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1:合歓杜林間行
投稿者:
浦島プウ
僕は今、路線バスに乗っている。
バスは、終点に近づいている。バス停には、高木の合歓の木が満開の花を咲かせている。そのそばを自転車に乗った女子高生が二人、通り過ぎていく。 幸花にあいたい。 「さっちゃん、セーラー服とっても似合うよ」 地味なチェックのスカートと白のソックス。 真面目にお勉強やりたいな。 そんなこちらの気持ちを見透かすかのように、 「何なの。変な目で見ないでくれる」 と、ガードは固い様子だった。 「お客さん。終点だよ」 おっと、ぼんやりしていた。 バスを降りて、実家へと向かう。 「ああ。お兄ちゃんおかえり」 勤め先から帰っていたのか、妹の幸花が居間でテレビを見ている。 「三年ぶりだね。元気だった」 黙っていると、 「何とか言いなさいよ。こっちが聞いているのに」 と、厳しいところは相変わらずだった。 父の再婚に伴って、母の連れ子が幸花だった。 「今夜は父母ともに仕事で遅くなります。夕飯食べますか」 テキパキとした業務的な物腰に気後れがして、 「さっちゃんのオカズが食べたいな」 と、意味不明なことを口走ってしまった。 はっとした表情で無言で僕を見つめる幸花は、 「わかりました。お風呂沸いてますよ」 そういって席を立った。 「ごめんなさい」 いつも強気な妹の幸花がそう言ってわびたのは、ベッドの上だった。 「会社のみんなにあげてしまいました」 風呂上がりの一糸まとわぬ姿に、僕は驚きを隠せない。 下草の手入れされた赤いクレバスに口を押し当て、舌を這わせた。 思う存分に舐った後で、指を入れる。 「あ、爪が当たってます。指の腹でこするように」 内奥は、プツプツと数の子のような感触がある。 「すごい。すごいです」 驚嘆の言葉が男の口から洩れた。 女の指が男のお稲荷を刺激した。 ほどなくピュッピュッピュッ、三度精液を吐しゃした。 「ごめんなさい。まだ大きくなるかと思ったの」 男の腹の上に落下した液体を女はひと拭きできれいに拭き取った。 「おじいちゃん、おじいちゃん」 熱射病の疑いで緊急搬送された男性は口を開けたまま、いっかな応答をしなかった。
2023/07/16 05:32:16(XHH15eAK)
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