罵倒、そして、羞恥。母は、目を被いたくなる程の惨めな状態に追い込ま
れた。そして、どんなに辱めから逃れようとしても、母は既に全裸だった。
全人格を辱められる状態に追い込まれても、母に逃れる術は無かった。

傍目には、母は絶体絶命の状態に追い込まれていたように見えた。しかし、
そのような見方が間違えであることを、私は知らされる事になる。

母にとって羞恥は、母が「快楽による忘我」を得る過程で通過する「儀式」
に過ぎなかった。恥ずかしめによる羞恥が強ければ強いほどに、それを忘
れる時の快感は強いのである。

この頃の母は、羞恥を快楽に変える術を知っていた。そして、幸生もまた、
母にその様な習性があることに気付いていたと思われる。

母は、少なくともある時期までは貞女で、良妻賢母だった。そんな母の性
が慎ましやかだったであろう事は、容易に想像できる。その母をここまで
の淫女にした快楽とは何だったのか? 母をこれ程までの淫女にした快感の
源泉?　私にはそれが、羞恥と密接に関わる「ある種の感情」を抜きにして
考えられないと思えるのである。

母をここまで狂わせた相手が野卑な不良少年だった事は、事柄の本質を良
く表している。母は、これまで生きてきた世界の「仮面に被われた平穏な
精神」とは異質の凶暴な性に狂った。そして、母は内に秘めていた淫性を
暴かれてしまったのである。

今、目の前の母は、幸生に性器を向けて、淫らな行為を請うて泣き声を出
している。少年はそんな母を嘲笑するかのように、辱めの言葉を母に浴び
せていた。
「舐めてー　舐めてょー　やってょー」と、母が性器を少年に向けて突き
出すと、幸生は母の勃起した陰核を指で摘んで刺激した。「ヒェー　きも
ちいいー」と、母があられもない声を出す。少年の指が母の性器に突き刺
さると、その指は乱暴に抜き差しされた。「いぃーっ　きもちいぃー　も
っとーもっとー」と母が絶叫する。二本まとめて鈎の手にした少年の指は、
母の陰部をくじり続ける。母の性器からは「ビチャビチャと淫液の音がした。

少年院送りになりそうな幸生を救った母。母は少年の家庭環境に同情して、
少年を家に入れた。少年にやさしく接した。その結果がこれである。少年に
憐憫の情を見せた母は、その事により少年の欲望に負けてしまった。そし
て、母は「若い肉体の味」を覚えてしまったのである。

不良少年の、凶器のような肉体。やがて少年は、黒い性具を手にすると、母
の陰部に突き立てた。太い淫具をズブリと挿入されると母は狂喜した。
「おぉー凄いぞ　もっと深く入れてやる　なんてスケベなオマンコだ」
「ほれほれ　気持ちいいかー　気持ちいいかー」と言いながら、少年は母
の顔を覗き込む。「おぉー　すげえー　痙攣してるぞ　オマンコがヒクヒ
クしてるぞ」「気持ちいいのかー　そんなに気持ちいいのかー　スケベ女
めが」と言うと少年は、母のクリトリスを指に挟むと、それを揉むように
刺激した。忽ちに母は悶絶する。「あぁーっ　あぁぁーっ　気持ちいいょー
気持ちいいょー」と母が身を捩る。母の身体は、右に左に転げまわった。
快感にせり上がる母の身体を、黒い淫具は執拗に追いつづける。そして、
淫具が深く差込まれると、母の肉体は弓状に反り上がって、硬直した。見
ると、母の白い腹部は、柔肉がブルブルと震えている。淫らなに変色した
陰唇の縁は、白濁した淫液にまみれて光っていた。

やがて、幸生の勃起が母の陰部に押し当てられると、母は大きく開脚した。
そして、勃起が陰部に飲み込まれると、母は内腿で幸生の腰を締め付けた。
「うぉー　ぁぁーっ」と、母は獣のような呻きを漏らした。母の両手は幸
生の背中を強く掴んで、身体の密着を強めようとする。母の股間で幸生の
腰が弾むように動き始めると、母はたまらずに腰をくねらせた。

それは、凄まじい性行為だった。二人は結合したまま、畳の上を転げまわ
った。やがて男が仰向けになって母の上体を起こすと、母は男の腰に跨って、
腰を前後に振り始めた。そしてその時である。母は勃起を擦る私を見てしま
う。私は、その時に母の顔が、ほんの一瞬だけ微笑んだように見えた。

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