今日は、特に兄と父のケンカがひどかった。兄は一浪して希望大学を目指して頑
張ってるんだけど、父となかなか話が合わない。殴られた兄はそのまま、二階の自
分の部屋に。心配になった私は、しばらくして兄の部屋に様子をみにいったんで
す。
私は、友美。今、高一!兄より頭が悪いから、部活で頑張ってるんだ～。兄は高校
でも成績が良く、両親も期待してるんです。
｢お兄ちゃん、大丈夫?｣ 心配で声かけた私。
兄は、暗い部屋にポツンと座っていたの。本当にさみしそう。
｢大丈夫だよ、俺も悪いんだ。受験が控えてる身で女の子に誘われて映画とか行っ
たから。｣
…でも、それって普通のことだと思うから、父に対しなんか腹立った。
｢お兄ちゃん!悪くないって!!しかも彼女じゃないんでしょ。ただの友達と遊びに
行っただけじゃん。｣
｢うん、彼女じゃないけど、誘われて本当に嬉しかったんだ!｣
でも…兄は、私のほうを見て真剣な目で言ったの。
｢本当に、でも本当にデートしたいのは、…友美。お前としたいんだ｣
《えっ》
私は、思わず聞き間違ったのかと思ったんです。
「お前が好きだったんだ、ずっと前から…」
思わず感動しちゃった私。
でもそれから、許されない体験しちゃうなんて思っても見なかったんです。

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