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1:母と息子の出会い?第二部
投稿者:
孝
◆qdTbiorb.Y
俺達は小料理屋を出る頃には、かなりに酔っていた。どれだけ二人で飲んだろうか?母は父と違い、かなりの酒豪だった。酔い出すと更に加速して、強い酒を飲む癖があり、だからビールに始まって、日本酒、焼酎のロックと進み、最後は泡盛のロックを飲みだした。俺も負けじと飲んでいくが、さすがに泡盛のロックまでは無理で、その頃には泡盛と偽って、水のロックを飲んで母に合わせていた。その母が最初は俺の事を孝とか、あんたとか呼びすてにしていたが、酔いがますと甘えた声で孝ちゃんになっていった。この甘えた声がくせ者だった。
「飲んでるぅ?孝ちゃん・・・ほらぁ、もう若いんだからぁ・・のんで!のんで!・・」 「わかった。・・わかったから、飲むよ、飲みますから。・・あっ!注がなくていいよぉもぅ・・」 「母さんは、マダマダいけるわよぉ・・さっ、飲も!た、か、し、ちゃーん・・ウフツ、かんぱぁーい。・・」「しっかし、母さん強いねぇ。どんだけ飲めるの?」 「わたしぃ?そーねぇ・・前に会社の飲み会でね、若い男性社員が私に挑んできたから、朝まで4次会までして・・全員潰してやったわ。・・あははっ」 「まじでぇー・・酒豪だねぇ・・まっ、参ったなぁ。」 「泡盛も、飽きたわねぇ・・よぉーし・・もう一軒、行くわよぉー・・ほらぁ、はやくぅ・・」 母に急かされて、会計をした。支払いは二人で3万位円掛かった、飯代より高い、日本酒や焼酎を頼み過ぎたからだろう。母は自分から奢ると言ってたのに、支払いの時はさっさと店を出てしまい、俺が払う羽目になった。店を出ると母が見当たらない。ふと遠くを見ると、何かの店の前で手招きをしていた。俺は慌てて走っていった。 「はぁはぁ。・・何だよ母さん、一人で先に行ってさぁ・・ふぅー・・支払いも俺だなんて話がちがうよぉ、ねぇ。母さん・・」 「はっははは。悪いわるい・・でもぉ男の人が払うのが礼儀でしょ・・ウフフッ」 「!えっーまじでぇー・・俺なんて、もう金ないよぉー!・・」 「なーんて。・・冗談よぉハイッお金。」 母は俺に5万円もくれた。 「えっ、母さん・・さっきの店、3万円だよ。・・多いよぉ、母さん・・」 「そーなの。・・でも、要らない・・あとは貴方に挙げるわ。そのかわりぃ・・ここに行こぉ?」 母が指さした店はカラオケスナックだった。昭和の感じがするレトロスナックだ、しかも大きい。 「カラオケぇー。・・俺、やだよ歌なんてぇー。」 「大丈夫よぉ・・歌なんていいから・・私はウイスキーが飲み、た、い、の。」 「ひゃー。ま~だ飲む気・・分かったよぉ。・・でも、カラオケは止めてよ。」 「わかったわよぉ・・さっ行きましょ。・ほらっ。」俺は歌うのが苦手なので飲み事では、スナックやカラオケは極力避けてきたのだ。母に急かされてスナックに入った。中は薄暗く、スナックにしては、驚く程広い。円形のカウンターと四人掛けで座れる、ボックスシートが10席位ある。30人は入れるだろう。ミラーボールが光輝いて、大音響でカラオケをかけていた。よく見るとレトロタイプのスナックだけに年配の方が多い。今日は週末なので、そこそこの客入りだ。 俺達はお客さんの少ない、カウンターの隅っこに座った。 すると、チィママと称する女の人が来た。 「ようこそ~いらっしゃいませぇ。・・まぁ奥様ぁ、素敵な彼氏ねぇ、デートですかぁ?」アイタタ、余計な事を聞いてきたなぁ。親子ですとか言ったら、恥ずかしいなぁ。と思っていたら、母は意外な事を言った。 「そうでしょう~・・でも彼氏じゃなくて、旦那なのよぉ~・・ウフフッ」 (えっー!母さん、何言ってんのぉー!信じらんねぇー信じるわけねーじゃん)俺はそう思ったが、実際はそうでもなかった。 「まぁー。羨ましいですわぁー。奥様、若い旦那さんでぇ。ねぇー」 「ありがとうございますぅ・・仲も良いのよぉー。・ねっあ、な、た、」 俺は惹きつった笑顔で、うなずくしかなかった。 「だから、申し訳ありませんけどぉ、二人きりで飲ませてほしいんです。久しぶりのデートなんですよ。セルフで作りますし。何か有れば注文しますから。」「とりあえずぅ・・えーとぉ ウイスキーは山崎でぇ、ボトルごと、それと氷をお願いします。・・あとは・・ロックグラスで。」 「はいっ!わかりましたぁ・すぐに用意します。ありがとうございますぅ。」 やはり山崎は値段が高いので対応がちがうな。・・つか何で旦那とか言ったんだろ、母さんは?俺は小さな声で聞いてみた。 『母さん・何で旦那とか言うんだよ。息子って言われるより、恥ずかしいんだけど。』 『何言ってんのよぉ、貴方が、カラオケが嫌だって言うから、ほっといて貰う為じゃない。・・わかったぁ?』 『なーる。そっかー、良いアイデアだね。わかったよ母さん。』 『しぃー!母さんじゃないでしょぉー。あけみでしょー。』 『!えっあけみって・・呼ぶのぉ?恥ずかしいよ、親子でぇ。』 『ばかねぇ・・誰も親子だって、知らないしぃ・・もしも、もしもよ、誰かに私達の会話を聞かれても、おかしくない様によ。・・そうねぇゲームよ、罰ゲームだって思いなさい。・・わかったぁ?あ、な、た。』 『わかったよぉ・・ゲームだね・・あ・・あけみ』 俺は変な事になってきたけど、本当は嬉しくて堪らなかった。これで憧れの母と、平気でいい感じになれると思った。こんなゲームならずっと続けたいと思っていた。そしてウイスキーや氷をセットにして持ってきた。マイクとか歌詞本もきたけど、母が丁重に断った。そして母は、テキパキと二人分のお酒を作りだした。 「!あっ・・あ・あけみぃ・・俺は薄めが良いんだけど・・水割とかが・・いいなぁ」 「だーめ。・・男らしくないわねぇ。・・ウイスキーはねぇロックよ、ロック。ロックが美味しいのよぉ・・・ハイッどーぞ、あなた。ウフフッ・・」 「きびしいなぁ・・だいじょうぶかな?おれ。」 「つべこべ、言わないのぉ。ハイッ、かんぱぁい・・」 それから二人でウイスキーを飲み続けた。俺はセーブしていた。もしも用に意識がないとマズイからだ。 店内の薄暗い灯りが落とされた、もしもの時が始まった・・・ 「あっいい感じねぇ。そうだぁ・・ねぇ・・あなたぁ、躍りましょ・・ねぇ、いいでしょ?」 「踊るって?・・な・何?・・二人でぇ?恥ずかしいよぉ」 「当たり前でしょぉ・・チークは、一人じゃ踊れないのぉ・・ほらっ・・はやくぅ。」 母が強引に手を引いて行く。気が付けば店内はミラーボールの灯りだけで妖しい雰囲気になってた。大音響でスローバラードが選曲されいて、チークタイムとか言うらしい。男のお客さん逹はここぞとばかりに、女性や店員さんを誘っていた。ミラーボールの真下に皆は集まり、踊り始めた。だけど俺達は母の手に引かれて、柱のかげに行った。 「ほらっ・・ここなら平気でしょ、恥ずかしくも無いはずよ・・?どうしたの」 「俺・・チークなんて知らないし・・踊った事もないよ・・」 「あはっ、そうなのぉ・・じゃあ。私がリードするから・・言う通りにして・・ほらっ・手を貸して。」 「右手は、私の腰にまわしてぇ・・左手は私の右手に重ねて・・・そうっ・・あとは、曲にあわせて廻るだけよ、かんたんでしょ。」 「こっ、こうかな?・・ふーん・・何か・・良いね。チークって・・」 「でしょぅ。フフツ・・ほらぁ、もっと腰を密着して踊るものよ・・チークって・・・」 「こっ・・腰ぃ・・腰ってこれ以上無理だょ・・」 「ほらぁ。・・あなたの右足を私のぉ・・股の間に、入れて、引き付けるの・・ねっ、出来たでしょ。」 俺は本当にチークなんて、踊った事が無かった。こんな踊りがあるなんて、ドラマとかで見た事はあるが別に気にもしてなかったが。こんなに良いとは、この後知る事になる・・・ 第三部に続きます。 ※鮮明に書きすぎで、長くなりすぎですが、性格上ですのでご了承下さい。 鮮明に書けるのは、日記を小学生から付けてるからです。このサイトを知ってから。皆に是非、告白したくて書いてます。次こそ母との夢が叶った事を鮮明に書きます。
2010/03/04 00:34:33(G575wbUx)
期待してますよ。
10/03/05 12:55
(QIHtoCCn)
投稿者:
中
◆T59a.IME5.
孝さん
続きを楽しみにしています! 本当に文才がありますよ。
10/03/06 01:42
(uyKL4n1m)
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