人生が黄昏るとき男はどうしたらいいのだろうか。
ただ成り行き任せに生きてきた。
いいことも悪いこともあった。
ふと、思い返す。
いいこと？
心躍るような春の曙光がさす一時を。
お父さん
何考えてるの？
うん？
陽子ちゃんか。
二世帯を避けて近くで暮らす息子夫婦。
同じ会社で夫婦共働きだった。
今度会社の運動会があるの。
夫はその日仕事があって。
お父さんよかったら一緒に出てもらえないかしら。
陽子ちゃんは昔陸上やってたからそういうの得意だろ。
まあね。
二着になったのは妹とやった二人三脚その一回だけ。
お父さんもいつも家の中にいてたまにはスカッとしたらどうなの。
わかったよ。
陽子ちゃんはにっこり微笑むと
じゃ約束しよう
指切りげんまん
そう言って小指を差し出した。

運動会は社員の家族も参加し大賑わい。
夫婦障害物競走。
それは二人三脚でハードルを超えたりするものだったが。
陽子ちゃんはジャージを脱ぎ肌を露出した。
陽子ちゃんの足首をひもで自分の足首と結びつけたときかすかに女の汗のにおいをかいだ。
ああ
今日は暑いな。
九月の末だった。
夫婦ならぬ義理の親子の障害物競走はとにもかくにもスタート。
とりあえず低いハードルを越えるとテーブルがありラムネのビンが置いてある。
玉を抜くと勢いよく中の液体が噴出した。
すかさず全部飲み干すと、会場から拍手が沸いた。
目隠しをされ、何回かぐるぐる回り、棒を持たされた。
陽子ちゃんに誘導され、棒を振り落とすとスイカが割れた。
そんなこんなで一着ゴール。
汗と、呼吸が荒く久しぶりのそう快感を味わった。

どこかで休憩していきましょうか？
帰りがけ陽子ちゃんに声をかけられた。
紺色のワンピースが瘦身の高身長に映えた。
着替えを入れた少し大きめのトートバッグを持っていた。
お色直しをしたのか、先ほどまでの奮闘ぶりとは打って変わったしとやかさだ。
こんなきれいな子がこんな近くにいたのか。
あら、こんなところにうってつけの休憩所があったわ。
見るとそこは夜の休憩所だった。
お父さんとならいいでしょ？
わたしこういうとこ入ったことないの。
男の人は良く来るんでしょ？
後学のためにぜひ。
仕方ないなあ。
三時間でいいか。
それでも五時には帰れそうだ。
お風呂に水を張り、シャワーで汗を流した。
陽子ちゃんは、と見ると来ていたものを脱ぎだした。
制止する間もなく、湯船につかった私の前に入り込んできた。
夫婦みたいだね。
思えばもう何年になるだろう。
春の日差しが届かなくなってから。
示し合わせたかのように腰を上げた先の一物に洋子ちゃんの舌が絡んできた。
お父さん
ベッドに行く？
ベッドで横になる陽子ちゃんの乳首を舌で転がす。
おなかからふともも、そして下毛を処理した核心の部分まで舐めまわすと、一定の血流が流れ込んだあそこは、膨張したかに思えた。
玉が、股間にぶら下がる二個の玉がうなりを上げたようだった。
陽子ちゃんに覆いかぶさり腕立ての姿勢で挿入を試みるもできない。
陽子ちゃんの優しい指が女の入口へと具足を導いた。
おおっ
入ったぞ
ヘロヘロとまとわりつかれるような具足の快感は生まれて初めてだ。
陽子ちゃんのあそこってこんなだったのか。
息が乱れる。
腕立て姿勢のまま腰を動かす。
しかし、波が引くように血流が引いていく。
だめだ。
あきらめかけたそのとき、まとわりついていたのは膣壁ではなく女の指先だったことに気づいた。
ならば、と私は改めて奮起する。
息を荒げかすかに声が漏れるのを押し殺すかのようにその頂へと昇り詰めるのだ。
腕が疲れ切って上体が倒れそうになったころ、いつ果てるとも知れないラムネの噴出が始まっていた。
ずぴ
どぴゅ
どくどく
陽子ちゃんに行為の一部始終をバスタオルでふき取ってもらうと、それはかつてないほどにびっしょりと濡れていた。

お父さん
アンケートに答えてください。
今日の嬢はいかがだったっすか？

さすがナンバーワンだね。
よかったよ。

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