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私を守る・・・ (第9話)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:私を守る・・・ (第9話)
投稿者: ユキダルマ
大樹は24時間営業しているファストフード店で一夜を過ごした
店に入りホットコーヒーを一口啜ったのち携帯電話を開き、先ほど来ていたメールを確認しようとしてみると、すみれからの着信が6件も入っていた
5件は母親に例の件を聞いたのかという内容だったが、6件目のメールには、明日の夜に会って話をしようという内容とともに、大樹への愛の言葉が並べられていた

大樹は先ほどまで行なっていたすみれへの裏切り行為に後ろめたさを感じながらも、あの女との背徳の世界が頭から離れなかった
すみれと付き合ってからは一度も性行為を行なっていなかったこともあり、本来性欲の強い大樹が精一杯閉じていた扉が大きく開いてしまっていた
店内で騒ぐ派手な格好の汚い化粧をした女たちがチラチラと大樹のほうを見ては話を盛り上げている
大樹の趣味ではない女であったが、今の大樹はその女たちが見せびらかすように晒している胸の谷間や太腿に睾丸のあたりをゾクゾクさせ、目を瞑りながら、店のトイレでその女達を代わる代わる陵辱する光景を思い描いていた

店員が朝限定メニューの書かれたポップをカウンターの前に並べはじめた頃、大樹はすみれに、仕事帰りの19時頃、二人がたまに行く小さなビストロで待ち合わせようとメールを送った



すみれは携帯電話の振動を感じ飛び起きた
たった10数時間しか離れていないにも関わらず漠然とした不安を感じていたすみれは、やっと届いた返信に安堵し、いつもは寝起きが悪く、なかなかベッドから出られずにいるが、その日に限っては気持ちよくベッドから起き上がれた
すみれは鼻歌を歌いながらシャワーを浴び、早く起きたことにより時間があったため、いつもより念入りに化粧をして家を出た

駅まで歩く中、すみれは大樹へのメールを打った
あまりに気分が高揚していたため、大樹に好きという気持ちが伝わるような絵文字を多く使い、文面自体も愛に溢れる内容となっていた

すみれはメールを打ちながら、今なら大樹に抱かれても大丈夫であると思っていた、いや、抱かれたいとすら思っていた
会社には有名大学を卒業し、バリバリと働く魅力的な男性は多くおり、大樹は見た目こそは芸能人にも負けないものの、社会においてはやはり若輩であり、知識や見識、日常における素振りなどは、周りの男たちよりも狭く浅いものであることは、大樹より4才も大人であるすみれは感じていた
しかし、すみれはそれでも大樹に心底惚れていた
定期入れや手帳には大樹と撮ったプリクラが、他人から見えづらいところに貼られており、いつも持ち歩くモバイルパソコンには夕日を背景にビルの屋上で撮った大樹とのキス写真がパスワードによりロックされたフォルダに大樹との様々な写真とともに入れられている

「ダイちゃんに早く会いたい・・・」と思いながら、まだ出社するには早かったため、駅に隣接されたコーヒーショップですみれは朝食をとることにした
すみれはごくまれに早起きができた際は、必ずこの店で朝食をとり、自分だけが感じる優雅感を味わっている
その日は大樹への気持ちが高まっていたこともあり、優雅感を味わうには絶好の日であった
すみれはトーストにゆでたまごとサラダがついて380円のモーニングセットを持ち、軽やかな気持ちで、空いた席を探しながら店内を歩いていた

しかし、キョロキョロと店内を見渡していると、そんな楽しい時間を一瞬にして暗闇に落とす男がすみれの目に入ってきた
すみれの目の先に居たその男は、人々が忙しなく動く中、呆然と立ち尽くしている人間の存在に違和感を感じ、テーブルに置いて読んでいた新聞から顔を上げ、青い顔をして立つ女を見、一瞬驚いたのち笑顔を向けた

すみれはその笑顔にハッとなり、一息ため息をついて諦めるようにその男のテーブルに向かった

「よお、久しぶりだな」
「・・なんで、こんな日にお兄ちゃんに会わないといけないのよ・・サイテー・・」
「おいおい、ずいぶんだな」
「今日は気分が良かったのに・・はぁ・・・」

すみれは彰宏のテーブルにトレイを置き、対面の椅子に座った

「元気だったか?」
「さっきまではね」
「酷いなぁ・・愛しのお兄ちゃんを目の前にして」
「ばかじゃない?」

すみれは彰宏への怒りをぶつけるようにゆでたまごの殻を割った

「まぁいいや・・私も話があったから」
「ん? 話?」
「今日は時間がないから、明日時間作って」
「今じゃないんだ」
「食べたらすぐ会社に行くの、お兄ちゃんと違って暇じゃないのよ」
「ふーん・・」
「明日、そっちに行く あ、いや・・・やっぱり、違うとこにする・・えーと・・とありあえず駅まで来て 夜7時にそこの改札前 いい?」

彰宏は勝手に段取りを決めるすみれに呆れかえるような手振りをする

「・・はいはい、分かりましたよ・・アパートのほうが面倒じゃないのに・・」
「・・・」

黙ったままトーストを口にするすみれを見て、彰宏は顔を近づける

「・・もう、お前なんか興味ないって・・」

すみれは体をビクッと硬直させ、顔を怒りで真っ赤にしながら彰宏を睨む
彰宏はそんなすみれを見ながら卑しい顔でニヤけている
すみれは、モーニングセットを残したまま立ち上がり「明日、忘れないでねっ!」と語気を荒らげて立ち去ろうとした

「大樹くんは元気なのかい?」

すみれは振り返り、目を見開いてそこに立ち尽くす
・・・・な、なんで・・・?

彰宏は冷たくなったコーヒーに口をつけ、すみれの目を見ようともせず呟く
「すみれのことは・・・何でも知ってるよ」

すみれの血液は凍るように冷たくなり、その悪寒はすみれの体中を震わせ、トレイに上にある皿がカタカタと音をたてた
周りにもただ事でない雰囲気を感じとる者が表れ、一人二人と振り返り、すみれに目を向け始またが、すみれは全く気づいてない
すみれは呆然とする中で、微かに感じていた疑念が確信に変わり、冷たかった血が少しずつ熱くなり沸騰しかけて、トレイを持つ手に力を込めていた
・・・やっぱり、この男は変わってない・・・

「早く行かないと遅刻しちゃうよ」

彰宏が目を落としながら発した言葉にすみれはハッとなり、無言で翻り、途中でトレイを返却口に置いて店を出た
ある種の緊張感が漂っていた店内は、何度か彰宏をチラチラと見てコソコソと会話する者はいるものの、少しずつ喧騒を取り戻していった

彰宏は何食わぬ顔で新聞を広げ、さっきまで読んでいた部分の続きを読み始めた
記事には12人も子供がいる大家族にまた新たな家族が生まれ、それが双子であったため総勢16人となったという内容が書かれており、そこは彰宏が朝から何度も読み返した部分であった

彰宏はその家族構成を黙々と見ながらうすら笑いを浮かべ、おもむろに携帯電話を開き弘子にメールを打ち、送信されたことを確認してからコーヒーのお代わりをもらいにカウンターへ向かった



すみれは電車の吊革に右腕をかけながら、会社のある駅に向かっていた
朝までの大樹に早く会いたいという浮かれた気分は兄に会ったことによってすっかり失せ、じっと一つの言葉だけを頭の中で繰り返していた
・・・どうにかしなくちゃ
・・・どうにかしなくちゃ
・・・どうにか・・・

トンネルに入り電車の外から光が入らなくったため、窓ガラスが鏡のようとなり、すみれの姿を鮮明に映す
すみれは正面に映る大きく膨らみセーターにぴったりと現れている自分の胸を見てホッと安堵のため息をつき、駅に着いたら大樹にメールを送ろうと考えていた

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2012/01/12 00:05:46(/l9l9xbK)
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