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揺れ動く人妻の心
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:女性向け官能小説
ルール: 女性目線のエロス、恋愛要素を含むなど、女性向けの小説をご投稿下さい
  
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1:揺れ動く人妻の心
投稿者: black
洗い終えた皿を拭きながら、ふと窓の外を見る。夕暮れはいつも、少しだけ胸をざわつかせる色をしている。
 結婚して八年。穏やかで、優しい夫。大きな不満があるわけではない。むしろ恵まれているほうだと、彼女自身が一番わかっている。
 それでも——。
 数週間前、偶然の再会があった。駅前のカフェで、昔の同僚だった彼と顔を合わせたのだ。懐かしい声、少し大人びた笑顔。何気ない会話のはずなのに、心の奥に小さな波紋が広がった。
「変わらないね」
 その一言が、どうしてあんなにも胸に残るのだろう。
 変わらないはずがない。妻になり、誰かの生活を守る立場になり、夢よりも現実を優先するようになった。鏡に映る自分は、確かにあの頃とは違う。それなのに、彼の瞳には、昔と同じ自分が映っているような気がした。
 帰宅した夫は、いつも通り「ただいま」と言い、いつも通りの笑顔で夕食を口にする。その安定に、安心する。けれど同時に、どこか物足りなさを感じてしまう自分がいることに、彼女は戸惑う。
 これは恋なのだろうか。それとも、失いかけている“ときめき”への郷愁なのだろうか。
 スマートフォンに届いた短いメッセージ。
《また、ゆっくり話せたら嬉しい》
 その文字を見つめる指先が、わずかに震える。返信はまだしていない。してはいけないと分かっているからだ。
 だが、心は正直だった。
 誰かに「女」として見られること。必要とされること。名前を呼ばれるだけで胸が熱くなること。それらを、どこかで求めている。
 湯気の立つ味噌汁をよそいながら、彼女は小さく息を吐いた。
 選ぶのは、いつだって自分だ。
 守るべき日常か、それとも胸の奥で揺れる淡い感情か。
 夕暮れの色は、やがて夜に溶けていく。答えはまだ出ない。ただ、静かに、確かに、彼女の心は揺れていた。
 
2026/02/13 18:58:32(0OL19ofD)
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