にものの挟まった
ような口ぶりになっていたのが、何か妙な感じがしました。
 加奈子とはあれ以来、一度も会っていなく、連絡もとっていませんでしたが、僕は小村武の
口ぶりに何か妙に濁ったようなものを感じていました。
 加奈子にはあの時、こちらから一方的に連絡も何もしないでくれといってあった手前、僕か
ら彼女に連絡することはできないことでした。
 どこに向かうともなしに走らせていた車のハンドルを握り締めながら、僕はまだ加奈子のこ
とを考えていました。
 加奈子のスカウトの話で、何かの進展というか、動きがあったかのような、小村武の顔と少
し狼狽したような表情が、僕の心の底に妙な澱みを残していましたが、加奈子への手前、こち
らからはどうすることもできないことでした。
 いい加減な性格の僕は、そこでもう加奈子のことは考えるのは止めることにして、今頃は家
に一人でぽつねんといるであろう、義母の顔を思い浮かべることにしました。
 時計を見ると三時半過ぎでした。
 義母には、今日小村の家に行くとは話してはありませんでした。
 小村に会って話をするとは、昨日の抱擁の後でいましたが、すぐに行動するとはいってはな
かったのです。
 義母の愁いを漂わせた顔を思い浮かべると、僕はもう矢も盾も堪らず、彼女に会いたくなり、
市内を行くあてもなく走らせていた車を、自宅に向けてハンドルを切っていました・・。
 

        続く
(筆者付記)
長くお待たせして申し訳ありません。この後、僕はまた性懲りもなく自宅で義母を抱き辱めるの
ですが、それはまた後日ということですみません。
 町内会長との件は一件落着かのように思いましたが、そうは簡単に済むわけはなく、加奈子の件
も含めて、驚きの展開となる予定です。
 どうかもうしばらくのご掲載をお許しください。
 いつも明快なご指摘やらご意見ありがとうございます。
 
2015/08/19 19:58:31(tmHhBkFQ)
27
投稿者: 愛読者
最初から愛読しています。ゆったりしっとりした感じが堪りません。
できれば浩二さんには、第三者になってもらい、青木、小林と亜紀子との
濡れ場を期待しています。当事者の視点だとどうしても自慢話風になって
しうから。
15/09/06 14:05 (uJIFCJhO)
28
投稿者: _-)
いつになったら対決になるの?
いささか脱線になっているような…
15/09/06 14:38 (/yzldAuu)
29
投稿者: kkk
何時も楽しみにしています。
亜希子さんとの日常生活、コウジさんの彼女への愛を感じ、一時のまったりした時間を想像しながら読ませて頂いています。
読者としては、現在までを急ぐ必要はなく、日記風でこのまま進めていただければ有難いです。
(というか、投稿がなくなると寂しくなりますので)
亜希子さんの反応、表情と行動の描写がお上手ですね、その時々の様子を伺い知ることができて、目の前にいる様な錯覚さえ覚えます。

次作も、お待ちしています。
15/09/07 04:05 (HYixYO4x)
30
投稿者: (無名)
kkkさん、あなたの文章力素晴らしいですね。あなたはいったい何者ですか?
15/09/07 08:01 (2ZnnJsCS)
31
投稿者: いちファンです!
いつも楽しく読ませていただいています。

コウジさん素晴らしい作品、ありがとうございます!

静かに読ませて頂いていたのですが、何もお伝えしないのは申し訳ないような気持ちになり御礼の意味でコメント致しました。

扇情的な官能小説であるのに、いつも読み終わった後、どこか温かい気持ちになります。

心の葛藤、愛、その時々の表情までもが迫ってくるように感じます。

過去から現在にとどまらず現在から進行形まで、長く長く読ませて頂きたいです。

いちファンのお願いです!
どうぞ宜しくお願い致します。
お身体ご自愛ください!ありがとうございました。
15/09/07 17:29 (a6MyrKPO)
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