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姉への想い(28) -終-
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
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1:姉への想い(28) -終-
投稿者:
私も春菜のことを考えなかったわけではない
しかし、どこかで私達の遺伝子が継承されている春菜であれば、大人になっても理解してくれるのではないかという期待をしていた
だからこそ、どんな困難であっても3人で乗り越えられる・・・と勝手に思っていた
だが、優美子は3人で乗り越えるよりも、そもそも、そういった不安を根源から無くすべきと考えた

一番守らなきゃいけないのは春菜・・・
一番愛してるのは春菜・・・

優美子が発したその言葉に全てが集約されていることを・・・・私は認識した、瞬間的に理解した

優美:・・・ごめんなさい
   おにいちゃんと一緒に春菜と新しい家庭を作りたいとも思ったの、ほんとに・・・
   でも・・・でもね、春菜がこれからっ

私は優美子の言葉を遮る

私 :優美子・・・
   わかった・・・わかったから、もう何も言わなくてもいい・・・
優美:・・・
私 :・・・

長い沈黙があり、汗が冷たくなることで、私たちはお互いが裸でいたことに気付き、二人とも恥ずかしそうに、黙ったまま服を着ていった
私は優美子に何も声をかけられず、黙って立ち上がり、ふらふらと優美子の家を出た
優美子は私を玄関まで見送ることもなく、その場に座り、私が玄関のドアを開けたときに一言だけ何かを言ったようだが、私には聞こえなかった

車に乗り込み、私は一刻も早くこの街から出て、家にもどりたいと思い、胸を躍らせて向かってきた道と同じ道を心を沈ませながら帰っていった
私は優美子のことを考え車の中で泣いた
誰も見ていないことをいいことに、大粒の涙をこぼしながら運転した
こんなにも優美子のことを愛していたのだということに気付いた
こんなにも優美子を自分のものにしたいと感じていたことに気付いた



・・・・優美子の家

優美子は優二が出ていった後、一人で泣いていた
ソファにうずくまり、心の中で優二に謝っていた
雄二が差し伸べた手をふりほどいたことに
優二の心を惑わしたことに
自分が誘ったにももかかわらず、自分から身を引いたことに
そして、自分たちが大人になった今となれば、もしかすると雄二は母にも想いを受け止めてもらえたかもしてないことに

ごめんなさい、ごめんなさい・・・
おにいちゃん・・・ごめんなさい

カタン

寝室のドアが開き、寝室から春菜が眠そうな顔で出てきた
優美子は咄嗟に涙を拭った

優美:どうしたの春菜?
春菜:ママ、おしっこ
優美:おしっこしたくなったの?
   じゃあ、おトイレ行こうね
春菜:うん

春菜は目を擦りながら優美子のところにトコトコと近寄りダッコをねだるように優美子の両手を伸ばした
優美子は春菜を抱えるように持ち上げた
いつもなら甘える春菜に「甘えないの」と言って手をとり歩いてトイレに向かうところだが、今、優美子は無性に温もりが欲しかった

春菜:ママ・・・?
優美:ん? なあに?
春菜:ママ、おにいちゃんの匂いがする
優美:え? そお?
   ・・・・・さっきまでおにいちゃん居たからかなぁ?
   えっと・・・
   そう・・ちょっと・・ちょっと、用事があって来てたの・・・

優二が日頃から使用しているヘアワックスなのか、それともタバコの匂いなのかは分からないが、春菜が優二の残り香に気付いたことに躊躇し、さっきまでの行為を見透かされているわけでもないのに優美子はオドオドと言い訳をしていた

春菜:ふーん
   はるなもおにいちゃんと遊びたかったなぁ
優美:あ、うん・・・そうね
   また今度ね

春菜をトイレに連れていき、済ませた後、洗面所で手を洗わせて、春菜をまた寝室に連れていった
春菜をベッドに載せ、布団を肩まで掛けてやったが、優美子は春菜の手をつないだまま離さなかった

優美:ねぇ春菜?
春菜:なあにママ?
優美:春菜は・・・春菜はね、
春菜:うん
優美:新しいパパとか欲しくない?
春菜:新しいパパぁ?
優美:そう、新しいパパ
春菜:うーん・・・いらない
優美:そう・・・
   じゃあ、新しいパパがおにいちゃんだったら?
春菜:えー、おにいちゃーんっ?
優美:そう
春菜:うーーーーん・・・・・・・・
   やっぱり、いらないっ
   はるな、ママと二人でいいもんっ
優美:・・・・そう
   ・・・ママも、春菜と一緒がいいよ

優美子は春菜に気づかれないよう、春菜を抱きしめて涙を流した

私には春菜がいる・・・
春菜がいれば何もいらない・・・
この子をちゃんと、ちゃんと守っていく・・・

春菜:ママ・・・?
優美;・・・なあに?

優美子は春菜を抱いたまま、そっと涙を拭う

春菜:ママは・・・おにいちゃんのこと好きなの?
優美:えっ?
   ・・・・・
   ・・・・・
   ・・・・・

優美子の脳裏には優二との様々な思い出が浮かび上がった

いつも手をひいて駄菓子屋に連れていってくれたおにいちゃん
無言のまま。頑張ったねと頭を撫でてくれたおにいちゃん
毎日のように仕事帰りに迎えにきてくれて、ファミレスで色んなことを聞いてくれたおにいちゃん
あの日の高台で夜景を見ながらファーストキスをもらってくれたおにいちゃん
初めてした化粧姿を見て、大人っぽくなったねって言ってくれたおにいちゃん
結婚することを知ったとき、気のせいか少しだけ寂しそうな顔をしていたおにいちゃん
隠してた想いを教えてくれたおにいちゃん
その想いを私の中に果てていったおにいちゃn
そして・・・私を選んでくれたおにいちゃん

優美:うん・・・
   ママね・・・おにいちゃんのことが大好きなの
春菜:やっぱりー
   はるなの思ったとおりだー
優美:内緒よ
   みんなには言っちゃダメだからね
春菜:うん、わかった
   ママとはるなのヒミツね
優美:そう、ヒミツ

優美子は頬についた涙の跡を拭き、春菜をベッドに寝かしつけ、春菜の小指に自分の小指を絡みつけた

優美:ゆーびきーりげんまん
春菜:うーそつーいたら
二人:はーりせんぼんのーますっ

春菜は母親と二人の秘密ができたことに喜び、布団にくるまっていった
優美子はそんな春菜におやすみと言い残し居間に戻った

優美子は居間でコーヒーを一杯飲んだ後、携帯電話を持ち、電話帳欄から「ママ」の名前を選び通話ボタンを押した

恵美:どうしたの、こんな遅くに?
優美:ママ・・・
   さっきまでおにいちゃんが来てた・・・
恵美:そぉ・・・
優美:おにいちゃんに・・・
   一緒にはなれないって、私には春菜がいるからダメだって言ったの・・・
恵美:・・・そぉ・・・
優美:でも・・・でもね・・・
   私、やっぱりおにいちゃんが好きなの・・・
恵美:・・・
   あのね・・・
優美:うん・・・
恵美:この間も言ったでしょう
   あなたのゆうちゃんに対する永い想いを忘れなさいって言ってる訳じゃないって
   あなたはもう十分な大人なんだから、私があなたの恋愛にまで口出さないわよ
   私はね、私は春菜をちゃんと守りなさいって言ってるだけよ
優美:ママ・・・
恵美:好きなだけゆうちゃんと恋愛したらいいわ
   ただね、まわりにはバレないようにしなきゃダメよ
   まわりはおかしな目で見るようになるから
優美:・・・おかしなことだもん
恵美:ふふっ、そうね、おかしなことね
   それだけ?
優美:うん・・・
恵美:じゃあ、私、明日の朝早いんだから切るわよ
優美:うん・・・ありがとう
恵美:はい、おやすみなさい
優美:おやすみ・・・

優美子は携帯を見つめていた
その携帯電話には一粒、二粒と涙がこぼれ落ち、画面の文字を曇らせていった
しかし、優美子の顔は涙を落としながらも笑顔に満ち溢れていた
そして優美子は携帯電話に落ちた涙を拭き、手紙のマークのあるボタンを押した


・・・・車の中

雄二は何も考えないようにしながら車を走らせていた
オーディオも消したまま、ただひたすらに帰途の道を進み、タバコの本数だけがいつも以上に多くなっていった
涙はすでに枯れたが、ちょっと気を抜くとすぐに優美子の顔や身体が頭に浮かび優二の心を沈ませていく
そこにはすでに姉の顔など浮かぶことはなかった

♪♪♪・・♪♪♪・・
メールの受信音が鳴った
雄二は片手でハンドルを持ったまま携帯電話を掴むと、メールのアイコンの横に「優美子」の文字があった

キキーッ
雄二はブレーキを踏み、車を道路の脇につけ、心臓を鼓動させながらメールのボタンを押した

≪タイトル≫
 言い忘れたこと
≪本文≫
 さっきはごめんなさい(おじぎ)
 さっきも言ったとおり、おにいちゃんと一緒になることはできません
 でも、ゆみこはおにいちゃんが好き(ハート×3)
 だから、たまにでいいからおにいちゃんと会いたいな(汗)
 だめかなぁ?(困った顔)
 他の人には分からないように、ゆみことおにいちゃんの秘密を持っていたい(鍵)
 だから、月一くらいではおにいちゃんの家に行くね(家、ハート、矢印、車、排気)
 じゃあね、優!(ハート)

雄二は優美子からのメールを何度も読み返し、車の中で一人、気持ち悪くニヤついていた
そして、携帯電話を助手席に置き、ギアをドライブに入れ、カーオーディオのプレイボタンを押し、勢い良く走り出した



・・・・一ヶ月後

ピンポーン
雄二は玄関のドアを開けると、今日、泊まりで来るというメールを事前に送ってきた優美子が立っている
優美子は玄関に入るとすぐに優二の胸に飛び込んだ
雄二はそんな優美子を抱きしめ、顔を上げる優美子の唇に自らの唇を重ねた

優二:優美子・・・会いたかった・・・
優美:優・・・ゆみこも会いたかった・・・

二人は玄関で互いの服を脱がしながら寝室に向かった
玄関から寝室まで、ところどころ二人の服が脱ぎ落とされていき、道のようになり、ベッドの上に着くころには、二人とも生まれたままのまっさらな姿になっていた
それは、優二の姉への想いが完全に解き放たれた姿でもあった


―― 完 ――

 
2011/12/11 00:10:20(i.WBPNvj)
22
削除済
2011/12/21 00:20:11(*****)
23
削除済
2011/12/21 03:28:34(*****)
24
削除済
2011/12/21 09:09:08(*****)
25
投稿者: (無名)
英語だらけ
わかんね~
海外で紹介されてるのかな?
11/12/21 09:35 (40Fo2krL)
26
削除済
2011/12/22 09:11:15(*****)
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