もはや狂気の世界とでも言うのでしょうか。私と道彦は追いつめられていま
した。いや、正確にはそう思い込んでいただけです。
確かに夫が家に戻れば、道彦とのオマンコは簡単には出来ない事は間違いあ
りません。しかし、絶対に出来ない訳ではないのです。いくら家では無理で
も、外に出れば二人になれる機会はいくらでもあるからです。でも、それは
考えませんでした。今の2人の関係を壊されると言うただその一点だけで、私
達は追いつめられた気持になっていました。
朝から、いえ、正しくは昨夜から私は道彦と同じ床の中でした。いつもの私
のベッドではなく、客間に布団を延べ、そこに愛の褥を用意しました。
無論その支度をしたのも私です。実の息子とオマンコをするための準備をす
る母親。以前の私なら恐ろしくて死んでしまうかもしれない事、今の私は幸
せな胸中でした。枕を二つ並べ、真新しいシーツを引き、形式的に用意した
コンドーム。今まではなるべく安全日以外はコンドームを使っていました。
しかし、今回ばかりは妊娠覚悟でした。道彦と何回することになるか判らな
いけれど、今日ばかりは安全日では無いけれど、全て中に出させてあげるつ
もりでした。それが私の道彦に対する私の気持でした。そして・・昨夜から
私達の狂気の世界が始っていました。

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