屍の様にベッドに横たわるK子を見ながら、僕はハダカになり、上に重なった。それは早く一つになりたいと言う衝動にかられてだった。K子の熱く火照る体が僕の体にも伝わるが、ひょっとしたら僕の方が熱くなっていたかもしれない。強くK子を抱きしめ、力づくでキスをする。まるで十代のような、勢いだけのセックスの様だった。
　『んんん・・・お兄ちゃん・・・』とK子の唇が喘ぐ。僕はいつもより素早く、いきり立ったおちんちんをK子のおま・こにあてがい、挿入した。
　ジュブ！！
　『ああぁぁ！』と、喘ぎ声ではなく、嗚咽に近い声でK子がうめいた。奥まで一気に突いたからである。K子の愛液の飛沫が僕のふとももにかかるぐらいの勢いだった。こんなに急いだ事は無い。僕のおちんちんにK子の微熱が伝わる。しかも高い湿度を含みながら。僕の気持ちが勇み足で駆け巡る。そして一心不乱で腰を動かした。
　二ュプ！二ュプ！二ュプ!二ュプ！・・・
　『ああぁ！すごい！お兄ちゃん！どうして・・・』と、眉間にしわをよせて、K子が僕の背中に強くしがみつく。僕も理性が無くなり、本能だけのオスとなってK子を求めた。
　ジュプ！ジュプ!ジュプ！ジュプ！・・・
　K子を突くたび、快楽が末端から伝わる。それはK子も同じだった。
　『あぅ！あぅ！いい！お兄ちゃん・・・すごいよう！』と、腰を動かせば動かすほど、K子の体の震えが伝わり、僕の頭が真っ白になる。
　今、兄妹という存在を超越して、僕らは愛すべき者同士となって宙を舞った。
　『はぅ！だめ！いく！いく！はあぁぁ！』と、K子は何度も体を痙攣させる。僕は何かを見つけ出すようにK子の中を探った。イチモツを突っ込んではかき出す。それは手探りで宝物を探す様に・・・。
　そして、バックでK子を責めた。丸いお尻が僕の腰の動きに合わせて揺れ動く。
　ズプ！ズプ!ズプ!ズプ!・・・
　『はぁ！はぁ！いく！いっちゃうよぅ！』と、鳥肌を立たせてK子がわめく。シーツをつかむ手が力いっぱいに波を描く。僕の先端が、K子の膣壁を引っかいては、剥き出す。
　『ああぁ！もうダメぇぇ！』と、髪を振り乱してK子がのた打ち回る。やがて、大きな呼吸と共に燃え尽きた。
　『はぁ・・はぁ・・はぁ・・もうだめぇ・・』と、全身の力が消耗したかの様に、K子がうなだれる。ここで体勢を正常位に戻し、僕はK子と言う大木に接木されるように、一つに同化する。
　ジュピュ！ジュピュ!ジュピュ！ジュピュ！・・・
　『あぅぅ！はあぅ！はぁぁ・・お兄ちゃん・・・いってぇ・・・』と、K子は僕の下で最後を願った。
　『いってもいいか？』と問うと、
　『うん！来てぇ！K子の中に来てぇ！もう・・ああぁ・・・』と、言葉が最後まで持たなかった。僕のおちんちんも限界を迎えていた。熱くなった末端が頂点に差し掛かる。ピストン運動がレッドゾーンに達した！
　ジュピュジュピュジュピュジュピュ！！
　『はあああぁぁぁ！！だ、だめぇぇぇぇ！！いくぅぅぅ！！』
　『いくぞ！！』
　そして、僕は熱い分身をK子の体に貫通させた！
　『はぅ！はぅ！あぅぅ！あぅぅ！！』とK子は、野生の生き物のような雄たけびを上げた。
　『ううぅ！うぅ！うぅ！あぁ・・あぁぁ・・・』と、僕も同和するように一緒に声を上げた。その瞬間、僕らは一つの塊となって宙にはじき出された・・・。
　　
　次の日、僕らが帰宅すると、母がケーキを焼いていた。もちろんK子のためである。ローソクまで用意して、料理好きな母はうれしそうだった。
　『K子！お誕生日おめでとう！これ、お父さんとお母さんから！』と、母がある包みをk子に差し出した。K子が恥ずかしそうに包装を解く。すると見た事あるネックレスだった。それは僕がK子にプレゼントした物と同じ物だった！
　『どう？お父さんと二人で選んだのよ？喜んでくれる？』と、母は満面の笑みで訴えるが、すでに同じ物がK子の首で光っていた。
　『あら！？それって・・・』と、母の視線がK子の首筋に。父はチラッと見て、咳払いをした。僕とK子は目を合わせ、居心地悪そうに、苦笑いした・・・。（完結）

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